- Bitmain、次世代型7ナノASICチップを発表
- Bitmain社が、ビットコインやビットコインキャッシュのマイニングに利用される7ナノASICチップ「BM1397」の発表を行なった。28.6%の電力消費削減を実現、パフォーマンスを向上させた。
Bitmain、次世代型7ナノASICチップを発表
大手マイニング企業のBitmainは米国時間18日、SHA256マイニングに利用される次世代型7ナノASICチップ「BM1397」の発表をプレスリリースを通して行なった。
同チップは、SHA256のハッシュ関数でマイニングが可能なビットコインやビットコインキャッシュのマイニング機器で用いられるもので、チップの小型化だけでなく、消費電力も大幅に抑えた上で、高いパフォーマンスを発揮する。
プレスリリースによると、Bitmainのエンジニアチームが、アーキテクチャや電力回路の設計を最適化したことにより、消費電力はこれまで利用されていた「BM1391」の7ナノチップと比較し、28.6%の消費電力を抑える事に成功したという。
同チップは、年内に発表、販売が行われるS17とT17 ASICマシンに搭載が予定されている。
Bitmainとハッシュレート
Bitmainといえば、マイニング業界の重鎮に当たる企業だが、直近では傘下に収めるマイニングプールのハッシュレートが低下するなど、勢力の減退との見方も出ていた。
BTC.comとAntpoolがその該当マイニングプールに当たるが、最も大きなシェアに「Unknown(不明)」がシェア拡大を行なったことなどを理由に、一時43%にまで達していたシェアも、現在では30%ほどにまで縮小している。
一方で、11月にBTC=6000ドルを下回ったことで急落した相場に比例して、マイニング収益が悪化したことなどを理由に、業者が撤退したことで、急落していたBTCハッシュレートも、直近では堅調に推移、直近では大きく上昇する動きも見られている。
この状況の中で、新たなマシンが投入されることで、市場に何が起きるか?
まずBitmainのマシンを購入する時点だが、基本的に業者に対する購入制限などが設けられているわけではなく、一般人も購入が可能だ。
しかし、問題点は、そのマシンの料金に変動制が取られている点で、仮想通貨の価格変動も影響しているが、収益率が変わることや需要曲線に比例する変動率が取られている可能性がある。
この点が、自社供給できるBitmainと、そのマシンを購入する業者との大きな収益率の差を広げる要因になりかねないため、新たなマシンの販売が行われている状況では、大きくBitmain社に優位性が傾く可能性はあり、マイニングハッシュレートシェアにも影響が反映されることも考えられる。
また、今回の消費電力低下の影響も大きいと言える。マシンの普及率やデフィカルティにも左右されるが、相場下落に影響したマイニングの収益分岐点が、消費電力の低下によるコストカットによって低下する可能性を示している。
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