CoinPostで今最も読まれています

米FBI、新たに2.5億円相当の仮想通貨を押収  アジア圏での人身売買にも警告

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

数か月で2.5億円の仮想通貨を押収

米連邦捜査局(FBI)は21日、最近の捜査で押収した資産の一覧を発表した。2023年3月から7月にかけての数カ月で、約2.5億円(約170万ドル)の暗号資産(仮想通貨)を押収している。

押収された仮想通貨の銘柄で一番多かったのはイーサリアム(ETH)で、約1.2億円(80万ドル)相当のトークンが押収されている。特に、バージニア州東部地区で約6,800万円(46万3,811ドル)相当のイーサリアムが没収されていた。

ステーブルコインも多額が没収された。バージニア州東部地区では米ドル連動型ステーブルコインであるダイ(DAI)が約6,850万円(46万9,000ドル)相当摘発されている。USDTの押収事例も8件あった。

その他には、約2,150万円(147,000ドル)相当のビットコイン(BTC)や約29万円(20,000ドル)相当のモネロ(XMR)が含まれている。

ミームコイン銘柄では、約29,000円(200ドル)相当のドージコイン(DOGE)が押収された。

ドージコイン(DOGE)とは

2013年にジョークとして開発された柴犬をモチーフにした仮想通貨。2021年2月にイーロン・マスク氏が、ツイッターでドージコインについて盛んに投稿したことをきっかけとして人気が急上昇した。パロディ通貨としての側面を持つ一方で、通貨の開発・改良も積極的に行われている。決済スピードが速く、発行上限枚数が定められていないことが特徴。

▶️仮想通貨用語集

FBIは、どこから押収したかについても記録している。ハードウェアウォレットや仮想通貨取引所のアカウントから没収しており、中でも取引所についてはバイナンスのアカウントが一番多く、46件の押収事例があった。

仮想通貨詐欺を強制する人身売買に警告

FBIは2022年2月に、仮想通貨関連犯罪の取り締まりに特化した特別ユニット(Virtual Asset Exploitation Unit:以下、VAEU)を設立し、捜査体制を強化している。

関連米FBI、仮想通貨犯罪に対する取締体制を強化

仮想通貨関連の詐欺やハッキングについても警告を発してきた。22年9月には、DeFi(分散型金融)プロトコルでハッキング事例が多発しているとして注意を呼びかけている。

サイバー犯罪により投資した仮想通貨を紛失した場合、FBIに連絡することも促していた。

関連米FBI、DeFiプロトコル対象のハッキングに注意喚起

最近ではFBIは5月、人々を東南アジアに誘い込んで、無理やり仮想通貨詐欺を行わせる人身売買組織についても警告を発していたところだ。

こうした犯罪組織は、ソーシャルメディアやオンライン求人サイトなどに虚偽の広告を掲載する。偽の求人は、コールセンターの顧客サービスや美容院のスタッフなど多岐にわたり、高額の手当、給与、宿泊施設などを約束して人々をおびきよせることが多い。

しかし実際には、現地に到着すると被害者はパスポートを取り上げられ、脅迫を受けて、無実の人々を騙す仕事に強制的に従事させられるものだ。

FBIは、こうした詐欺の求人に引っかからないために、いくつかの事項を提示した。応募する前に、広告主企業について調べること、あいまいな言葉で語られる雇用条件や、雇用詳細を明かしていないことに警戒することを推奨している。

