CoinPostで今最も読まれています

RippleとAmerican Express、Santanderが提携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

American Express社、Santander社がRipple社のブロックチェーンネットワークを利用
今後、American Express社のFXIPプラットフォームで決済をした企業顧客は、Ripple社のブロックチェーンネットワークに転送されます
XRPへの影響、発言
Ripple社は『間もなく決済迅速化の手段として自社仮想通貨のXRPが活用される』と述べました

American Express社Santander社はフィンテック企業のRipple社と協力し、ブロックチェーン技術を使った米英間のクロスボーダー決済の迅速化を狙います。

今後American Express社のFX International Payments(FXIP:国際為替決済)プラットフォーム上で支払いをした場合、決済はRipple社のブロックチェーンネットワークであるRippleNetに転送され、ブロックチェーン(通称分散型台帳技術)は一つのサーバーに留まらず、多大なる情報データを世界中のPCに分散し保管します。

元々これはビットコイン取引を記録するために使われましたが、次第に決済、身分証明などを含む他の採用事例を多くの企業が発見し、開発に取り組んでいます。 実際に現在、JPモルガン、UBS、クレディスイス、バークレイズ、HSBC社を含む数々の大手金融機関も同じように分散型台帳技術を利用した事業を研究しています。

今週木曜日の声明でAmerican Express執行副社長兼CIOのマーク・ゴードン氏は、『今回のRipple社とSantander社のコラボレーションは我々のブロックチェーン事業の新しいステップを意味し、世界中の貨幣流通を進化させるでしょう。』と述べました。

American Express社のブロックチェーンプロジェクトはまず初めに米国から英国Santander社口座へのクロスボーダー決済を可能にします。

このブロックチェーンを使ったソリューションは米英間の新しいチャネルを開拓し、世界的な決済技術の可能性を意味します。』とSantander社グローバル・トランザクション・バンキング部グローバルヘッドのホゼ・ルイス・クラデロン氏は木曜日の声明で述べました。分散型台帳プラットフォームは全ての利用者に取引状況や費用の記録付けを可能にさせます。

Ripple社CEOブラッド・ガーリンハウス氏は木曜日のインタビューにて、以下のように述べています。

『Ripple社のブロックチェーンネットワークは金融機関の顧客に対して“リアルタイム”の送受金を可能にさせる』 『American Express社とSantander社と共にグローバル決済問題解決への大きな一歩を踏み出しました。送金完了に数日を要したものが、今では営業日即日で可能になります。』

また、AmexとSantanderの両社とも今回のブロックチェーンプロジェクトはやがて世界的に広がる可能性があることを示唆しました。

仮想通貨は“後に影響する”

Ripple社は自社仮想通貨XRPを使い決済迅速化手段を研究し続け、今後他の金融機関や銀行のパートナーシップを繋ぐ役割を果たすと述べました。

Ripple社ストラテジック・アカウント部グローバルヘッドのマーカス・トリーチャー氏はCNBCの取材でこう述べました。

XRP通貨は後に革命的なダイナミックや他のプレイヤーに影響を与えるでしょう。私たちが開発したこの技術はトークンや仮想通貨を使いません。これはAMEXのような銀行や企業はRippleを使い、中間ブロックチェーン通貨を通さず不換紙幣と他通貨の交換を可能にします。

また、一部銀行のエグゼクティブは近日の仮想通貨の動きに疑問視しています。 先月、UBS CEOのサージオ・エルモッティ氏はCNBCの取材で“特別”仮想通貨信者ではないが、ブロックチェーンの将来性は見ていると述べました。また、クレディスイス CEOのTidjane Thiam氏は世界最大仮想通貨のビットコインを“まさにバブルの定義”と批判します。

そして最も注目すべきは、JPモルガンのジェイミー・ダイモン氏のビットコインの批判でしょう。先月彼は『ビットコインを買うほどの愚か者は、いつか痛い目にあう』とコメントしました。

American Express, Santander team up with Ripple for cross-border payments via blockchain

November 17th by Ryan Browne

参考記事はこちらから

CoinPostの考察

次世代海外送金ソリューションを提供するリップル社が、このような大企業との提携はかなり大きな第一歩となったのではないでしょうか?

この発表とともに相場も23.3円から31.6円ほどまで大きく上昇し、数分で35%も相場が動きました。 その後の相場は、調整期や、久しぶりの高値更新ということもあり、塩漬けしている方も多くいたことを加味すると、これを機に売りが多く入るのは仕方がないことかもしれません。

しかし、このようなリップルの成果は、銀行関係者だけでなく金融業界全体への大きなアピールになったことは間違いはありません。  XRPの送金利用に直接的な結びつきがない場合でも、リップル社が提供する複数の送金ソリューションのどれが採用されても結果的に、XRPでの不利な為替スワップをブリッジ通貨として担い、即時送金させる従来の海外送金にはない形は魅力的であり、その選択肢次第ではXRPの流動性が向上し、更により多くの企業が採用しやすい形になっていくのではないでしょうか。

銀行がリップルプラットフォームのみを採用、XRPを利用しなかったら価格はどうなるか?
銀行によってXRPが直接的に使われなかったとしても、支払いをする企業にとって、XRPは活動をより低コストで迅速にするための非常に魅力的な通貨です。今後銀行にどのような形で取り入れられても需要は上がっていき、結果価値も上昇していくのではないかと考えています。

