
時価総額60億ドルに
トランプ米大統領と一族が支援するワールドリバティファイナンシャルのネイティブトークン「WLFI」が昨夜、主要仮想通貨取引所での取引を開始した。バイナンスがWLFI/USDTとWLFI/USDCペアを上場し、大手中央集権型取引所として初の対応となった。コインベース、アップビット、ゲートなども相次いで新規上場を実施した。
WLFIは取引開始直後に一時0.35ドルに到達し、総供給量1,000億トークンベースで300億ドル超の完全希薄化後時価総額となったが、プリセール参加者3つのウォレットが合計1億6,000万WLFI(約5120万ドル相当)をバイナンスに移転する売り圧力が確認され、現在は0.21ドルまで反落している。
WLFIは2024年10月から段階的プリセールを実施し、第1段階で0.015ドル、2025年1月の第2段階で0.05ドルで適格投資家向けに販売。プリセールは2025年3月に終了し、総額約5億5,000万ドルを調達した。
ワールドリバティファイナンシャルは公式声明で、1,000億トークン総供給量のうち初回流通分は246億7,000万トークン(24.67%)と発表。内訳は生態系配分100億、Alt5シグマ・コーポレーション向け77億8,000万、流動性・マーケティング用28億8,000万、一般販売参加者向け40億トークンとなっている。
残りの754億トークンは段階的解除予定で、財務用199億5,000万、チーム用335億、一般販売ロック分160億、戦略パートナー用58億5,000万トークンが含まれる。同社は透明性確保のためコインマーケットキャップと協力し、当初表示された270億トークンから正確な数値に修正したと説明している。
WLFIは2024年10月に開始されたDeFiプラットフォームのガバナンストークンで、イーサリアム上でAave V3を活用した貸借機能を提供。別途USD1ステーブルコインもソラナに展開し、時価総額26億ドルで世界6位のステーブルコインに成長している。
なお、同社は自社トークン購入にも200万USD1を投じ、650万WLFIを取得したことも明らかにした。
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