- バイナンスCEO、今後の事業計画など語る
- 最大手取引所バイナンスのCEOであるCZ氏が生放送を行い、寄せられた質問に回答。仮想通貨決済に関する構想など、今後の事業計画などが語られた。
バイナンスCEO、今後の事業計画など語る
最大手取引所バイナンスのCEOを務めるCZ氏が、バイナンス二周年を記念し、AMA(Ask Me Anything)を行なった。
BNBの保有ファンダメンタルズ要因:割引レートの引き下げについて
バイナンスが公表するホワイトペーパーでは、BNBの発行後3年目で割引レートを12.5%にまで引き下げると記載されている。現在の割引レートは25%が適応されているが、レート引き下げが実行されればその差分、通貨価値に影響が出ると見られていることから、重要なファンダメンタルズ要因と見られている。
2020年の7月に12.5%への引き下げが予定されているが、CZ氏は今回のAMAにて、「我々としては少なくとも2021年までは25%の割引レートを継続したい」と予定の変更に言及した。
トークンバーンにも言及
また、割引額と同様にBNBのファンダメンタルズ要因として見られるトークンバーンについても語った。
バーンとは
通貨の一部を消滅(取り出せないアドレスに送るなど、複数方法がある)させることで流通量を減らすこと。流通量が減少することで希少性が増すため、価格に影響するファンダメンタルズ要因としてみられる。
我々はバイナンスチームのメンバー全員と議論を行なってきた。
そして、ICOによるBNBの配当を一切利用しないということを満場一致で決定した。
現在、8千万BNBが発行されており、現在のレートで24億ドルの価値に及ぶ。我々はキャッシュアウトはせずにバーンを行う。
先日更新されたホワイトペーパーにも同様の内容が記述がされており、今回バーンされたトークンの数は808,888 BNBだった。バーンレートは29.47ドルに設定され、約2400万ドル(26億円)が対象となっていた。
BNBの価値向上に注力する方針を継続していくという。
証拠金取引(マージントレード)と先物取引について
さらに、先日サービスが開始された、バイナンスの「証拠金取引(マージントレード)」についても語ったCZ氏は、リリースから口座数がすでに1万件を上回ったと報告。借入金額も1500万ドル以上と証拠金取引に巨大需要があることに触れた。
また、バイナンス先物取引のパブリックテストの開始についても触れられ、今月の終わりまでには公開する予定であることを明かした。
謎に包まれるバイナンスの新規プロジェクト
最後に、バイナンスがある提携企業との間で商談が進んでいると言及したCZ氏は、白色のバイナンスVISAカードの作成を構想していることを明かした。現時点では謎に包まれるバイナンスの新プロジェクトだが、決済領域でさらなる事業展開に乗り出す可能性が示唆された。