脱税対策か
日本経済新聞が報じたところによれば、日本国税庁は、2027年から暗号資産(仮想通貨)の取引情報を海外の税務当局と共有する方針を固めた。
海外交換業者利用者による脱税や申告漏れ対策とみられる。
日本政府は2024年度の税制改正で、このような仕組みに対応する体制を整備している。国内の仮想通貨交換業者に顧客情報の報告を求め、2027年から54カ国・地域との間で情報交換を始める予定だ。
2023年度の状況は
国税庁は、仮想通貨取引に関する税務調査を積極的に行っており、23年度は126億円の申告漏れ所得を指摘している。
暗号資産等取引を行っている個人に対する調査の1件あたりの追徴税額は650万円超に及んだ。
情報共有を通じて発覚した申告漏れについては、最大5年分遡及して課税対象となるため、2027年から共有される2026年までの取引情報に基づき、最大2022年分までの脱税が発覚・追徴課税の対象となる可能性が考えられる。