- 今後の価格
- 銀行によってXRPが直接的に使われなかったとしても、国際的な取引、支払いを行う企業にとって、XRPは活動をより低コストで迅速にするための非常に魅力的な通貨です。よって、XRPは今後銀行にどのような形で取り入れられても需要は上がっていき、結果価値も上昇していくのではないかと考えられています。
XRPに関する質疑応答
回答内容
回答者:David Schwartz, リップル社チーフ暗号作成者(2011~)
リップル社は、仮想通貨XRPもブロックチェーン技術も用いない、取引処理ソフトウェアの提供ビジネスも行なっています。
これは、相互暗号化メッセージングが支払進捗の照会を可能にさせ、必要なコンプライアンス情報が取引に含まれていることを保証し、事前に料金を正確に把握することができ、迅速で信頼性のある送金金額の確認ができることから、国際間支払を向上させています。
これは、お金の流れが既存の銀行システムと同じであることを考慮しても、銀行にとっては大きな進歩なのです。
リップル社は、ネイティブ資産であるXRPを使用してパブリック・ブロックチェーンを構築しました。そして、そのブロックチェーンは、非中央集権型、適切な管理の仕方、早い取引速度、流動性の高さ、Multisign機能、キーローテーション、ペイメントチャネルなどの様々な良い特徴を持ち合わせています。
銀行が、ブロックチェーン技術を採用するのが難しい理由は、ブロックチェーン技術自体に問題があるわけではなく、管理、応諾、銀行システムへの適応などその他のところに問題があるのです。
しかし、私たちのソフトウェアはそれに対応することができ、結果的にXRPを使用した方が取引が割安になるのであれば、XRPも使用することができるのです。
USDとEURのような最も人気のある為替経路は既に効率的に運営されているため、リップル社はそのような為替経路をターゲットとしていません。
しかし、EURとINRなどの為替取引ではマージンが取りにくいことから、未成熟であり、ある程度の出来高がある市場は非効率的であることがわかります。
よって、EURとXRP及びXRPとINRの組み合わせを作成しXRPがブリッジ通貨の役割を担うことで、より効率的に為替取引を行うことができ、現時点で中継銀行が担っている役割を代替することができると考えています。
そして、一つの為替経路確保後は、その経路の末端にある国々を外していき、XRPの範囲を広げていければと考えています。
あなたの会社が、アップルのような資金力豊富な会社だとします。もし、他の資産を安価に取得したいのであれば、売却側が欲する資産を保有しておく必要があります。
つまり、もし私たちの為替経路のどれかを利用したいのであれば、XRPが必要なはずなので、あなたはXRPを保有しておくべきなのです。
もしリップル社が、XRPを媒体資産として国際支払に、正式採用することができたのであれば、Uber や Airbnb のような世界中で支払いが行われ、その支払いを極力安価で迅速に行いたいと思っているような企業によって XRP の需要は急激に上昇するでしょう。その理由は、以下の2点によるものです。
1:これらの企業には、市場価格よりも安い価格でXRPを購入する方法があるのです。彼らは、USDでの購入を考えていると仮定します。誰かがXRPを使用したUSDでの支払いを行うのを待ち、彼らはUSDを提供すると、支払いの逆方面からのXRP取得が可能です。 これらの企業は、XRPの流動性を提供しているので、市場価格よりも安くXRPを取得することができるのです。
2:企業は、XRPによる支払いを行うことで、コストを半減させることができます。企業は、XRPによる為替経路で支払いを行うと仮定すると、既にXRPを保有しているので、支払いの際に ”XRPに変える” という部分のコストを削減することが可能になるのです。
このように、XRPを保有していることにより、コスト削減を見込め、この2つのオペレーションでのタイミングに適応することができ、結果的に、XRPの需要を押し上げます。
そして、この需要の高まりは、XRPの価格も上昇させることになるでしょう。このような考え方は、世界中で支払いが行われている企業であれば、どの企業にも当てはまります。
最低でも、それがリップル社の目指しているビジョンなのです。詰まるところ、このような活動の目的は、XRPの需要を高め、私たちが保有しているXRPが生み出せる価値を高めることにあります。
Considering that the banks don’t use XRP coins for their transactions, how can the XRP price go high even if the banks adopt the Ripple platform?
Nov 13, 2017 by David Schwartz, Chief Cryptographer at Ripple
参考記事はこちらから
CoinPostの考察
リップル社は、XRPを利用したxRapid送金だけでなく、xCurrentやxViaなど多くの送金ソリューションを提供していることから、XRP投資者が一番気になるXRPが世界の送金に使われるのか?という質問に対するリップル社チーフ暗号作成者David Schwartz氏の回答を紹介いたしました。
注目すべき点は、 国際送金をリップルのソリューションで提供しつつ、安価なXRP利用の送金システムも選択肢として柔軟に対応できると書かれている点
また、リップル社が主張する発展途上国との国際送金にXRPを利用するxRapidが適していることについても、主要国が有する通貨ではない国の送金時為替スワップの改善策として適しており、注力していると書かれている点です。
結局のところ、XRPを利用しないリップル送金ソリューションが世界で採用される事例が相次いだとしても、XRP送金システムの選択肢も付随し、自ずとXRPの需要増加にもつながるということではないでしょうか?
リップル社は着実に土台を固めており、幅広く薄い視点ではなく、国際送金の新時代に絞った活動を進めています。
XRP投資者は、どうしてもXRP採用の送金事例に目が行きがちになるのは仕方がないことですが、リップル社のどのソリューションが採用された場合でも、世界の国際送金採用はブロックチェーン企業としてはとても偉大なことであり、結果としてXRPにも注目が集まるという意味でも共に成功を喜ぶことが、送金革命を起こす可能性があるリップル社やXRPに投資するということにつながるのではないでしょうか?
今後もリップル社の軌跡を記事でご紹介し、共に応援して行きたいと思います。