はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「英ロンドンなどの金融中心街が仮想通貨イノベーションの中心となり得る」米カストディ資産額が急増

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米カストディ資産額が急増
米Coinbaseのカストディ預け入れ資産額が増加傾向にある。すでに資産割合の40%が米国外からの需要にあるとし、金融の中心街に仮想通貨イノベーションへの関心が高まっていると指摘した。

米カストディ資産額が急増

米国で仮想通貨取引所を運営する米コインベース傘下のカストディ企業「Coinbase Custody」は、13億ドル相当の顧客預り資産(AUC)を保有していると公式ツイッターで明かした。将来的には20億ドルまで増加を見込んでいるという。

Coinbase Custodyは、5月中旬に10億ドルを突破したと発表したばかりで、約ひと月で3億ドル(325億円)相当増加したことを示すデータとなる。

また、資産の40%が米国外から預け入れされたもので、仮想通貨が資産クラスへとなる中で、ロンドンなどの金融の中心街が仮想通貨技術革新の中心になり得るとコメントを残した。

Coinbaseカストディとサービスニーズ

Coinbaseは、仮想通貨業界で機関マネーの牽引を目指している企業として、カストディ部門を設立。ニューヨーク州金融サービス局から正式に適格カストディアンの認可を受け、「預金信託会社」と同様なステータスへと昇格、Coinbaseから独立を行なっている。同年には投資会社Wilshire Phoenixと連携し、機関投資家向けの仮想通貨ファンドもCoinbase Custody社として発表を行なっている。

仮想通貨業界でも、顧客資本で大口資産を扱うヘッジファンドやファミリーファンドなどが増加傾向にあり、特に特殊なセキュリティ環境が強いられる仮想通貨分野において、カストディ業者のビジネス機会が生まれてきていることがその背景にあるが、2019年に入り特にその需要も増加傾向にあるようだ。

Coinbaseと並び、世界的に規模を拡大するBitGoのカストディサービスでは、英最大手保険企業ロイズを通じて、110億円相当の保険サービス提供を行うほか、入出金以外全ての取引をオフライン化するシステムの公表も行なっている。仮想通貨業界の保管業務も、従来金融のカストディ業務レベルへと押し上げられている。

また、保管業務以外にカストディに求められる取引の決済、配当金・元利金の受領、議決権の行使、コーポレートアクションの報告など、事務的業務への対応方針も少しずつ出てきている。

Coinbase Custodyでは、「Delegated Proof of Stake」を用いた、仮想通貨のステーキングサービス(配当金に似た仕組み)の対応も行うなど、サービスの拡充に努めている。

カストディ資産額と市場への影響

カストディ資産額は、機関投資家などからの資金状況を把握する上でも重要だが、カストディの運用形態によっては、預け入れ資産を運用するケースもあることに留意したい。

コインベースのカストディは、預け入れ資産に対してセットアップ手数料のほか、定期手数料を設けることで、キャッシュポイントを作っているが、今後カストディ機関が保有資産を運用するケースも想定される。

カストディ資産額の推移は、今後の市場において複数点から重要指標となり得るだろう。

CoinPost関連記事

『オフラインで全ての仮想通貨取引を完結』機関投資家向けの新カストディサービスが発表へ
米国の仮想通貨ウォレット企業BitGoが新たに機関投資家などを対象とした仮想通貨カストディサービスを開始することがわかった。オフラインで取引を完結して機関投資家の懸念に対応しながら仮想通貨の清算や決済が可能となる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
06:15
JPモルガン、高リスクのビットコインETF連動仕組債を提案
JPモルガンがブラックロックのビットコインETFに連動する仕組債を提案した。1年後に16%の固定リターンを保証し、2028年には投資額の1.5倍を上限なく受け取れる設計だが、30%超の下落時は損失を全額負担する高リスク商品となる。
05:50
JPモルガンが仮想通貨業界関係者の口座を相次ぎ閉鎖、シェイプシフトも対象に=報道
JPモルガンがシェイプシフトとストライクの関係者の銀行口座を警告なしに閉鎖した。トランプ大統領の禁止令にもかかわらず、仮想通貨業界へのディバンキングが続いているとの懸念が高まる。
05:25
テキサス州、米国初のビットコイン購入州に 7.8億円相当分のブラックロックETFで
テキサス州が20日に500万ドル相当の仮想通貨ビットコインを購入し、米国で初めてビットコインを購入した州となった。1000万ドルが配分されたが残り500万ドル分は今後実施される見込みだ。
11/25 火曜日
17:47
ギャラクシー・デジタル、ポリマーケットとカルシで流動性提供を検討=ブルームバーグ
仮想通貨投資大手ギャラクシー・デジタルが予測市場プラットフォームのポリマーケットとカルシでマーケットメイカーとして流動性提供を検討。既に小規模実験を開始しており、機関投資家の参入で市場の成熟が加速する可能性。
17:39
ビットコイン急落の背景は ETF・DAT・ステーブルコインの3大需要が逆転=NYDIGレポート
NYDIGは最新レポートでビットコイン急落の本質を明らかにした。ETF資金流出、DAT企業のプレミアム崩壊、ステーブルコイン供給減少という3大需要源の反転により、強気サイクルを支えた自己強化型ループが破綻したことが大きく影響している。
17:34
ソラナとXRPのETFが好調 資金フローの明暗が鮮明に
ビットコイン・イーサリアムETFが週次で大幅流出する一方、ソラナとXRPの現物ETFは資金流入を維持。20日連続流入のSOLや週次トップのXRPなど、資金フローの明暗を比較する。
17:05
CMEグループ、仮想通貨先物・オプション取引高が過去最高を更新
CMEグループが11月21日に暗号資産先物・オプション取引で過去最高の79万4,903件を記録。年初来の平均取引高は前年比132%増となり、機関投資家の参入拡大と市場成熟を示す。
15:38
SEC、Fuseエナジートークンを証券非該当と判断 実用型トークンに新たな道筋
SECが英Fuse Energyの実用型トークンを証券非該当と判断し、ノーアクションレターを発行。DePIN分野の規制明確化が進む中、市場規模は190億ドル(約2.9兆円)に達し、前年比270%の急成長を記録。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