はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

機関投資家のリアルな傾向 仮想通貨への関心度を米フィデリティが語る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融大手フィデリティ、投資家の関心度に言及
米大手金融企業のフィデリティ社の仮想通貨部門トップのTom Jessop氏が現状の仮想通貨市場に対する興味度を語った。仮想通貨事業の展開方針も明らかにした。

フィデリティ、仮想通貨市場への興味度を語る

米国の大手金融企業のフィデリティ社の仮想通貨部門トップのTom Jessop氏は、現状の機関投資家などからの仮想通貨に対する興味度について言及した。仮想通貨メディアTrustNodesとのインタビュー内で明らかになった。

フィデリティは72年以上の歴史を持つ大型金融機関で、昨年末に仮想通貨事業展開を発表し、今年に入りカストディなど仮想通貨事業を開始している企業だ。

ウォール街の大手企業の中でも高い信頼性とブランドに定評がある企業であるフィデリティは、仮想通貨市場への機関投資家参入のカギとして注目されている。

まず語ったのは、フィデリティが提供する仮想通貨関連事業の状況だ。

Jessop氏すでに行なっている事業として、ビットコインのカストディの提供を挙げ、「まずは仮想通貨系ヘッジファンドを対象に事業を徐々に開始している。」と、一部のヘッジファンド向けにカストディサービスを開始したことを明かした。これまで、一部の機関投資家との報道はあったが、対象となっていたのが仮想通貨ヘッジファンドであることが明かされたのは初めてとなる。

一方で、仮想通貨投資企業の多くも、機関投資家向けにサービスを提供を目指している傾向が見られるが、大型の機関投資家、例えば米国の401K(確定拠出個人年金)ファンドなどが仮想通貨市場に足を入れるのはまだ先だとJessop氏は考えているという。

仮想通貨市場はまだ準備ができていないと思う。

仮想通貨取引所の注文控元帳は未だに一般投資家向けレベルであることを踏まえると機関投資家の流動性は市場に大きなインパクトを与える。

そのため機関投資家の取引が与える影響は重要となるだろう。

このように、取引レベルで機関投資家が参入するには、流動性が未だ厳しい状況にある点を指摘した。大きな金額を扱う機関投資家において、自身が投資する額で市場が大きく動いてしまう場合、適正価格ではない価格で約定する可能性や売り抜けない可能性など大きなリスクを抱えることになる。

それらを踏まえ、まずは仮想通貨エコシステムを作るための基盤となるカストディのサービスを開始していると見られる。

なお、仮想通貨市場へ現在関心を示している機関投資家層でいえば、リスクを取る傾向のあるヘッジファンド層が多いことを挙げたほか、新たに「フィナンシャル・アドバイザー」から仮想通貨に対する関心度が高まっていることを明かした。言及した内容は以下の通りだ。

データを参照すると、現在はまだ典型的な早期の導入市場だ。そのためリスクを取る傾向にあるヘッジファンドやファミリー・オフィスなどの投資家層の方が、年金基金や大学などの基金に比べて多い

また面白いことにフィナンシャル・アドバイザーなどのアドバイザー系のコミュニティからも注目され始めている

投資家の実調査に関しては、フィデリティ・デジタルアセット社のCEOであるTom Jessop氏に対するCNBCの取材で、450ほどの金融機関に調査を実施したことが明らかになっている。

調査対象となったヘッジファンド、年金基金、裕福な家族(ファミリー・オフィス)や基金などの内、約22%が既に仮想通貨を保有しているとの結果が出ており、保有している層は今後5年間で割り当てを2倍に増やすことを期待していることが判明している。

専門家もフィデリティの仮想通貨事業を絶賛

米国の暗号資産投資企業BlockTower Capital社CIOのAri Paul氏は27日、フィデリティ社の仮想通貨事業を高く評価する姿勢を見せている。

シカゴ大学が抱える80億ドル規模の基金においてポートフォリオ・マネージャーを務めた経歴の持ち主であるPaul氏は以下のように発言している。

フィデリティ社の仮想通貨文化は目を見張るものがある。

同社には数百人もの幹部レベルの人材が仮想通貨に対して情熱的だ。

上位5つの仮想通貨ファンドで働いている人数よりはるかに多くの人がフィデリティで働いている。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

