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世界4大会計事務所EY、ワインのブロックチェーンプラットフォームを共同発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

実用化の進むブロックチェーン技術
世界4大会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(EY)の企業向けブロックチェーン技術が、ワインの品質管理や流通経路を管理するプラットフォーム開発に活用されることが発表された。

EY、ワインのブロックチェーンプラットフォームを共同発表

世界4大会計事務所の一つであるアーンスト・アンド・ヤングの企業向けブロックチェーンが、アジアのワイン企業Blockchain Wine社とワイン専用の独自プラットフォーム「TATTOO」を導入することが明らかになった

米国の歴代大統領(第25代と32代目)を輩出したルーズベルト一家の傘下企業が後押しする形で、ワインの品質管理や真贋性保証に活用していくこととなる。

シンガポールからアジア市場を中心にビンテージワインを販売する Blockchain Wine社は、ブロックチェーン技術を基盤とした デジタルソリューションのTATTOOワインプラットフォームを導入することで、世界への事業拡大を図っている。世界4大会計事務所の一つで世界各国でプロフェッショナル・サービス事業を展開するEYが企業向けに開発した「EY OpsChain」で開発された。

EY OpsChainは、企業はサプライチェーン管理を簡素化し、デジタル契約、共有在庫および物流情報、価格設定、請求書発行、支払いをシームレスに統合できるように設計されており、これまでに食品や飲料をはじめとする製造業、ヘルスケア、金融サービスの分野でのユースケースがある。

今回新たに発表されたTATTOO ワインプラットフォームは、ワインの流通に関わる全ての関係者、つまり、生産者、流通業者、物流業者、保険業者といったエコシステムに、ワインの産地と品質を追跡するためのブロックチェーンソリューションとして構築された。

TATTOOは、 Traceability (追跡可能性)、Authenticity(真正性)、Transparency(透明性)、 Trade(取引)、 Origin(起源)、Opinion(意見)の頭文字から名付けられたが、ブロックチェーンを基盤とする世界初の電子商取引プラットフォームであり、トレーサビリティ、電子商取引、およびトークン化が組み込まれている。

トークンの使用により、ワインの売買はもとより、出荷の追跡、倉庫保管と配達の監視、さらにワイン出荷行程の保険補償を手配し、追跡することも可能にするという。つまり、流通業者や消費者は、TATTOO Wine Platformから直接ワインを注文、リアルタイムで通関や保管などを含む、出荷状況を追跡することができる。

またワインの購入者は、それぞれのボトルにつけられた独自のQRコードをスキャンすることで、ブドウ畑の名前や場所、作物の栽培に使用されている肥料の種類、処理および配達のための各バッチの運搬方法などの詳細にアクセス、ワインの流通履歴を辿ることが可能になる。

さらにスマートコントラクト機能により生産者、物流業者、保険会社間の契約を分散的に管理、参加者全員が全ての情報を共有できるため、時間の効率化もメリットとしてEY社は挙げた。

なおBlockchain Wine社は、アジア最大級のワイン取扱業社であるルーズベルト一家の傘下にあり、TATTOO ワインプラットフォームを利用することで、ワイナリーから直接、ホテル、レストランやカフェ(B2B)、さらに消費者(B2C)へ、ワインを販売を展開する予定。

また今後はスマートコントラクト機能を利用して、ワイン投資家向けに顧客同士での売買(C2C)を可能にする計画も検討中だ。

ルーズベルト一家は、米国の第25代大統領、セオドア・ルーズベルトやフランクリン・ルーズベルトを輩出している米国屈指の名家で、過去数年はアジア・中国近辺での事業開発に力を入れてきた。

現在は中国、日本、韓国、タイ、シンガポールの市場向けに事業を展開しているBlockchain Wine社だが、今後はブロックチェーン技術を導入したTATTOOプラットフォームを活用することで、世界へ販売網を広げて行く構想も広げている。

一般企業の会計や税務、コンサルティングで培ったEY社の実務の強みが、ブロックチェーン技術と結びつき、ブロックチェーンの実用化は次のステージへと進みつつあると言えるだろう。

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