- カナダ初、カナダドル担保の安定通貨発行へ
- カナダの大手仮想通貨取引所CoinSquareは法定通貨のカナダドルに価値が担保された新通貨「eCAD」を発表した。同国における初の法定通貨発行事例に。
カナダ大手取引所、カナダドル担保のステーブルコイン発表
出来高89位を誇るカナダの大手仮想通貨取引所CoinSquare(コインスクエア)は同国において、初のカナダドルに担保された独自のステーブルコイン「eCAD」の発行を開始することを発表した。
新しく発行が予定される通貨は1 eCADにつき、1 CAD(カナダドル)を担保する形で価値の一定を図る通貨だ。
なお安定通貨「eCAD」の取引開始日程などは現状明かされていない。
激しい価格の値動きが特徴的な仮想通貨相場において、ステーブルコインは一つの通貨・トークンに対して一定の資産(法定通貨・株式や金など)が裏付けされるため、仮想通貨市場で安定を求める投資家のある種の逃避先として利用されている。
米ドルは一般的に世界で最も主流な法定通貨とされているが、これは時価総額上位で人気な安定通貨テザーが米ドル担保であることからも伺えるだろう。
テザー(USDT)をはじめ、法定通貨や資産に担保されている仮想通貨、ステーブルコインの多くは米ドルに担保されている傾向が多く、カナダドルに担保されたステーブルコインは珍しい。
また国内でもGMOインターネット株式会社が独自のステーブルコイン「GMO Japanese YEN」の発行を計画している。
今回の発表に際して、コインスクエアのCEOであるCole Diamond氏は「カナダ国内や海外に送金する際に透明性と安全を保ちながら送金する良い手段である」と説明しており、仮想通貨のリスク回避においても有効だと言及した。
カナダの大手取引所であるコインスクエアは2月にはステラ(XLM)独自の分散型取引所のStellarX買収を発表していた。また昨年12月にも仮想通貨ウォレット企業BlockEQを買収しており、両社とも仮想通貨ステラ(XLM)のネットワーク上で開発されているプラットフォームである。
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