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バフェット氏、銀行システムの脆弱性に警告 FRBに安定維持を最優先するよう求める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 銀行システムは「強固でもあり、脆弱でもある」と警告
  • 金融パニックの連鎖的な広がりを警戒

「強固でもあり、脆弱でもある」

バークシャー・ハサウェイ会長のウォーレン・バフェット氏は3月31日、CNBCの番組に出演し、銀行システムの安定性に対する懸念を示した。銀行と非銀行機関の相互連鎖が深まる中、米連邦準備制度理事会(FRB)は金融システムの安定維持を最優先課題に据えるべきだと訴えた。

バフェット氏は現在の銀行システムについて、「ある意味では非常に強固だが、別の意味では非常に脆弱だ」と表現した。その根拠として、JPモルガンが1日あたり10兆ドルもの取引を処理している現状を挙げ、「それはすべて無担保だ」と警戒感を示した。

銀行と非銀行機関(プライベートクレジット等)の相互連鎖リスクについても言及し、「すべてが互いに影響し合っており、一方の問題がもう一方に波及する」と述べた。

プライベートクレジット市場の具体的なリスクについては「私には正確には分からない」としつつも、「だからこそ常に備えておく必要がある」と強調した。 

「火事だと叫べば全員が走る。パニックになれば皆パニックになる。人々が劇場に戻ってくるときは一人ずつだが、逃げるときは一斉だ」と述べ、金融パニックの連鎖的な広がりを警戒した。

プライベートクレジットとは、銀行を介さず投資ファンドなどが企業に直接融資する仕組みで、世界の運用残高は2兆ドル規模に膨らんでいる。リーマン危機後の銀行規制強化と投資家の利回り追求を背景にこの10年で急拡大してきたが、足元では信用リスクが顕在化している。

2026年に入ってからはファンドのリターンがゼロ近傍かマイナスまで悪化しており、解約請求が契約上の上限に達するファンドが相次いでいる。 融資価値の評価が内部推定に依存するため、リスクが表面化しにくい構造も問題視されており、サブプライムローン問題との類似を指摘する声もある。

関連:“2008年の再来”ではない? プライベート・クレジット市場の亀裂と仮想通貨への影響を解説

FRBへの注文とバークシャーの備え

金融政策についてバフェット氏は、自分がFRB議長なら利下げするかどうか「分からない」と慎重な姿勢を示した。FRBが掲げる2%のインフレ目標に対しては「ゼロであってほしかった。2%を容認すると言えば、複利で大きく膨らんでいく」と持論を展開した。

その上で「私がFRBで最も気にかけるのはインフレよりも銀行の安定性だ」と明言。FRBに対して金融システムの安定維持を最優先に取り組むよう求めた。

こうしたリスク意識を反映し、バークシャー・ハサウェイは現金と米国債のみを保有し、マネーマーケットファンドやコマーシャルペーパーは持たない方針を維持している。現在の手元資金は現金・米国債合計で3,500億ドル超に上るという。

関連:米FRB理事がステーブルコインの「償還リスク」を警告、利回り規制巡り法案成立に不透明感

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