財務再編の一環
マイクロストラテジーは1月24日、2027年2月に満期を迎える10億5,000万ドル相当の無利子転換社債(0.0% Convertible Senior Notes)の全額償還を発表した。同社は債権者に対し、2025年2月24日までに100%の元本返済を実施する方針を示し、転換権行使期限を同年2月20日午後5時(ニューヨーク時間)に設定した。この措置は同社のビットコイン(BTC)購入戦略と深く関連する財務再編の一環とみられる。
マイケル・セイラー共同創業者兼会長率いるマイクロストラテジーは2020年8月よりビットコイン購入を開始し、現在46万1,000BTCを保有する世界最大の上場企業保有者となった。今週追加した11億ドル分の買い付けを含め、転換社債発行で調達した資金を継続的にビットコインに充ててきた経緯がある。
同社が発行する転換社債は、保有者が株式への転換を選択可能な仕組みを特徴とする。2021年2月に最初の10億5,000万ドル分を発行後、2023年にはさらに数十億ドル規模の調達を実施。今回償還対象となる債券は発行時0%のクーポンレートを設定し、従来の利付債よりも低コストで資金調達を実現していた。
マイクロストラテジー株価は353.6ドルと過去1年で685%上昇している。
今回の財務措置は、ビットコイン価格の上昇に伴う自社株高を背景に、転換社債の早期清算で希薄化リスクを回避する戦略と考えられる。
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