
SUIのマスターカード
L1ブロックチェーン「Sui」の発展を支援するSui財団は24日、Sui上にバーチャルなマスターカードをローンチしたことを発表した。
まずは欧州で利用できるようにしており、今後は他の国や地域に提供を拡大していくと説明。また、今年中に実物のマスターカードをローンチすることも計画しているという。

出典:Sui財団
今回のローンチでは、欧州などの規制下の事業向けの金融プラットフォーム「xMoney」と、10種類のブロックチェーンに対応する暗号資産(仮想通貨)スーパーアプリ「xPortal」とパートナーシップを締結した。
xMoneyが現実世界のユースケースをシームレスに実現するインフラを提供し、250万ユーザーを抱えるxPortalがSuiに対応することで、バーチャルなマスターカードなどの新たなウォレット体験を実現している。
まずは24日から、欧州のユーザーがApple PayやGoogle Payのウォレットでマスターカードを使用できるようにした。xMoneyの決済ソリューションを使う2万超の小売店で、仮想通貨(SUI)を支払いに使うことが可能だ。
これから、Suiの処理の速さやシームレスなユーザー体験を活かして、日常的なユースケースの拡大を目指す。
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今後の計画
今後については、年内にサービスを拡充するとしており、その1つとして実物カードの提供を計画しているとSui財団は説明した。近く米国へもサービスを拡大すると述べている。
また、xMoneyのサポートを受け、機関に特化したサービスも計画しているとし、5月1〜2日にドバイで開催するSui Basecampで、他のプロダクトも発表すると説明した。
今回の発表でSui財団のマネージングディレクターであるChristian Thompson氏は、以下のようにコメントしている。
今回の強力で新しいプロダクトのローンチは、一般消費者がSuiのエコシステムにアクセスしやすくなるという目標において重要な一歩だ。この目標は、xPortalのシームレスなユーザー体験と消費者への普及力によって支えられている。
xPortalとxMoneyによる革新は、直感的に使えるインターフェースと強固なインフラを組み合わせることで何が可能になるのかを示している。
それと同時に、xMoneyが広く規制ライセンスの取得に取り組んでいることで、革新をコンプライアンスを遵守した安全な方法で実現することが可能となる。
インターフェースとは
英語表記は「interface」で、「接点」や「境界面」といった意味。IT分野では、コンピュータと人間の接点や、コンピューターと周辺機器の接続部分などを指す。
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