CoinPostで今最も読まれています

ロシア政府、仮想通貨の規制の策定期限を7月に定める|ビットコイン市場における重要指標に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ロシア、仮想通貨の規制策定へ
ロシア連邦のプーチン大統領が連邦議会に対し、7月1日までに仮想通貨に関する法案を提出するよう期限を設けていたことがわかった。大国ロシアが仮想通貨にどのような姿勢を取るのか、注目が集まる。

ロシア連邦プーチン大統領、仮想通貨法案7月に期限設ける

ロシア連邦のプーチン大統領が連邦議会に対し、7月1日までに仮想通貨に関する法案を提出するよう期限を設けていたことが、大統領のオフィシャルウェブサイトKremlin.ruの掲載内容で明らかになった。

プーチン大統領が連邦議会に法案の必要があると述べた47の案件の中には、以下のように仮想通貨の規制を求める内容も含まれていたが、具体的な期限を定めたのは今回が初めてだ。

デジタル経済の発展を目的とした連邦法。この中には、電子化された取引における民事法の裁定、デジタル資産やデジタル技術を使用した財源の誘致などに関する項目が含まれる。

担当:ドミートリー・メドヴェージェフ、ヴャチェスラフ・ヴォロージン

期限:2019年7月1日

大国ロシアは、これまで仮想通貨に関する規制を明確化していなかったが、仮想通貨に対する関心度の高さはこれまで多くの報道から明らかになっている。

先月には、ロシア最高裁判所は資金洗浄に関する法案を改正し、仮想通貨を活用したマネーロンダリングを禁止する条項を加えたほか、直近でも元ロシア連邦エネルギー省大臣のIgor Yusufov氏が考案した原油を担保とした仮想通貨を発行する計画も発表されている。

仮想通貨に関する公開事例

なお、過去のロシアの最高裁の判決には厳しい事例も見られている。

昨年2月、仮想通貨ビットコインの情報を提供するサイトが、ロシア最高裁判所から運営停止を下された判決の中で、最高裁側は「仮想通貨は違法な薬物、武器、偽造書類の取引やそのほか違法行為を促進するものである。」との見解を示し、ロシア最高裁はビットコインを含む仮想通貨は闇社会の促進を育むものであるとした上で、ロシア国内での仮想通貨の合法的な利用はできないとの厳しい意見が述べていた。

また、仮想通貨のマイニングは採掘業者が一定の電力消費量を超えた場合、課税対象となるほか、中央銀行が特別に許可する事例を除き、ICOには適格投資家のみが参加できる仕組みだ。なお、仮想通貨やそのほかのトークンは法定通貨としてではなく、法的には「財産」の下に当たる。

