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テザー社、米司法省に協力し300億円相当のUSDTを凍結

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米司法省と協力して詐欺資金凍結

ステーブルコインUSDTを提供するテザー社は20日、米司法省の捜査を受けて、犯罪グループが保有していた約334億円(2億2,500万ドル)相当のUSDTを凍結したと発表した。

資金は、グローバルに「豚解体」ロマンス詐欺を行っている東南アジアの国際人身売買シンジケートに関連するセルフカストディウォレット内に保管されていたものだ。

経緯としてテザー社および暗号資産(仮想通貨)取引所OKXは、過去数か月にわたって米司法省と共同で調査活動を行っていた。ブロックチェーン分析会社チェイナリシスのツールを使って、違法資金の流れを追跡した形である。

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テザー社は、USDTの発行に使用されるスマートコントラクトを一元的に管理しており、特定のアドレスを凍結することが可能だ。

Lookonchainによると、37のウォレットが凍結されており、これらのウォレットはUSDTをOKXのアカウントへと送金していた。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

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「豚解体」詐欺とは

「豚解体(Pig Butchering)」詐欺とは、最近米国の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)も警告を呼びかけている、仮想通貨投資詐欺のことである。

名前の由来は、詐欺グループが被害者を「豚」と呼んで、お金を巻き上げる前に恋愛関係にあるように思い込ませることにある。詐欺の一連の流れを、豚を解体する前に太らせることにたとえるものだ。

詐欺師は、架空の身分、ロマンスの可能性、手の込んだストーリーを駆使して、被害者に信頼できるパートナーだと信じ込ませ、詐欺の仮想通貨投資へと誘う。

さらに、人身売買の被害者が、犯罪組織の監督下で無理やりこうした詐欺に関与させられていることが多いのも特徴的だ。主に東南アジアに拠点を置く犯罪組織により行われている。

米連邦捜査局(FBI)は5月、こうした人身売買に警戒を促した。犯罪組織は、ソーシャルメディアや求人サイトなどに広告を掲載し、コールセンターや美容院のスタッフなどで高額の手当が出ると偽り、人々をおびきよせることが多い。

応募した者が現地に到着すると、パスポートを取り上げられ、脅迫を受けて、無実の人々を騙す仕事に従事させられるという手口だ。

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他にも、新手の仮想通貨詐欺としては「アドレスポイズニング」も報告されているところである。ユーザーの取引履歴に不正アドレスの記録を残すことで、ユーザーがそのアドレスをコピーアンドペーストして送金することを狙う手口だ。

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