
XRP現物ETFのローンチ時期
リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは20日、ブルームバーグのインタビューで、暗号資産(仮想通貨)XRPの現物ETFは2025年後半に、米証券取引委員会(SEC)が承認してローンチされるだろうとの見方を示した。
XRPのETP(上場取引型金融商品)はすでに米国外で成功していると指摘。他にも今回、米トランプ政権によるデジタル資産備蓄やリップル社の株式公開(IPO)の可能性についても語っている。
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の現物ETFが承認され、仮想通貨に肯定的なトランプ政権が発足したことで、米国ではアルトコインの現物ETFの申請が加速してきた。XRPも複数の現物ETFが申請されており、ガーリングハウス氏は今回、XRPのETFは11商品が申請されているとの認識を示している。
また、米国外のETPでは他の銘柄の商品から資金が流出している時でも、XRPの商品には流入していたとガーリングハウス氏は指摘。これには「SECからの間違ったネガティブな圧力から解放されたことが起因している」と述べている。
ガーリングハウス氏は19日、SECがリップル社に対する控訴を取り下げると公表した。
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分散型予測市場「Polymarket(ポリマーケット)」では、2025年末までにXRPの現物ETFが承認される可能性は本記事執筆時点で82%。20日には一時86%まで上昇していた。
その他の発言
ガーリングハウス氏は今回、トランプ大統領が大統領令で創設を指示したデジタル資産備蓄について、XRPも含まれるだろうと述べている。
自身の認識では、ビットコイン以外の押収された仮想通貨がデジタル資産備蓄に含まれると説明。様々な法執行機関がXRPを含む仮想通貨を押収する中で、それらがデジタル資産備蓄に含まれるだろうと語った。
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また、リップル社のIPOについては可能性はあるが、大きな優先事項ではないとコメント。現在はIPOによる資金調達の必要はなく、買収の方が関心があると述べている。
XRPの価格は本記事執筆時点で2.44ドル(約362円)で推移。前日比では約4%以上下落しているが、前週比では9%超、前年比では297%超上昇している(CoinGecko参照)。