はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン価格と金やVIX指数との相関係数が上昇|直近5日間の仮想通貨と一般資産との高い連動性をWSJが指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインと金やVIX指数の相関係数が高まる
米WSJ紙は直近5日間でビットコイン価格と金、VIX指数との相関性が高かったと分析データを発表。その要因として、伝統的な投資家の投資資金の本格的な流入が始まっており、仮想通貨は一般的な資産クラスと同様な値動きをとる傾向が増えると予想を展開した。

ビットコインと金の相関係数が高まる

WSJ紙は28日の記事で、ビットコインと金、株式指標の値動きの相関を調べ、直近のトレンドとして仮想通貨がこれまでの伝統資産と同じような振る舞いをする傾向にあると主張した。

その背景には、トラディショナルな投資家の投資マネーの本格的な流入が始まったことがあるとし、今後も仮想通貨が伝統資産と同じように値動きする場面が多くなるだろうと予測している。

WSJ紙は調査会社であるExcalibur Pro社のデータを用いて分析を行い、過去5日間でビットコインと金の価格が高い相関性を持っていることを突き詰めた。

相関係数とは

相関係数は2つのデータの関係性を示すパラメータで、1から-1の値をとる。相関係数が1に近いほど、対象となる2つのデータは相関性がある、すなわち両者のデータの増減傾向が一致しているということを示す。一方で、相関係数が0に近づくほど、両者のデータには相関性が無いと捉えられる。

同紙の取り上げた分析によれば、直近5日間でビットコインと金は高い相関性を示す0.84という数値を記録している。また金以外でも、米国株式市場の指標とも一定の相関が見られたという

またアメリカ株式市場のボラティリティの大きさを示すVIX指数(恐怖指数)とビットコインの相関係数も高く、0.77と高い水準にあった。

直近の米国株式市場では、来年の景気見通しに対する懸念などに起因して乱高下が続いているが、ビットコインをはじめとする主要仮想通貨もこれらの影響を大きく受けている格好だ。

TradingViewのBTCUSチャートと金、VIX指数チャートの比較

仮想通貨市場への資金流入

直近10年間では、各中央銀行が金利を下げ、グローバル市場に多くの資金を流入させた。そのため、投資家の中には株や債券といった従来の資産(アセット)クラスだけではなく、新たな資産である仮想通貨のような高リスク資産にも積極的に投資を行うリスクテイカーも多く存在する。

代表的な例としては、元ゴールドマンサックスの幹部で現在は仮想通貨企業向けの商業銀行Galaxy Digitalの CEO CEOであるMichael Novogratz氏やVan Eck社の仮想通貨戦略部門のディレクターのGabor Gurbacs氏、セキュリティソフトウェアの重要開発者であるJohn Mcafee氏が挙げられるだろう。

同紙は、機関投資家の資金が仮想通貨市場に流入した一例として、Grayscale Investments社の店頭販売型のファンドであるBitcoin Investment Trustを挙げている。2013年にリリースされ5100万ドル(約56.2億円)の資金を集めたこのファンドは、その後、2017年の仮想通貨ブームに沿って、35億ドル(約3860億円)規模にまで成長している。

その他の流入源として、ベンチャーキャピタルの貢献も欠かせない。CoinDeskのデータによれば、2013年、ベンチャーキャピタルがビットコインやブロックチェーンの領域に投資した額はおよそ9600万ドル程度であった。しかし、2017年末には、その累計額はおよそ20億ドルにまで伸びたという。

また、今後の展開としては、これまでに報じられて来たようにNYSEの親企業であるICEが手がける仮想通貨取引所Bakktのリリースや、大手資産運用会社フィデリティ、ナスダックといった大手企業の仮想通貨業界参入などが、機関投資家の資金を取り入れる呼び水となることが期待されている。

仮想通貨市場に多くの投資家資金が流入することは、仮想通貨の発展においても非常に好ましいことだ。しかし、そのような資金を誘致するためには、規制の環境が万全に整った取引所の整備や、ビットコインETFなどの承認といった大きな課題も克服する必要がある。