今回リップル社は、American Express社とSantander社と共にグローバル決済問題解決への大きな一歩を踏み出しました。 今後も多くの発表が予想されますが、その場の相場には流されず、自分で情報を得て判断することが、投資をする上で重要になってくるでしょう。

リップル(Ripple)ニュースまとめ : 価格変動に関する最新情報を随時更新
仮想通貨リップル(Ripple)のニュースをまとめた特集記事です。価格変動に関わる最新ニュースや取り扱い取引所、ウォレットについての最新情報を更新していきます。
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/31 金曜日
17:01
ETHGlobal Tokyo、世界的ハッカソンイベントを東京で開催へ
ETHGlobal Tokyoという世界的ハッカソンイベントが、東京で開催されます。ハッカソンとは、エンジニアやプログラマーが集結し、短期間でプロダクトを開発するイベントのこと。ETHGlobal TokyoではWeb3市場の知識を持たない開発者でも楽しめるような取り組みも充実しています。
16:34
DEA、国内電力大手の合弁会社とMOU締結
NFTゲーム開発・運用を展開するDEAは、「電力アセットNFT」を活用した社会貢献ゲームを検討する目的でGGG社とMoUを締結したことを発表した。GGGは東京電力パワーグリッドや中部電力等の合弁会社。電力アセットNFTは4月3日に発売予定。
16:32
ネクソン、「Oasys」バリデータに参画 
国内発のゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」のバリデータとして、大手ゲーム開発企業のネクソンが参加することが明らかになった。Oasysは第二群バリデーターとして計4社を追加予定。KDDI、ソフトバンクの参画がこれまでに発表されており、残り1社の公開が期待される。
15:04
加納裕三氏、仮想通貨取引所bitFlyerの社長復帰へ
国内有数の暗号資産(仮想通貨)取引所bitFlyer創業者の加納裕三氏が代表取締役CEOに復帰することが発表された。今後は経営改革を加速し、株式市場での新規株式公開(IPO)を目指す。
13:40
NFTゲーム「アクシーインフィニティ」開発会社、5つのゲームスタジオと提携
人気NFTゲーム「アクシーインフィニティ」を開発するSky Mavisは、「Ronin」ブロックチェーンを大幅にアップグレードし、5つのゲームスタジオと提携して、Roninエコシステムを拡大すると発表した。
12:43
AI画像生成ツールMidjourney、無料版を一時停止
AI画像生成ツールMidjourneyは、新規ユーザーの急増や無料トライアルの乱用を受け、無料トライアル版へのアクセスを一時停止した。当初、この決定は拡散されたディープフェイク画像との関連が疑われたが、新規ユーザーの流入によりサービスに支障が出たことが原因だという。
12:25
ビットコイン直近高値圏で揉み合う、イーサリアム先物の月間取引高は昨年5月以来の高水準に
暗号資産(仮想通貨)市場ではDeribitのオプションカットオフやCME先物SQを控え、ボラティリティが強まることへの警戒感も見られる。アルト相場では、上海アップグレードを前にイーサリアム先物の月間取引高が昨年5月以来の高水準に達した。
11:15
米ワーナー・ミュージック、人員削減もWeb3チームは維持か=報道
米ワーナー・ミュージック・グループは、全世界のスタッフの約4%を削減すると発表した。一方、Web3などに取り組む従業員については維持する可能性が高いとされる。
10:50
Magic Eden、ビットコイン版NFT「Ordinals」でシェア急増
クロスチェーンNFT電子市場Magic Edenがビットコイン版NFT「Ordinals」のマーケットプレイスをオープンして以来、Ordinals市場でMagic Edenのシェアが50%を超えるまでに増加していることが分かった。
10:00
独シュトゥットガルト証券取引所、仮想通貨カストディの認可取得
ドイツのシュトゥットガルト証券取引所は、デジタル部門が規制当局から仮想通貨カストディアンとしての最終的なライセンスを取得したと発表。ビットコインなどを扱う一連のサービスを提供する。
09:10
Web3カンファレンス「WebX」、チケット販売開始
CoinPostが企画・運営に関わるアジア最大級の国際Web3カンファレンス「WebX」のチケット販売が開始。チケット販売に合わせて、WebX公式ホームページを公開した。
08:25
Injective、SVM向け新ソリューションをリリースへ
L1ブロックチェーンプロジェクトInjectiveは、ロールアップソリューションCascadeをパブリックテストネットにリリース。Cascadeの利用で、ソラナのアプリをコスモスに展開しやすくなる。
08:05
米国株一部続伸、米四半期GDP確定値が下方修正|31日
本日のNYダウは続伸し+141ドルで取引を終えた。ナスダックもIT・テック株の買い優勢で+87ドルと続伸した。インフレ鈍化を示す経済指標が買い材料となったようだ。
03/30 木曜日
17:51
メジャーSQ前のビットコインデリバティブ相場をプロが分析|寄稿:仮想NISHI
メジャーSQを前にCFTCによるバイナンス提訴を受け一時急落したビットコイン(BTC)デリバティブ市場を金融のプロが分析。暗号資産取引所SBI VCトレードのクリプトアナリスト「仮想NISHI」氏が市場動向を解説。
17:28
国内IEOで関心集める「Nippon Idol Token(NIDT)」とは、秋元康が次世代アイドルをプロデュース
国内4例目のIEO「Nippon Idol Token」について詳しく解説。秋元康氏が総合プロデューサーとして関わる次世代のアイドルグループ創造プロジェクトとして、メタバース及びブロックチェーン技術を用いて活動を推進する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア