
資金調達済み
米ビデオゲーム小売大手ゲームストップは4月2日、2030年満期の無利子転換社債による15億ドル(2,244億円)の資金調達を完了し、この資金をビットコイン(BTC)購入に充てる計画を発表した。同社は米証券取引委員会(SEC)への提出書類で、当初予定の13億ドルから引受業者のオプション行使により2億ドルが追加されたことを明らかにした。
先週3月27日に発表された同社の戦略転換は当初株価を11%押し上げたものの、その後急落し年初来最安値の21.3ドルを記録した。投資家らはミーム株として知られるゲームストップの財務準備資産としてのビットコイン購入計画に懐疑的な姿勢を示していた。なお本日は1.3%高で取引を終えた。
ゲームストップの取締役会は3月25日、全会一致でビットコインを財務準備金として保有する新投資方針を承認した。同方針では米ドル建てステーブルコインへの投資も可能とされており、仮想通貨関連のリスクを認識しつつも、新たな資産戦略への転換を図っている。
この動きはソフトウェア企業マイクロストラテジーが2020年8月に始めた史上最大のビットコイン購入戦略に類似している。企業の財務戦略としてのビットコイン保有が新たなトレンドとなるか、業界関係者の注目を集めている。