CoinPostの関連記事

ビットコイン再度40万円割れ ICOによるイーサリアム大量売却・49.3億円相当のXRPが移動|仮想通貨モーニングレポート
ビットコインは28日、日本時間午前4時に約1万5千円幅の急落、bitFlyer上では一時40万円を下回った。ビットコイン下落に影響しアルトコインも全面安に、週間比でも主要通貨が再度マイナスに転じた。注目ニュースと下落要因となりえたニュースをピックアップ
ビットコインとアルトコインの正の相関が強まっている
BitcoinとAltcoinの相関が高まっている。Bitcoinとの正の相関が最も強いのはBitcoin Cashである。また、Bitcoinはかつてのドミナンスを取り戻しつつある。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/01 火曜日
06:55
リップル社、XRPLのEVM互換サイドチェーンの正式稼働を発表
リップル社は、XRPLのイーサリアム仮想マシン互換のサイドチェーンのメインネットがローンチしたことを発表。開発者はイーサリアム上のdAppsをXRPLのエコシステムで容易に展開できるようになった。
06:35
イーサリアム戦略転換などで株価7倍暴騰、ビットマイン社にトム・リーが会長就任
ファンドストラット共同創設者トム・リー氏がビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ会長に就任。同社は2.5億ドル調達でビットコインからイーサリアム中心の戦略に転換。
06:15
米国初のソラナ現物ステーキングETF、7月2日取引開始予定
米REXシェアーズが仮想通貨ソラナのステーキング機能付きETFを7月2日から米国市場で開始。価格追従と配当収益を『C法人』構造で実現する画期的な仮想通貨投資商品に。
05:45
カザフスタン、仮想通貨の国家準備金創設へ 犯罪没収資産と国営マイニングで調達
カザフスタン中央銀行のスレイメノフ総裁が30日、犯罪事件で押収した資産と国営マイニング事業で得たビットコイン・仮想通貨を原資とする国家準備金創設計画を発表した。
05:30
ストラテジー社、約770億円でビットコイン追加購入 『ラッセルトップ200指数』入りも
米ストラテジー社は30日夜、6月22日から6月29日の間に総額765億円を投じて、4,980 BTCを購入したことを報告。前週購入数の20倍となった。
06/30 月曜日
17:30
ポンタポイントで暗号資産運用体験「Pontaビットコin牧場」開始 総額1,000万円キャンペーンも実施
BACKSEATとロイヤリティマーケティングが、Pontaポイントで暗号資産の運用体験ができるサービスを開始。実際の売買は行わず、ゲーム感覚で楽しめる。
15:52
仮想通貨は「やめとけ」って本当?損失回避のカギとなる4つのリスクと対策を紹介
仮想通貨=危険という印象の背景 「暗号資産(仮想通貨)=危険」という先入観は依然として根強く残っています。激しい価格変動やセキュリティ事故などのネガティブなニュースが注目を集め…
14:26
『ビットコイン財務戦略の成功は少数企業に限られる』Breedレポート、ストラテジー社の先行事例に注目
仮想通貨VCのBreedがビットコイン財務戦略企業についての記事を発表。弱気相場が到来した場合、株価プレミアムを維持できる企業は少数だとの見解を示した。
12:54
メタプラネット、1,005BTC追加購入 ビットコイン保有量は上場企業5位に
156億円分を追加購入 株式会社メタプラネットは6月30日、ビットコイントレジャリー事業の一環として、1,005BTCを追加購入したと発表した。平均購入価格は1BTCあたり1,…
12:16
暗号資産とは?広がりと注目の背景を初心者向けに解説
ビットコインや暗号資産はなぜ今、国家や企業から注目されているのか?世界的な広がりとその背景を、初心者にもわかりやすく解説します。
11:30
仮想通貨にまつわる5つの誤解|“しくみ”と考え方を整理する
仮想通貨に対する5つの誤解を、初心者向けにわかりやすく解説。簡単な答えと詳細な背景で正しい理解をサポートします。
11:21
堅調推移のビットコイン過去最高値に迫る、米株指数上昇で強気ムード継続
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+1.1%の1BTC=108,590ドルに。 過去最高値は、今年5月に記録した112,000ドル。 先…
09:23
米タイム誌『最も影響力のある企業100選』にコインベース、仮想通貨業界の政策牽引で選出
米TIME誌が発表した「最も影響力のある企業100選」に米国の仮想通貨取引所最大手であるコインベースが選出された。株価は先週最高値を更新した。
06/29 日曜日
14:27
コインチェックの使い方・メリットと口座開設手順、アプリ活用法を解説
東証1部上場企業マネックスグループ傘下の仮想通貨取引所コインチェックについて、投資家目線でオススメする3つの注目ポイントを紹介。ビットコインのほかリップル(XRP)やネム(XEM)など多数のアルトコインを取り扱うなど、サービス充実度は目を見張るものがある。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップルによるSEC相手の控訴取り下げやソラナ財務企業の株価暴落など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