米国からの厳しい経済制裁や、貿易などにおける米ドルの基軸通貨化を避けたい国によっては、違う視点で仮想通貨を前向きに捉える国家も出てきているなかで、大国ロシアにける仮想通貨の規制が今後どのような形で明確化されていくのか?国策として利用するのか、または厳しい立ち位置を示すのか、注目が集まるだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ロシア最高裁、「仮想通貨」を利用したマネーロンダリングを規制する改正法を施行
地元メディア「Pravo」によると、露最高裁は、仮想通貨を利用した違法行為(資金洗浄)についての条項を新たに定めた。改正法施行により、犯罪目的で利用された仮想通貨は資金洗浄された資金とみなし、違法行為として取り扱われる。
ロシア政府、米経済制裁を受け1兆円相当の予算を仮想通貨ビットコインに投じる構想|露大学教授が明かす
ロシア政府はアメリカ政府からの断続的な経済制裁を受け、2月に約1兆円をビットコインへの分散化する事を検討している事が露経済学者の話で判明した。50兆円の予算を有するロシアは2月から1兆円分のBTC購入を検討している様だ。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07:45
コインチェック、ナスダック上場申請で進展
De-SPACで仮想通貨取引所コインチェックのナスダック上場を目指すTHCPは、SECに申請書類を提出したことを発表。その後にコインチェックは、登録書類を公開することを発表した。
07:20
zkSync基盤のSophon、ノード販売で93億円調達
ノード販売とは、Sophonチェーンのノードを運用するためのNFT(ERC-721規格)ライセンスの販売で、早期段階でプロジェクトの仮想通貨トークンを割引価格で入手させるいわゆるトークンセールの一種だ。
06:45
Core Scientific黒字転換、1Qに270億円相当のビットコインを採掘
米ナスダック上場の仮想通貨ビットコインマイニング企業コア・サイエンティフィック社は、2024年第1四半期に2,825 BTCを自己採掘した。しかし半減期による影響はまだ反映されていない。
05:40
マスターカード、トークン化RWAの決済試験でJPモルガンやシティと提携
現在の課題として、投資適格債のような証券と、商業銀行のお金のような資産は、それぞれ別のシステムで機能している。RSNを利用すれば、単一のプラットフォーム上でトークン化資産の決済手続きを行うことができる。
05/08 水曜日
20:31
日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」、先着順の読者限定割引コードを配布開始
国内最大手暗号資産(仮想通貨)メディアCoinPostが企画・運営するWeb3カンファレンス「WebX2024」。先着順の読者限定割引コードを配布開始しました。
15:06
EVM互換のZKロールアップとして関心を集める「Zircuit(ザーキット)」とは
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム財団からL2研究助成金を獲得し、大手VCのPantera Capitalなどから出資を受ける「Zircuit(ザーキット)」について解説。ステーキングプロトコルは約2ヶ月で30億ドル以上を集めた。
14:35
懸念強まる仮想通貨業界へのSEC執行範囲、民主党と共和党議員が激論交わす
米国下院金融サービス委員会は、SECの暗号資産(仮想通貨)を念頭にした執行活動に関する公聴会を開催。民主党と共和党議員のスタンスの違いが鮮明となった。
12:50
FTXが再建計画書提出、すべてのユーザーに100%以上弁済の見込み
破綻した仮想通貨取引所FTXは、米破産裁判所に再編計画の修正版を提出した。すべての債権者が請求額の100%を受け取れるとしている。
11:25
米金融大手サスケハナ、1500億円相当のGBTCを保有
米大手投資・トレーディング会社サスケハナが約10億ドル相当の仮想通貨ビットコイン現物ETF「GBTC」を保有していることが確認された。
10:40
イーサリアムは穏やかなインフレ傾向に ETH焼却量減少で
仮想通貨イーサリアムは、主に取引手数料の低下により、焼却されるETHの量が大幅に減少している。DencunアップグレードやL2の活発化が背景にある。
09:30
「BTC相場は回復に転じた可能性」SCB銀が分析
「仮想通貨ビットコインの相場は回復に転じた可能性がある」とスタンダードチャータード銀行が分析。米大統領選の影響や今後の価格も分析している。
08:10
トレーダーに利回り提供へ、BybitがUSDeを取引担保に採用 
ENAトークン一時急騰 仮想通貨(暗号資産)取引所Bybitは7日、新しいステーブルコイン「USDe」をデリバティブ取引の担保資産に追加すると発表した。トレーダーに利回りを提供…
07:25
「仮想通貨市場には詐欺や問題が多い」ゲンスラー委員長
米SECのゲンスラー委員長は、仮想通貨の投資家保護の必要性を改めて強調。一方、イーサリアムの証券性については明言しなかった。
06:45
ワールドコイン過去一週間で35%上昇、その背景は
OpenAIのライバルであるGoogleは、5月15日に大規模な開発者カンファレンス「Google I/O」を開催する予定だがこれに先駆けChatGPTの検索エンジンを発表する観測だ。
06:10
米ビットコイン現物ETFに330億円純流入、2日連続プラスに
米ビットコインETFに回復の兆し。米月曜日、すべての仮想通貨ビットコイン現物ETFはプラスの資金流入を記録した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア