はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

コインベース、米シークレットサービスによる360億円相当の仮想通貨押収を捜査協力で支援

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

シークレットサービスの捜査に協力

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは24日、米国シークレットサービスによる、2億2,500万ドル(約362億円)相当の仮想通貨の押収で重要な役割を果たしたと報告した。

捜査支援、オンチェーン資金の追跡、賠償対象となる被害者の特定などで貢献したと述べている。

具体的には、2023年後半にステーブルコインUSDTを提供するテザー社が、「豚解体(pig butchering)」詐欺に関連する2億2,500万ドル相当のUSDTを凍結したことに関するものだ。

「豚解体」詐欺とは、犯行グループがターゲットを「豚」と呼んで、お金を巻き上げる前に恋愛関係にあるように思い込ませるものだ。詐欺の一連の流れを、豚を解体する前に太らせることにたとえた呼び名である。

詐欺師は、架空の身分、ロマンスの可能性などを提示して、被害者に信頼できるパートナーだと信じ込ませ、詐欺の仮想通貨投資へと誘う。

関連:テザー社、米司法省に協力し300億円相当のUSDTを凍結

シークレットサービスは、盗まれた資金がOKX取引所の140のアカウントで保有されていることを突き止めた。その多くは、東南アジアの詐欺拠点で人身売買の被害者の名義で保有されていたものだ。

コインベースは2024年2月26日に、他の複数の取引所と共にシークレットサービスの捜査に協力していた。詐欺被害者の特定、オンチェーンフローの分析、そして押収のための証拠構築を支援している。

具体的には、コインベースのチームは数日間にわたり、違法ウォレットやコインべース取引所からの送金まで数百万件の仮想通貨取引を追跡。アカウントの行動を分析して被害者を特定した。

130人以上のコインベース顧客が詐欺の被害に遭っており、230万ドル(約3.3億円)の損失を被っていた。

コインベースは、盗難資金の返還にも協力していると続けた。シークレットサービスは2億2,500万ドルを正式に押収し、詐欺被害者への返還プロセスを開始している。

被害者は、FBIインターネット犯罪苦情センターに直接申し立てを行うことが可能で、詐欺グループ関連のウォレットに資金を送金したことを証明する必要がある。

コインベースは、これに関して、顧客が送金証明のためにコインベースの取引履歴を提出するためのガイダンスを公開。また、被害者が必要な情報とサポートを受けられるよう、法執行機関と緊密に連携している。

シークレットサービスによると、今回の仮想通貨押収は、シークレットサービス史上最大のものとなった。また、被害者は全米で数十人、世界で400人以上存在し、損失額は数百万ドルに上ると推定されている。

