- トム・リー氏が予想外れの理由を語る
- 最近ではビットコインに関するコメントを控えていた、米投資リサーチ企業Fundstratの共同創設者兼著名経済アナリストのトム・リー氏は、米Foxテレビの経済番組に出演し、昨年の価格予想通りにならなかった理由を語り、ビットコインが25,000ドルに到達し得ると再び強気を見せた。
トム・リー氏が予想外れの理由を語る
米投資リサーチ企業Fundstratの共同創設者兼著名経済アナリストのトム・リー氏は、米Foxテレビの経済番組「Fox Business News 」に出演し、伝統市場と仮想通貨の話題について、様々な意見を語った。
常にビットコインに対して強気な姿勢を持っていたリー氏は昨年の年末から加速した右下がりの相場を受け、ビットコインや仮想通貨に関するコメントを控えており、最近ではSNSやテレビ番組では仮想通貨を語る姿が見えなくなっていたが、今回Foxに出演し、自分自身の予想通りにならなかった理由を明かし、ビットコインが25,000ドルに到達し得ると再び強気を見せたことが注目を集めている。
ICOブームが予想外れの要因か
リー氏はこれまで、ビットコイン相場に対して常に強気でいると知られており、2018年の年始から11月までは、2018年の年末価格を25,000ドル(約280万円)と予想していたが、昨年11月に起きたビットコインキャッシュのハードフォークの影響を受け、ビットコイン価格は暴落し、この予想が外れたことで、昨年の12月には「今後、ビットコインの価格予想を行わない」と明らかにした。
そしてFoxに出演した同氏は、昨年の相場を振り返り、以下のように話した。
昨年は非常に落胆した。予想は、価格帯としても、時期としても全く的中できなかった。
2017年から現れたICOブームがバブル現象を増幅させ、詐欺まがいのICOプロジェクトも市場に出てきたため、2018年においては、仮想通貨のバブルが収束し、相場の展開は減速してきた。
そんな中、我々は、ビットコインは逆境を乗り越えられると思ったが、結果としては、市場全体の売り圧力に影響された。
このように、リー氏は、ビットコインが「正当な価格」に該当する25,000ドルにならなかった主な理由を懸念の多いICOプロジェクトの増殖とみなしている格好だ。
25,000ドルは依然として可能
予想外れの話題から今後の展望に移り、リー氏は再び25,000ドルの価格帯に到達する可能性を肯定した。
ビットコインが25,000ドルになる可能性は今もあると思っている。
忘れてはいけないのは、ビットコインは過去10年の中で、ATHとなる前に70%以上の下落を経て安値に戻ったことを4回も記録したことだ。
さらに、ミレニアル世代の中では伝統市場に相関性を持たないアセットクラスに対する需要がかつての無いほど上昇しているため、25,000ドルになる可能性を裏付けする。
リー氏は昨年11月、ビットコインキャッシュの分裂騒動による相場の大幅下落を受け、一度予想ターゲット価格を15000ドル(約170万円)にまで切り下げ、ビットコインが「6000ドル以下で推移することは決してない」とクライアントに向けて言及したものの、2ヶ月ほど3000〜4000ドルの間で推移を続けている。
今回、再び25,000ドルと強気な予想を示したトム・リー氏。彼の今後の発言にも引き続き注目したいところだ。
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