- リップル社がINATBA設立メンバーとして加入
- リップル社は、欧州委員会が発足したブロックチェーン及びDLTの普及を目指す組織「INATBA」への加入を発表した。規制当局との対話や各分野におけるそれらの技術を適用したグローバルモデル形成を行っていくとしている。
リップル社がINATBAへ設立メンバーとして加入
リップル社が、INATBA(International Association for Trusted Blockchain Applications)に設立メンバーとして加入することを、同社のCEOを務めるBrad Garlinghouse氏(以下、Garlinghouse氏)が4月2日に、公式ツイッターを通じて公表した。
We're thrilled to be a founding member of #INATBA and look forward to being a leading participant! Learn more here: https://t.co/UEIOygTEJ7 pic.twitter.com/fyJr31hNCS
— Ripple (@Ripple) 2019年4月1日
INATBAは、欧州委員会が今年3月に発足させた、ブロックチェーンや分散台帳技術(DLT)の開発者やユーザーのフォーラムとして機能する組織で、4月3日に正式なローンチを予定している。
これまでに仮想通貨プロジェクトLiskも、創立メンバーとして参加を表明。70を超える多産業グループが、国や産業を超えた円滑な連携を目指すとしている。
Last week, #Lisk officially joined #INATBA as its founding member. Supported by the @EU_Commission, the 70+ member strong, multi-industry group will facilitate cross-governmental and industry alignment on #blockchain. More info: https://t.co/3MIitSJU6j
— Lisk (@LiskHQ) 2019年3月11日
また、同組織は次の4つの目標を掲げる。
- ブロックチェーンや分散台帳技術への規制アプローチについての規制当局との積極的な対話
- ブロックチェーンや分散台帳技術のインフラガバナンスのグローバルモデル
- 相互運用性のあるガイドラインと基準の開発と適用
- 分野に特化したガイドラインの開発
そのような形で、様々な分野におけるブロックチェーンや分散台帳技術の利用の主流化をサポートしていくとする同組織であるが、Garlinghouse氏は今回のリップル社の設立メンバーとしての加入を次のように語った。
分散台帳技術(DLT)において非常に重要な時期である今、INATBAへの設立メンバーとしての加入は我々にとって、とても光栄なことだ。
業界全体でグローバルに規制当局や政府に関わっていくことが必要だ。欧州委員会との連携はその努力の強い後押しとなるだろう。
我々は関われることに興奮しており、業界を先導する参加者になれることに期待している。
また、INATBAの発足を受けて、イーサリアムの共同設立者でありブロックチェーン企業ConsenSys設立者のJoseph Lubin氏も自身の見解を動画で述べた。
我々は新たに発足したINATBAを支援する姿勢であることを皆さんに知らせたい。我々の良き友人でもある欧州委員会によるグローバルなイニシアチブだ。
この組織は、様々な規模のブロックチェーンエコシステムが共に活動してブロックチェーンや分散台帳技術をメインストリームに押し上げるきっかけになるだろう。