犯行グループは数十万件もの取引を実行してマネーロンダリングし、詐欺収益の出所や所有権を隠匿していた。

今回の民事没収訴訟を担当する米連邦検事ジャニーン・ピロ氏は、次のようにコメントしている。

コロンビア特別区連邦検事局は盗難資金を没収し、外国人犯罪者の手から取り戻して被害者が受けた損失を回復するために、全米の法執行機関と連携している。

関連:コインベースCEOが語る、仮想通貨が普及するための3つのフェーズ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05:45
イーサリアム財団、6.6億円相当ETHをステーブルコインに換金予定
イーサリアム財団が4日に1000ETH(6.6億円相当)を売却すると発表した。CoWSwapのTWAP機能を使用し、研究開発や助成金、寄付の資金調達を目的としている。
10/03 金曜日
18:27
野村HD傘下Laser Digital、暗号資産交換業登録を目指す
野村HD子会社Laser Digitalが、日本で暗号資産交換業者登録を目指し金融庁と協議中。スイス発の同社は国内金融機関向け事業展開を計画。
17:37
積立NISAの次は?35歳会社員のイーサリアム投資入門
積立NISA実践中の35歳会社員が、次の投資先として注目するイーサリアムステーキング。月5,000円から始められる暗号資産投資の基礎知識、積立NISAとの違い、リスクと対策を専門家がわかりやすく解説。家族への説明方法も紹介
17:36
月2万円で始めるイーサリアム 35歳会社員の積立シミュレーション
月2万円のイーサリアム積立投資で5年後の資産はどうなる?35歳会社員が実際の数字でシミュレーション。頭金50万円のケースや価格変動パターン別の詳細な試算結果、始め方の3ステップまで具体的に解説します。
13:55
「ミームコインは仮想通貨への入り口として重要」=ギャラクシーデジタル考察
米仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは最新レポートで、ミームコインはもはや単なるブームではなく、仮想通貨市場への新規参入者誘致に重要な役割を果たしていると指摘した。一方、ごく少数のトークンのみが生き残り、大半は衰退するなど、ギャンブル性が高いことには注意を促した。
13:30
アーサー・ヘイズ、「フランス債務によるユーロ増刷はビットコインを上昇させる」
著名アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、フランスの債務問題によるユーロ増刷が仮想通貨ビットコイン価格を押し上げると予想した。ドイツ・日本の資本還流の可能性も指摘する。
10:40
ビットコインに10月の季節的追い風、「アップトーバー」で高騰の可能性=アナリスト分析
ビットコインの10月高騰傾向「アップトーバー」に注目が集まっている。ブルームバーグ、ヤフーファイナンス、JPモルガンなどの分析をもとに、その背景にある季節要因や市場材料を解説。
10:02
スイ財団、エセナ、スイ・グループが独自ステーブルコイン「suiUSDe」「USDi」立ち上げへ
仮想通貨スイのトレジャリーであるスイ・グループと、スイ財団、エセナが協力し、独自ステーブルコイン「suiUSDe」「USDi」を発行する計画だ。特徴など詳細を解説する。
09:45
トークン化株式xStocks、「Wallet in Telegram」に対応拡大へ
トークン化株式のxStocksは、テレグラム向けの仮想通貨ウォレットWallet in Telegramに対応を拡大すると発表。10月の終わりから段階的にローンチする計画である。
08:45
イーサリアム「フサカ」、ホレスキーテストネットで稼働開始
イーサリアム開発者はホレスキーテストネットで次期アップグレード「フサカ」が稼働したと報告。10月14日と28日に他のテストネットで実施後、12月3日のメインネット実装を予定している。
08:10
ビットコイン12万ドル突破、米政府閉鎖で無政府資産として再評価強まる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコイン市場は10月1日以降、上昇基調を強め、3日にはついに12万ドルを突破した。米政府の閉鎖および財政問題が続くなか、ビットコインの「無国籍資産」としての特性が市場で強く意識されている。
07:40
XRP財務戦略を拡大へ、ナスダック上場のVivoPowerが約28億円を調達
仮想通貨XRPの財務企業VivoPowerは、普通株の追加発行で約28億円の資金を調達したことを発表。調達した資金はXRP財務戦略の拡大と負債の返済に活用するとした。
07:40
デジタル証券とステーブルコイン連携、日本版トークン化MMF実現へ
三菱UFJ信託銀行子会社のProgmatが315組織による日本版トークン化MMFの検討結果を発表。ステーブルコインと連携し、ブロックチェーン上で証券取引から決済まで完結する仕組みの実現を目指す。国内デジタル証券市場は5,189億円規模に成長。
06:50
スペインBBVA銀、ビットコインとイーサリアムの24時間取引を開始
スペインの大手銀行BBVAが同国の主要金融機関として初めて24時間体制の仮想通貨個人取引サービスを開始。顧客はモバイルアプリを通じてBTCとETHの売買が可能となった。
06:20
ナスダック上場のフィテル、2.2億円相当のPUMPを購入 株価は下落
ナスダック上場の豪フィテル・コーポレーションがミームコイン発行プラットフォーム「パンプファン」のネイティブトークンPUMPを150万ドル分購入した。アークインベストが最近のレポートでパンプファンを高く評価している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