米フィデリティ、2019年末までに仮想通貨取引を米国の90%まで拡大|ビットコイン以外の取扱い通貨の懸念点も明かす
機関投資家などを中心にサービスを展開する世界最大級の金融機関Fidelity Investmentsは、仮想通貨取引サービス展開にあたり、2019年末までに米国の90%に提供する事を明かした。また取扱い通貨に関する懸念点も説明、今後の市場を見る上で重要なニュースに。
Suicaだけではない ディーカレットが目論む仮想通貨エコシステム構想|事業説明会まとめ
Suicaの仮想通貨チャージで注目が集まるディーカレット。大手企業19社が出資するその理由や、今後の構想を事業説明会で語った。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/10 木曜日
15:47
経産省、総額2億円の懸賞金事業で「ブロックチェーン×量子コンピュータ」などの革新的ソリューションを募集開始
経済産業省は課題解決型懸賞金事業「NEDO Challenge」を通じて、ブロックチェーンと量子コンピュータを融合したテーマなど複数の課題に対し、最高4000万円を含む総額2億円の賞金を用意した。募集期間は6月16日までで、日本に拠点を持つ法人・個人・グループが応募可能。
13:45
米国ステーブルコイン規制、上下両院で加速 トランプ政権が8月までの成立に意欲
トランプ政権の強力な支持を背景に、米国でステーブルコイン規制の法制化プロセスが加速している。二つの異なる法案が上下両院の本会議での審議に進んでいるが、相互両案が統合されることで、今年中の成立も視野に入ってきた。
13:20
OpenSea、NFT市場は証券規制対象外と主張 SEC仮想通貨タスクフォースに書簡提出
大手NFTマーケットプレイスのOpenSeaが、SECのピアース委員に書簡を提出。NFTは主に収集品・芸術品の非証券であり、マーケットプレイスは証券取引所に該当しないと主張している。
12:31
ストラテジー社が大量保有するビットコインの売却リスク懸念について分析=beincrypto
トランプ関税ショックの暴落に伴い、株価の急落していた米ストラテジー(マイクロストラテジー)をめぐり、同社が大量保有する仮想通貨ビットコインの売却リスクの噂が再浮上した。SEC文書や専門家分析をもとに、実際のリスクとその背景、今後起こりうるシナリオをわかりやすく解説。
11:50
ビットコインなど仮想通貨相場大幅反発、トランプ関税緩和で投資家心理が急改善
歴史的暴落を招いたトランプ関税を巡り、75カ国以上に対する関税の一時停止を発表したことを受け、ビットコインは前日比8.9%高の82,350ドルまで急騰した。米上院でSEC新委員長ポール・アトキンス氏の承認も可決され、規制環境改善への期待も高まる。
10:35
米関税下のBTCのメリットと投資家が注視すべき指標、VanEck幹部が指摘
VanEckの幹部は、米トランプ政権の関税措置によって貿易戦争激化の懸念が高まる中で、仮想通貨ビットコインは存在感を高めているとの見方を示した。ロシアや中国の動向などを挙げ、その根拠を説明している。
09:55
米ブロック社、ビットコイン財務戦略向けのオープンソース・ツールを公開
ジャック・ドーシー率いるブロック社が企業のビットコイン財務管理を効率化するオープンソースツールを発表した。企業によるビットコイン保有のハードルを下げることを目指す。
08:45
ビットコイン150万円幅急騰、トランプ関税90日停止を好感|仮想NISHI
仮想通貨ビットコイン、トランプ大統領が相互関税の大部分を90日間停止すると表明したことを受け、24時間比で一時約150万円幅の急騰となった。9日のダウ工業株30種平均も前日比で2962ドル高と過去最大の上げ幅を記録した。
08:00
イーサリアム現物ETFのオプション取引を初めて承認、米SEC
米証券取引委員会が現物イーサリアムETFのオプション取引を承認。ブラックロック、Bitwise、Grayscaleの各ETF商品が対象。仮想通貨市場の成熟化と機関投資家の参入拡大に向けた重要な一歩となった。
07:10
イーサリアム、85%の期間でビットコインのパフォーマンスを下回る
仮想通貨イーサリアムはこれまで85%の期間においてビットコインのパフォーマンスを下回っているというデータが公開された。有識者が主な要因を指摘している。
06:55
米上場のXRPレバレッジETF、初日7億円超の出来高達成
XRPの2倍レバレッジETF『XXRP』がNYSEアーカに上場初日で500万ドルの出来高を達成。新規ETF上場の上位5%に入る好成績を記録。同時にXRPは13%上昇し2ドル水準を回復した。
06:25
ビットワイズCIOが見解、トランプの関税政策がドル弱体化を促進しビットコイン価格の追い風に 
トランプ政権がドルの基軸通貨としての地位を犠牲にしてもドル安を推進、世界経済の再編がビットコインの価値向上につながると米ビットワイズCIOが分析。年末20万ドル予測は維持。
05:55
仮想通貨関連株が大幅反発、トランプ関税90日間停止を受け
トランプ大統領が75カ国以上に対する相互関税を90日間停止し関税率を10%に引き下げる一方、中国への関税は125%に引き上げ。市場は急反発し、ビットコインは7%上昇、Strategy社株は24%高、Coinbaseは16.8%高。
04/09 水曜日
18:00
ビットコインをDeFiで運用 WBTCのメリット・買い方、運用法まで徹底解説
WBTC(Wrapped Bitcoin)はビットコインをイーサリアム上で運用できる暗号資産(仮想通貨)です。メリットや買い方、リスクを初心者にもわかりやすく解説します。
13:45
メタプラネットやAIフュージョン、国内ビットコイン保有企業の株価が大幅安
メタプラネットとAIフュージョンが4月9日に大幅安。両社のビットコイン追加購入にもかかわらず、価格下落による含み損懸念から売り圧力。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