
*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨マーケットレポート(3/6 AM7時)
仮想通貨市場は続伸し、ビットコイン(BTC)は9万ドルを回復した。ハワード・ラトニック米商務長官が、トランプ大統領が今週、ビットコイン準備金法案の計画を含む仮想通貨政策の大幅な転換を発表する予定であると発言したことが主な要因と考えられる。さらに、7日に開催される「ホワイトハウス仮想通貨サミット」において、多くの主要仮想通貨業界関係者が登壇することが発表され、アルトコイン市場もほぼ全面高となっている。

出典:Tradingview
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3月5〜6日相場状況
主要取引所のビットコイン入出庫状況を見ると、ETFからの資金流出などの影響で仮想通貨取引所への入庫(下画像赤棒線)超が続いていた。取引所へのビットコイン入庫超過は、法定通貨への売却圧力が高まることを示唆するため、弱気シグナルとされるが、直近では入庫量が縮小している(下画像赤枠)。

オプション市場に目を向けると、プットコールレシオ(PCR)が大幅に低下しており(下画像黄矢印)、市場参加者の投資態度はかなり強気となっていることが見受けられる。

アルトコイン市場では上昇しているにもかかわらず、全体として先物価格が現物価格より低い状態にあり(下画像赤枠)、売られすぎの状況となっている。

現状分析(3/6日AM7時)
7日に予定されている「ホワイトハウス仮想通貨サミット」に関する報道が増え、市場の関心は非常に高まっている。7日直前に発表される米雇用統計よりも、サミットでの発言内容が相場に与える影響が大きくなる可能性がある。
今後の重要な日程
3/6日 米ISM非製造業景気指数
3/6日 欧州中央銀行・政策決定会合
3/7日 米雇用統計
3/7日 トランプ大統領演説(ホワイトハウス仮想通貨サミット)
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