また異常に高い給与や多くの特典を提示している場合にも注意するべきだと述べた。

実際に5月には、フィリピン当局が、人身売買の被害者1,000人を救出した事例がある。この人々は、1日最大18時間、仮想通貨詐欺に無理やり従事させられていた。当局は首謀者とみられる12人を逮捕している。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/27 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、アバランチのVisaカード発行やAI系ミームコインGOATの高騰など
仮想通貨市場の1週間の動きをまとめ、ビットコイン、イーサリアム、XRP、アバランチなど時価総額上位の仮想通貨の最新の材料を紹介。米国著名投資家の発言やマイクロソフトのビットコイン投資検討など、重要なトピックスも取り上げた。
11:30
心理的節目の上抜けに成功すれば、ショートカバー伴い最高値を試しにいく展開も視野|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが1000万円台前半で底堅い推移となるビットコイン(BTC)相場を分析。今週の相場失速で失望するのは時期尚早だと言及し、今後の展望を解説した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|DOGE時価総額3兆円突破に高い関心
今週は、ドージコインの時価総額3兆円突破、米政府のウォレットから30億円相当の仮想通貨が不正流出した可能性、マイクロソフトのビットコインへの投資評価に関するニュースが最も関心を集めた。
10/26 土曜日
14:00
「ビットコイン現物ETF、個人投資家が需要の8割を占める」バイナンスが報告
バイナンスがビットコインの流通量4.5%を現物ETFが保有していると指摘。個人投資家主導の需要拡大と機関投資家の緩やかな参入を分析している。
11:55
リップル社、仮想通貨XRPめぐる対SEC控訴裁判で4つの論点を提出
リップル社がSECとの裁判で控訴審に向けた陳述書を提出。ハウィーテストの適用など4つの重要論点を提示している。
07:20
マイクロストラテジー、24年ぶりの高値 ビットコイン強制売却の可能性は「極めて低い」 BitMEXが分析
BitMEX Researchのアナリストは、マイクロストラテジーが現在の債務構造に基づいて保有しているビットコインを強制的に売却する可能性は「極めて低い」と主張した。
06:35
ハッカー、米政府の仮想通貨ウォレットに大部分の流出資金を返還
米政府の仮想通貨ウォレットから流出した約30億円相当の資金のほとんどが、24時間以内に返還されたことが観測された。
06:15
テザーCEO、米政府捜査の報道を否定
ステーブルコイン発行企業テザーのパオロ・アルドイーノCEOは26日、米国の連邦検察当局が同社を調査しているとのWSJ報道内容を否定した。
10/25 金曜日
18:05
AIエージェントと仮想通貨の融合 コインベースが描く未来像
米コインベース・ベンチャーズは、人工知能(AI)とブロックチェーン技術の新たな融合がデジタル経済を変革すると主張。Web3上で、自律型AIエージェントが人間と自由にやりとりする世界「エージェントWeb」が誕生する未来のビジョンを描いた。
13:28
国内における「暗号資産ETF」実現に向け、 ビットバンクが勉強会の総意として提言公表
暗号資産(仮想通貨)bitbankを運営するビットバンクは、証券会社や資産運用業者、信託銀行等と共同で行う「国内暗号資産ETF」勉強会への参加とともに、参加メンバー一同として日本における暗号資産ETFの実現に向けた提言を発表した。
11:40
個人マイナーが再びビットコインブロック採掘に成功、3200万円相当の報酬獲得
仮想通貨ビットコインのソロ個人マイナーが再び大きな報酬を獲得したことが判明した。9月に続く事例である。
10:45
1995年公開「攻殻機動隊」のNFT、アニモカブランズジャパンから発売へ
今回は第一弾で、1995年に公開された押井守監督作品『攻殻機動隊』をフィーチャーしている。このNFTコレクションでは、作中に登場するキャラクターのパーツを、Mocaverse、CoolCats、San FranTokyoのPFP専用Traitsとしてそれぞれ描き下ろした世界に1つだけの作品となっている。
09:35
米国ビットコイン現物ETF、約100万BTCの保有でサトシ・ナカモトに迫る
米国ビットコイン現物ETFの保有BTCが98.5万枚を突破。サトシ・ナカモトの推定110万枚に接近している。
07:50
マイクロソフト、12月株主総会で「ビットコインへの投資評価」を議決権行使項目に設定
米IT大手マイクロソフトは12月上旬に予定されている2024年の年次株主総会に向けて、「仮想通貨ビットコインへの投資の評価」を議決項目の1つとして設定した。マイクロストラテジーのようにビットコイン保有企業になるか。
07:20
取引所らの企業、日本の仮想通貨ETF誕生に向け提言作成
日本で仮想通貨ETFが承認されることを目指し、取引所や法律事務所らが税制改正などを含め提言を作成した。対象銘柄をビットコインとイーサリアムに絞ることも提案している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