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リップルが企業財務事業に参入、Gトレジャリーを1500億円で買収

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

企業財務事業に参入

リップルは16日、財務管理システムの世界的リーダーである「Gトレジャリー」を10億ドル(1,500億円)で買収したと発表した。この買収により、リップルは数兆ドル規模の企業財務市場に参入し、世界的に著名なブランドの大手企業顧客への直接アクセスを獲得する狙いだ。Gトレジャリーは40年以上にわたり企業の財務業務を支援してきた実績を持つ。

リップルのブラッド・ガーリングハウス最高経営責任者は声明で、資金が長らく遅く時代遅れの決済システムとインフラに閉じ込められ、不必要な遅延や高コスト、新市場参入の障害を引き起こしてきたが、ブロックチェーン技術がこれらの問題解決に理想的だと述べた。両社の能力を組み合わせることで、財務チームが停滞した資本を活用し、即座に決済を処理し、新たな成長機会を開けるようになる。

仮想通貨への移行が加速する中、フォーチュン500企業の最高財務責任者と財務担当者は、ステーブルコインやトークン化預金などの資産を大規模に管理できる態勢を整える必要がある。リップルの買収により、仮想通貨インフラと数十年の財務専門知識が統合され、顧客はリアルタイムで流動性を移動、管理、最適化できるようになる。リップル傘下のプライムブローカー「ヒドゥンロード」を通じて数兆ドル規模の世界的レポ市場にアクセスし、短期資産でより多くの収益を得られるほか、24時間365日のリアルタイム国際送金が競争力のあるレートで可能になるという。

Gトレジャリーのルナート・ヴェル・エーケ最高経営責任者は、今回の買収が財務管理の分水嶺となり、資本管理から資本活性化へのビジョンを加速させると述べた。

同社のキャッシュフォアキャスティング、リスク管理、コンプライアンス基盤とリップルのスピード、グローバルネットワーク、デジタル資産ソリューションの組み合わせにより、財務担当者は新しいデジタル経済で流動性、決済、リスクを管理する機会を得る。Gトレジャリーのプラットフォームは業界をリードするリスク管理と外国為替ソリューション、最高規制基準を満たすコンプライアンスと監査フレームワークで知られている。

今回の買収はリップルにとって2025年で3件目の大型買収となり、プライムブローカーのヒドゥンロードとステーブルコインプラットフォームのレールの買収に続くものだ。

関連:XRPL基盤の決済プラットフォーム構築へ SBI Ripple Asiaと東武トップツアーズが提携

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