
共有圧縮続く
18日、イーサリアム(ETH)利用者が史上最高となる3,512万ETHをステーキングし、ETH流通供給量の約29%を占めた。6月前半だけで50万ETH以上が新たにステーキングされ、大口投資家の長期保有姿勢が鮮明になっている。
2020年11月に開始されたステーキング契約は、イーサリアムがPoWからPoSへ移行する「マージ」アップグレードの基盤となった。開発者によると、この移行でネットワークのエネルギー使用量は約99%削減されたという。
ステーキングされたETHの価値は約890億ドルに達し、イーサリアム時価総額の20%超を占める。供給量圧縮により投資家は取引よりも保有を選択する傾向が強まっており、売却履歴のない「蓄積アドレス」には過去最高の2,250万以上のETHが保管されていることも確認された。

なお、機関投資家の需要は依然として堅調で、米国のイーサリアム現物ETFは約100億ドルを保有している。13日に終了した19日連続の資金流入により、ETF保有額はETH時価総額の3.28%超に達した。

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