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中国InVault:「禁止令」をかい潜り、仮想通貨資産管理サービス提供へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

InVault、禁止されている中国での仮想通貨資産管理サービス開始
中国の金融および市場規制当局は最近、国内の仮想通貨に対する弾圧を強化したにも関わらず、上海のInVaultなど中国の仮想通貨企業は、オフショアから中国の投資家にサービスを提供し続けている。

InVault、禁止されている中国での仮想通貨資産管理サービス開始

上海のInVaultは先週、中国本土では禁止されているにも関わらず、仮想通貨管理サービスの提供を同国で開始しました。

これまで時代においては、カストディアン、すなわち管理者は顧客の証券や現金をデジタルでも現物でも保管していました。

仮想通貨の所有・取引の禁止が禁止されている中国においては、組織や機関が仮想通貨ならびに中国本土での正式な登記がなされていない企業に属する資産を保有することも明確に禁じられています。

しかし、InVaultは、この取締りの抜け道を見つけたようです。

同社は、分散型仮想通貨ウォレットとしてサービスの提供を開始し、これによって特定の中央機関が管理に入っていない状態であるとしました。

その代わり、InVaultはユーザーのプライベートキーを安全に保管する管理者となると見られています。

ここではInVaultが権限を付与した者のみが、これらのキーの保管場所にアクセスできるようになります。

こうして、InVaultではすでに最初の大きな取引が記録されました。

InVaultの創業者兼CEOのKenneth Xu氏は、仮想通貨を安全に管理するための唯一の手段は、人間の不在によってしか実現できないと話します。

さらに同氏はこう続けました。

今日でもなお、圧倒的大部分のグローバルな仮想通貨取引所が、顧客のオーダーに応じた仮想通貨の移動の管理に対し、いまだに上層部を巻き込んで当たっている。あなたの仮想通貨へアクセスするプライベートキーを取引所の人間に委ねるというのは、あなたの資金を全て彼らの管理下においているも同然だ。

規制をものともしない中国向け仮想通貨サービス

InVaultのサービスローンチは、非常に緊張の高まっている時期に行われました。

中国の金融市場の規制当局が、仮想通貨取引に関して最近取締りを強化した時期だったからです。

こうした中、規制当局は中国の投資家にもサービスを提供していた国外の124の仮想通貨取引所へのアクセスを禁止し、これによって議論が起こったことは言うまでもなく、さらにはWeChatやAlibabaを含む国内企業に対しそのユーザーが仮想通貨関連の活動に関わっていないかどうか監視し報告するように強いることになりました。

しかし、このような取締りにも関わらず、中国の仮想通貨企業は国内の投資家に向けて仮想通貨サービスを提供しようとし続けています。

本人確認が必要な金融取引機関は、規制当局による取締り強化を弱体化させうるP2Pコマースによって取って代わられてきました。

さらに、一度は撤退した取引所も、今や新たなドメインでサービスを開始しており、規制当局が取締りを加速させられない状況となっています。

香港と台湾で仮想通貨取引所(分散型ではない)を提供するTideBitのCOO Terence Tsang氏は、以下のように述べました。

政府からの最新のお触れと外国企業への監視強化は、主に小規模な取引所がターゲットとなっている。特に外国籍企業を名乗り、中国企業にアウトソーシングしているという体をとって、中国国内でサービスを提供している取引所が、その対象として挙げられます。

China’s Crypto Custody Sector Is Growing despite the Mainland Ban

17 September 2018 By Yashu Gola

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