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50を超える銀行が仮想通貨XRP決済の試験運用へ|日間取引高15兆円のプラットフォームに「Corda Settler」実装

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

XRPを利用した取引決済の試験運用が実施
短期金融市場向けの取引ソフトを開発するフィンテック企業のInstimatch Global社が、同社取引プラットフォームにCorda Settlerを実装、50を越える銀行がXRPによる取引決済の試験運用を行なっていることを明らかにした。同社は一日の取引高が1340億ドル(約14兆8200億円)とも言われる、機関投資家向けの無担保短期金融貸付市場のデジタル化を目指しているという。

XRPを利用した取引決済の試験運用が実施

アメリカの分散台帳技術開発企業であり、数多くの世界大手金融機関が参加するコンソーシアムを率いるR3社が、企業向けグローバル決済アプリ(Corda上で動作する分散型アプリケーション:CorDapp)である「Corda Settler」の決済通貨として仮想通貨XRPを採用した件の続報が入った。

R3コンソーシアムメンバー企業で、短期金融市場向けの取引ソフトを開発するフィンテック企業のInstimatch Global社が、同社の取引プラットフォームにCorda Settlerを実装し、50を越える銀行がXRPによる取引決済の試験運用を行なっていることを明らかにした

スイスのチューリッヒに拠点を置くInstimatch Global社は、一日の取引高が1340億ドル(約14兆8200億円)とも言われる、機関投資家向けの無担保短期金融貸付市場のデジタル化を目指しているという。

Corda Settlerの同社の取引プラットフォームへ実装に携わっているDebajani Mohanty氏は、完成版のリリースを今年3月から4月になるとみている。

CordaとCorda Settler

Corda は、R3社が開発を主導する金融機関向けの分散台帳技術であり、世界の大手金融機関70社が共同開発している。

そのCordaブロックチェーン上で発生した支払い義務に特化したのが、Corda Settlerであり、前述した通り、XRPがこのプラットフォームでの決済手段として採用されている。

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同社CEOのDaniel Sandmeier氏によると無担保金融市場は、最もデジタル化が遅れた市場で、未だにその取引の多くは、二者間で電話によるものが多くを占め、その貸付市場は、ユーロ圏となっているヨーロッパでも国内で完結しているケースが多いという。

Instimatch Global社は、同社のクラウドベースのデジタルネットワークにより、巨大な無担保金融市場で借り手と貸し手を結びつけ、より効率的なアクセスと最良の価格設定、および取引先リスクを分散させるサービスを提供する。

今回試験運用が行われているのは、日中取引に必要とされる迅速な決済を提供するため、決済APIであるCorda Settlerを統合した分散型アプリ(dApps)で、銀行、ファミリーオフィスや公共事業体等、機関投資家間の流動性交換のため、EU一般データ保護規則(GDPR)に準拠した安全性を装備したものだという。

このプロジェクトに携わっているMohanty氏は、Corda Settlerが、ビジネスにもたらす可能性を大きく評価し次のように述べている。

「CordaブロックチェーンというDLT技術と、リップル社の送金メカニズムという組み合わせにより、今までは不可能だった、数多くの新しいビジネスケースを生み出すことができると信じている。 私たちの製品はそのうちの一つだ。」

XRPを決済通貨に用いるCorda Settlerの可能性の評価は着実に高まっているようだ。

そして、日本でCorda Settlerの将来性、そしてその決済通貨XRPの実需拡大を確信し、着実な投資戦略で仮想通貨市場において大きな存在感を放っているのが、金融コングロマリットSBIグループであり、同グループを率いる北尾吉孝氏である。

競争の激しい金融業界を生き抜いてきた、百戦錬磨の北尾氏のインタビューからは、XRPに止まらず、仮想通貨のこれからを考察する上で、多くの示唆を与えられる。是非ご一読いただけたらと思う。

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