取引高79万件超え、前年比132%増
世界最大のデリバティブ市場を運営するCMEグループは24日、同社の仮想通貨先物・オプション商品が11月21日に1日当たりの取引高で過去最高となる79万4,903件を記録したと発表した。
この記録は、2025年8月22日に達成した従来の最高記録72万8,475件を上回るものとなった。
CMEグループの仮想通貨先物・オプションは今年、新記録を更新し続けている。年初来の平均1日取引高は27万900件(想定元本約120億ドル、約1兆8,000億円)で前年比132%増、平均建玉は29万9,700件で前年比82%増となった。第4四半期はさらに加速し、平均1日取引高は40万3,200件で前年同期比106%増を記録した。
CMEグループの仮想通貨商品グローバル責任者であるジョバンニ・ビシオーソ氏は「市場の不確実性が続く中、流動性が高く規制された仮想通貨リスク管理ツールへの需要が加速している」と述べた。
同氏は「世界中の顧客が当社のベンチマーク暗号資産先物・オプションを活用してリスクヘッジを行い、この複雑な環境下で機会を追求している。大手機関投資家と個人投資家の両方が、当社の商品群全体で記録的な取引活動を牽引している」と付け加えた。
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市場動向のバロメーターに
CMEグループは世界最大のデリバティブ取引所として、金利、株価指数、外国為替、エネルギー、金属、農産物など幅広い資産クラスで先物・オプション取引を提供している。
仮想通貨分野では、2017年にビットコイン先物を上場して以来、規制されたデリバティブ市場における主要なプラットフォームとしての地位を確立しており、機関投資家が仮想通貨市場にアクセスする際の主要な窓口となっている。同社はビットコイン、イーサリアムなど複数の仮想通貨商品を提供し、世界中の投資家にリスク管理ツールを提供している。
CMEグループの取引高は、仮想通貨市場全体の動向を測る重要なバロメーターとされている。規制された取引所での取引量の増加は、機関投資家の参入状況や市場の健全性を示す指標となり、特に建玉の増加は長期的なポジション構築の動きを反映している。
また、CMEの価格は業界のベンチマークとして広く参照されており、同取引所での活発な取引は仮想通貨市場の主流化と成熟度を示す証左と見なされている。
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