
新テストネット立ち上げ
イーサリアム財団の開発者たちは13日に開催された「All Devs Call」において、「Hoodi」と名付けられた新しいテストネットを立ち上げることを発表した。この「長期運用型」テストネットは3月17日に開始される予定だ。
Hoodiテストネットは、イーサリアム(ETH)の主要テストネットワークであるSepoliaとHoleskyでのPectra(ペクトラアップグレード)テストの不具合を受けて作成されたものだ。先週、研究者たちは期待の高いPectraアップグレードの調査を継続するため、Holeskyテストネットを「シャドウフォーク」するかどうかについて議論していた。
イーサリアムの主要な2つのテストネットの一つであるHoleskyは、約2週間前にPectraアップグレードのアクティベーション中に設定バグにより最終性(ファイナリティ)を喪失した。ネットワークは今週月曜日に最終性を回復したものの、まだ完全に使用できる状態ではない。
Hoodiテストネットの立ち上げを経て、Pectraはイーサリアムメインネットで早ければ4月25日に有効化される可能性があるという。
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一方、HoleskyとSepoliaの両テストネットは、他の研究課題のテスト用に引き続き運用される予定だ。イーサリアム財団はHoodiに多くのリソースを投じ、メインネットと同等規模のバリデーター数で運用することで、より実環境に近いテスト環境を提供することを目指している。これにより、将来のアップグレードが既存テストネットで直面した問題を回避し、より安全な移行プロセスを確保することが期待されている。