
70以上の大量申請
米国証券取引委員会(SEC)の新委員長ポール・アトキンス氏は、就任時に70件以上の仮想通貨ETF申請を審査することになる。ブルームバーグETFアナリストのエリック・バルチュナス氏によると、現在SECには72件の仮想通貨関連のETF(主に現物ETF)が承認待ちの状態だ。これらには、XRP、ライトコイン、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)といった主要L1銘柄だけでなく、ペンギン、メラニア・トランプ関連のミームコインの2倍レバレッジ型など多岐にわたる銘柄と商品が含まれている。
なお、アトキンス氏は22日に正式にSEC委員長に就任した。
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アトキンス氏は約2週間前、ドナルド・トランプ米大統領の指名を受け、上院の全体投票によってSEC議長に承認された。3月にXRP ETFの決定を先送りしたSECは、最終判断を10月中旬まで遅らせるとされており、新体制での対応が注目される。
バルチュナス氏は水曜日のX投稿で「XRP、ライトコイン、ソラナからペンギン、ドージ、メラニア2倍型まで、あらゆる種類のETFが含まれている」と示し、「波乱の一年になるだろう」と予測した。特にミームコインを含む幅広いアルトコイン銘柄がETF化を目指している点が業界内で関心を集めている。
仮想通貨ETFの量産化は、ビットコインとイーサリアムの現物ETFが承認された後の業界の動向を反映している。アトキンス委員長率いる新体制のSECが、これら多様なETFにどのような判断を下すかは、すでに規制緩和に向けて進んでいる米国の規制方向性をより具現化する重要な指標となるだろう。
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