
ブロックチェーンで電力革新
分散型エネルギー企業のDaylight Energyは16日、ブロックチェーン技術を活用した電力ネットワークの拡大に向けて7,500万ドル(約113億円)の資金調達を完了したと公式発表した。
今回の資金調達は、Framework Venturesが主導する1,500万ドル(約23億円)の株式調達と、Turtle Hill Capitalが主導する6,000万ドル(約90億円)のプロジェクト開発融資で構成されている。株式調達にはa16z crypto、Lerer Hippeau、M13、Room40 Ventures、EV3、Crucible Capital、Coinbase Ventures、Not Boring Capitalが参加している。
同社によると、電力需要が急増する中、分散型太陽光発電技術は成熟しているが、住宅用太陽光のコストの60%以上がマーケティングと顧客獲得に費やされ、非効率な販売モデルと高額な融資コストが普及を妨げている。
それを解決するため、Daylight Energyの分散型ネットワークは、グローバルなDeFi(分散型金融)市場から資金を調達している。住宅所有者には分散型エネルギーインフラの設置に対して報酬を与えることで、インセンティブを調整し、これらの課題に取り組んでいるという。
DaylightのCEO(最高経営責任者)であるJason Badeaux氏は、「世界最大の分散型エネルギーネットワークを構築するには、行動変容のインセンティブと大規模な資本動員が必要だ。仮想通貨技術はこの2つを実現し、透明性と共有経済に基づく業界再構築を可能にする」と述べている。
Framework Venturesは、ブロックチェーンインフラとDeFiに強みを持つベンチャーキャピタルで、過去にはChainlink、AaveなどのDeFiプロジェクトに出資した実績がある。
関連:リミックスポイント、マイニング事業者向け電力小売プラン開発へ
関連:フランス極右政党、ビットコイン採掘法案を起草 余剰原発電力利用