はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「今回の仮想通貨の冬はそれほど厳しくはない」米大手仮想通貨ファンドCEO|転換期のカギに言及

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

投資ファンドCEOが低迷する市場を語る
米国初のBTC投資ファンド会社であるPantera CapitalのCEOを務めるDan Morehead氏は、ポッドキャストに出演し、低迷する仮想通貨市場について様々な見地を語った。

投資ファンドCEOが語る、仮想通貨市場の転換期

米国初のBTC投資ファンド会社(2013年より)であるPantera Capital(パンテーラ)のCEOを務めるDan Morehead氏は、ポッドキャスト「Unconfirmed」に出演し、現在の仮想通貨市場が低迷していることに関して、以前と現在の低迷期(仮想通貨の冬時代)を比較しつつ、同氏の見解を述べた。

まず最初に、Morehead氏は仮想通貨市場が低迷する中、投資をする際、どのような点に気を遣っているかについて語った。

今の(2018~2019)は実は2回目の仮想通貨の冬だ。1度目の冬は、2014年〜2015年にかけて訪れた。

我々が投資を行う際は、長期的に期待が持てるかどうかというように、常に5年から10年先のことを考えている。

なので、値動きにあまりとらわれないように、心がけている。そうしたことを考えると、仮想通貨・ブロックチェーン自体はまだまだ黎明期にある。

ただリアルタイム+24時間で価格が表示されるという、独特の特徴を仮想通貨は備えており、それが仮想通貨・ブロックチェーン市場にとって大きな妨げとなっている。

その後、司会者は「以前の2014年から2015年の低迷期と比べ、現在の低迷期とどのような違いがあるか。」との質問に対し、Morehead氏は、以下のように答えた。

前回の仮想通貨の冬の時には、もっと胃がキリキリした。ブロックチェーンが本当に機能するのか、あるいは、規制のリスクに押しつぶされるのではないかとも思った。

だが、現在のファンダメンタルは2014・2015年に比べ、はるかに強固なものになってきている。

このように同氏は、前回の低迷期に覚えた不安を感じることは無いとし、仮想通貨・ブロックチェーン市場をポジティブに捉えているようだ。

そして、この低迷期脱出において重要なポイントとされる、機関投資家の参入についても言及された。

常に、「いつ仮想通貨市場に機関投資家が参入するのか」について議論されているが、実は今すでに、機関投資家からの資金を受け入れられるような環境が整っているのではないかと思っている

機関投資家は、しっかりと規制が整備され、名も知れたカストディアンを求めているが、以前は、そうした素晴らしい取引所やXapoのようなカストディアンは存在しなかったし、機関投資家を呼び込めるような、世界的に名の知れたものは本当に無かった。

だが今は、ICEのBakktやフィデリティ、数ヶ月後に機関投資家向けカストディのローンチを予定しているErisXなどが存在している。こうしたものが追い風となり、機関投資家からの資金流入を促進すると思う。

上述したように、同氏は、機関投資家が参入するための基盤は整っているのではないか、との考えを示した。

去年の10月中頃、仮想通貨ヘッジファンド熱が高まる一方で、仮想通貨市場全体の下落により、思うようにパフォーマンスを維持できていないファンドが目立っていた。Panteraやその他の大手ファンドも例外なく影響を受けており、厳しいポジションに立たされてはいたものの、依然として同社のCEOは、仮想通貨・ブロックチェーン市場の将来性に期待感を抱いている格好だ。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

