
ステーブルコイン躍進を前提に強気予想
著名暗号資産(仮想通貨)アナリストのアーサー・ヘイズ氏は27日、ハイパーリキッド(HYPE)の価格が2028年までに126倍に上昇する可能性があるとの大胆な予想を披露した。
ヘイズ氏は、米国のスコット・ベッセント財務長官が、米ドルの覇権を強化し、海外のドル預金をコントロールするために、各国に圧力をかけてステーブルコイン採用を促進するのではないかと予測している。
また、フェイスブックやX(旧ツイッター)、インスタグラム、ワッツアップなどのソーシャルメディア・プラットフォームがドル建てステーブルコインを世界に普及させ、数十億人にデジタルドル口座を提供する可能性も指摘した。
こうした複数の要因によってステーブルコイン供給が大幅に増加し、DeFi(分散型金融)の利用を促して、Ethena、Ether.fi、Hyperliquid、Codexなどに大きな影響を与えるとの見解を示している。
こうしたプラットフォームが、ステーブルコイン保有者に利回り獲得の機会を提供することが背景にある。ヘイズ氏はWebXに登壇した際、こうしたことにも言及しながら、現在の強気相場は2028年まで続くだろうと予測していた。
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ステーブルコインとは
価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。
ヘイズ氏は、現在、ハイパーリキッドが分散型取引所(DEX)市場シェアの67%を占めており、バイナンスなど中央集権型取引所に対抗して急速に成長していると指摘した。
このサイクルの終わりまでに、ステーブルコインの採用拡大にも後押しされてハイパーリキッドはあらゆるタイプの仮想通貨取引所の中でも最大規模になるかもしれないとの独自見解を述べている。
さらに、現在バイナンスの平均日次取引高は730億ドルで、ステーブルコイン総供給量2,770億ドルとの比率は26.4%だとしている。その上で、ハイパーリキッドが、現在のバイナンスと同程度に利用されるようになった場合を仮説として試算した格好だ。
ステーブルコイン供給量が今後10兆ドル(約1,470兆円)に達した場合、26.4%の比率をあてはめると、成長したハイパーリキッドでの取引高は約2.6兆ドル(約380兆円)に達すると概算している。

出典:ヘイズ氏記事
これにより、126倍に上昇する余地があるという超強気予測を展開した。なお、ヘイズ氏が創設した企業Maelstromが、HYPE、ENA、ETHFIのポジションを持っていることには注意が必要だ。
その他、ヘイズ氏はハイパーリキッドのチームの実行能力を評価。速いペースで優れた製品を提供していると述べた。
また、ハイパーリキッドはバイナンスの分散型バージョンと捉えることができるとも意見している。バイナンスのように入金をステーブルコインのインフラに依存していると指摘した。
一方で、ハイパーリキッドはHIP-3(ハイパーリキッド改善提案3)を導入。これは、誰でも永久先物市場を立ち上げられる仕組みである。ヘイズ氏は、このことでハイパーリキッドはパーミッションレスなデリバティブ取引と現物取引の大型プラットフォームへと移行しつつあると意見した。
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