- 世界最大資産運用会社CEOが仮想通貨の可能性に言及
- 世界最大の資産運用会社BlackRock社のCEOがインタビューの中で「仮想通貨などの新技術にはとてつもなく大きなニーズがある」との見解を表明した。
BlackRock社CEO、仮想通貨の可能性を熱弁
世界最大の資産運用会社BlackRock CEOのLarry Fink氏は、仮想通貨などの新しい技術にはとてつもなく大きなニーズがあるとする見解を明らかにした。(CNBCのテレビ番組)
Fink氏が挙げた仮想通貨へ期待する理由には、仮想通貨やリブラは自身の経験談に基づき、国境を超えた送金を行う際のギャップを埋める役割を担える点がある。
Fink氏は自身の体験談として、ヨーロッパ圏で物をドル決済で購入する際に多額の手数料が課せられた事例を述べ、「外貨の民主化」の必要性を強調した。
現在、IT化や電子化が進む中で、これまでの国際金融システムのままではデメリットがあると指摘。『手数料を抑える仕組みと、外貨交換における民主化が必要になってきている』と、国際通貨システムの変容の必要性を説いた。
同氏は「国際共通通貨が必要だとは思わない」と述べながらも、このような国境を超えた資金の移動をする際の中間手数料を大幅削減に関しては仮想通貨の可能性があると指摘した。
海外大手メディアForbesによると、BlackRock社は今年4月、元リップル社の社員であったRobbie Mitchnick氏を引き抜き、代替投資に取り組むことを発表した。
同社としては仮想通貨の可能性について吟味を行なっているが、未だ明確な計画は発表されていない。今後Fink氏の発言がどのように機関投資家の意思決定に影響を及ぼすのかが注目される。