フェイスブックのザッカーバーグ氏、ブロックチェーン技術をログイン機能などで実装を検討|独自仮想通貨は明言せず
フェイスブックのCEO兼創設者であるマーク・ザッカーバーグ氏が、ブロックチェーン技術の採用例として「ログイン認証」や情報へのアクセス権限がある点を挙げた。同氏が語る分散化技術に関する見解には注目だ。
仮想通貨・ブロックチェーン業界発展のため、米関連ロビー団体が規制当局に対して緩和を要請
米国のデジタル商工会議所はブロックチェーン技術に対して国家的なレベルでの戦略プランを立てるべきだと、CFTCとCFPBへ勧めている。なお、本記事ではCFTCや仮想通貨推進派の国会議員の最新動向もまとめている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/08 月曜日
16:57
マクロン仏大統領、米仮想通貨規制緩和に警鐘 「金融不安定化のリスク」と指摘
フランスのマクロン大統領が米国のステーブルコイン規制緩和について警告を発し、金融不安定化のリスクを指摘。欧州中央銀行に金融政策の見直しを求め、欧州の金融主権維持を主張。ステーブルコイン市場は3000億ドル超に急拡大。
16:42
決済データDePINのSyFu、Finverseと提携しアジア5カ国のオープンバンキング展開へ
決済データ活用プロジェクトSyFuが、オープンバンキングプラットフォームFinverseと提携。香港、シンガポールなどアジア5カ国の約40金融機関と接続し、日常の支払いデータをトークンやNFTに変換できる仕組みを構築。欧州とアジアで世界規模のネットワークを確立。
14:58
トランプ大統領支援者所有の米Monet Bank、仮想通貨サービス事業に参入
トランプ大統領支援者アンディ・ビール氏所有のモネ銀行が仮想通貨特化型金融サービスに参入する。トランプ政権下での規制緩和により、エレボール銀行やN3XTなど仮想通貨対応銀行が相次いで誕生する中、資産60億ドルの小規模地域銀行がデジタル資産の保管・融資を提供開始する。
14:23
トランプ政権の国家安全保障戦略、仮想通貨に言及せず AI・量子技術を優先
トランプ政権が発表した最新の国家安全保障戦略で仮想通貨への言及がゼロ。AI・量子技術を重視する一方、「仮想通貨大統領」を公言してきた経緯との整合性をめぐり議論が起きている。
11:44
FOMC控え不安定な展開続くビットコイン、前週末は大口の協調売りか
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが一時9万ドル割れで3.4億ドル規模の大量清算発生。クジラによる協調売りの可能性が浮上し、週末の薄い板で2000ドルの乱高下が見られた。一方でマイナー降伏を示すハッシュリボン反転で底打ちサインも。FOMC利下げ観測と円キャリー巻き戻しが市場を揺さぶる。
11:30
ソラナDEX「ジュピター」の再担保に関する議論 「伝染リスクゼロ」主張を疑問視
仮想通貨ソラナ基盤のジュピターが「伝染リスクゼロ」と主張したことについて、競合Kaminoなどが再担保の実施を指摘し批判した。ソラナ財団プレジデントは両者に協力を呼びかけている。
09:11
フランスの大手銀行BPCE、仮想通貨4銘柄の取引サービス開始
フランスの大手銀行BPCEが約200万人の顧客向けに仮想通貨取引サービスを開始する。ビットコインなど4銘柄が銀行アプリで売買可能になる。
08:54
韓国、取引所に無過失損害賠償責任を導入へ アップビットのハッキング事件を受け
韓国金融当局が仮想通貨取引所に無過失損害賠償責任を導入へ。アップビットの445億ウォン不正アクセス事件を受け、2段階立法で規制強化。課徴金も売上高3%まで引き上げの方針。
12/07 日曜日
20:40
「ビットコインを価値の橋渡し役に」Bitcoin Japan CEO、繊維業からの大転換とAI戦略を語る
東証上場の堀田丸正から「ビットコインジャパン」へ大胆に転換したフィリップ・ロード(Phillip Lord)CEOが、CoinPost独占インタビューでビットコイン準備金戦略とAIインフラ投資の詳細を明かした。「日本の品質×米国の規模」で2030年までに500MW規模のデータセンター投資を目指す。
17:00
ハイパーリキッドの将来性・HYPEの買い方|注意点まで徹底解説
HYPEトークンの買い方から注目理由まで完全解説。手数料収益による自動買い戻し、機関投資家参入、ステーキング機能など、急成長するDEX「Hyperliquid(ハイリキ)」の魅力を詳しく紹介します。
14:35
仮想通貨取引所のキャンペーン・特典情報【2025年12月最新】
2025年12月更新:主要な暗号資産(仮想通貨)取引所が展開するキャンペーンと特典情報を徹底解説。仮想通貨取引の第一歩は、国内取引所の口座開設。初心者もトレーダーもキャンペーンや特典を駆使して、投資の機会を最大限に活用しましょう。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、イーサリアム「フサカ」実装完了やソラナスマホの独自通貨発行計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年12月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:00
週刊ニュース|JPモルガンによるストラテジーのBTC売却回避能力の評価に高い関心
今週は、FRBの量的引き締め終了、チャールズ・シュワブの仮想通貨取引開始、JPモルガンによるストラテジーのビットコイン売却回避能力の評価に関する記事が関心を集めた。
07:00
JPYCの買い方・使い方まとめ|何ができる?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