はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインマイニング業者の生態から見る、仮想通貨市場への影響|ハッシュの50%は中国四川省に集中

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインマイニングの状況とは
仮想通貨ビットコインのマイニングの最新状況を詳細なデータで分析するレポートが公開。電力の供給源のおよそ4分の3が再生可能エネルギーを利用していることや、マイナー分布の50%が四川省に集中している判明した。マイナーの動向による市場への影響も考察。
マイニングとは
仮想通貨の「取引データを承認する作業」のことで、作業に対する報酬は新しい通貨で支払われる。膨大なコンピューターパワーを使う過程で大量の電力を消費することが度々議論を呼んできた。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

マイニングのエネルギー源:4分の3は再生可能エネルギー

一般的に膨大な電力が必要とされることから環境破壊に加担していると見られるビットコインのマイニングに使用される電力のおよそ4分の3は再生可能エネルギーによって供給されていることがCoinShareの調査で新たに判明した。

ビットコインの採掘において「再生可能エネルギーが大きな役割を担っている」ことのほか、マイナーの分布も詳細に記載したレポートである。

再生可能エネルギーとは

水力、太陽光、風力等の半永久的に自然界に存在するリソースを利用するエネルギー源。

マイニングが盛んに行われているアイスランドなどの政府機関が、仮想通貨マイニングの環境破壊に大きく影響しているとの見解を示すなど、世界的に電力を前提としたネットワークの稼働状況に疑問の目が向けられていた。今回のレポートでは、膨大な電力の消費量があることは認めつつも、再生エネルギーの割合が大きい点を指摘。環境に及ぼす影響をエネルギー割合から算出して「世界中に存在するほぼ全ての大規模産業に比べ、再生可能エネルギーが大きな役割を担っている産業である」と位置付けた。

このレポートで指摘されるBTCマイニングにおける再生可能エネルギーは、大部分が水力発電であり、マイニングファームが集中する中国の四川省で水力発電が盛んにあることが大きな理由の一つになっているようだ。

ビットコインマイニング、50%は中国四川省

世界各国におけるマイナーの分布も公表。下記図を参照すると中国四川省が世界のマイニングシェア(Global Mining Share)は50%を占めているなど、相当数のマイナーが一極集中化していることがわかる。これは仮想通貨マイニングが、電力を安価で手に入る地域に集中していることを示すデータで、電力供給自体のコスト面とその供給量の多さが四川省に集中する理由の一つにある。

なお、マイナー分布1位の四川省は実に約90%のマイニング機器が再生可能エネルギーを利用しているという。

出典:The Bitcoin Mining Network

マイナーの分布とその特徴

中国以外の分布も含めて考えた時、世界中のマイナーが集まる地域にどのような分布、または特徴があるのかというデータも掲載された。調査の結果では、以下の特徴を持つ地域でマイナーが多く分布する傾向があるという。

  • 技術的に先進している
  • 比較的人口がまばらに存在している
  • 流れの速い川が横断する丘陵、山岳地域

中国に位置する四川省も、これら3点の特徴を持つ地域であるほか、マイニングが盛んな米ワシントン州やカナダの東西、またスウェーデンもこれらの地域と類似した地理的特徴を持つ地域となる。

結局ランニングコストとしてもっとも大きなシェアが電力代に集中する仮想通貨マイニング事業において、電力費を抑えるプロセスが、これら自然エネルギー発電が盛んな地域へと集中、結果として自然エネルギー比率の高い電力消費構造を作り上げていることになる。

出典:The Bitcoin Mining Network

レポート結果から見る仮想通貨投資への注目ポイント

このレポートで、マイニング業者の分布や中国のマイニング業者シェアがどれほど大きいかが現実的な数字として見えてきた。

レポートでは実に60%が中国に集中し、そのうち90%近い業者が四川省に集中していることがわかったが、ここまで寡占化している状況から、ビットコインエコシステムに中国がどれほど影響するかが見えてきたデータにもなる。

影響としては中国がマイニングを禁止した場合も考察点として見ることはできるが、現在豊水期として電力代が大きく下がっている(最大で50%安近い変動率がある)中国の四川省における電力代の変動によるマイナー収益への影響が、現マーケットにおける相場の影響面でどれほど大きいのかというポイントとして注目することができる。

マイナーの電力費は、マイナーのランニングコストの大部分を占めているため、電力費が下がることで、マイナーの懐事情にも大きな影響を及ぼすが、市場へと影響する理由には、通貨の新規発行の権利を持つマイナーの動向(市場への供給量の増加)を左右する動きへと繋がる可能性があるためだ。

中国の豊水期は6月の雨季の時期から始まっており、電力も徐々に減少傾向にあるという。ビットコイン相場は厚い100万円の壁に阻まれ方向性を見失っている状況にあるが、今後市場におけるトレンドに、中国の四川省の電力状況が影響する可能性は考えて見ていきたい。

より詳しい電力マイニングと相場の関係性の内容を見たい方は、以下の記事からどうぞ。

2018年末の暴落要因から見る仮想通貨市場のシグナル ビットコインマイニングに復活の兆し
18年末の下落要因となった仮想通貨ビットコインマイニングの状況が、過去最高水準付近まで復活。市場への影響と今後の市場の注目ポイントを考察した。

CoinPostの関連記事

アイスランドでの仮想通貨マイニング、募る環境破壊への懸念
仮想通貨マイニングが盛んなことで知られるアイスランド。しかし莫大な電力消費や環境破壊を理由にマイニング事業に対する同国の視線は厳しく、さらなる事業の発展は伸び悩んでいる。
中国政府の「仮想通貨マイニング」廃止検討を専門家が分析、ビットコイン価格への影響は?
中国政府が仮想通貨マイニング事業の排除検討する中、VCファンドパートナーは、廃止には数十年はかかるとの見解を示す。一方で、著名投資アナリストが排除方針を歓迎する理由とは。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/19 木曜日
05:00
ブータン政府が再びビットコイン売却か、115億円相当BTCを移動=アーカムデータ
ブロックチェーン分析のアーカム・インテリジェンスによると、ブータン王国の政府系投資機関が過去24時間で973BTCを複数アドレスに移動した。大口インフローが1年以上途絶えており、仮想通貨マイニングからの撤退の可能性が市場で注目されている。
03/18 水曜日
16:40
イラン戦争下のUAE、仮想通貨業界は分散型の業務体制で混乱を最小化=報道
米国・イスラエルによるイランへの軍事攻撃が3週間続く中、UAEの仮想通貨業界はクラウドインフラとリモート体制を活用し、おおむね通常通りの業務を継続していることが分かった。
13:51
ビットコイン現物ETF保有者、機関需要回復も平均約75万円の含み損=分析
CryptoQuantのAxel Adler Jr.氏は、ビットコインETF保有者の平均含み損が5,174ドルと指摘。3週連続の資金流入が続く中、80,000ドルが当面の重要な関門となっている。
13:50
ヴィタリック提案、イーサリアム高速確認が12秒へ 「Lean Ethereum」構想を推進
イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が、1スロット(12秒)で取引の非リバート保証を得る新たな高速確認ルールを提案した。バリデータの誠実性とネットワーク遅延3秒未満が前提となる。
13:20
米民主党、予測市場のインサイダー取引規制法案を提出 戦争・政府行動を禁止対象に
米民主党のマーフィー上院議員らが予測市場を規制する「BETS OFF法」を提出した。政府の行動・戦争・暗殺など結果を事前に知る立場の人物が関与する予測市場への賭けを禁止する。ポリマーケットやカルシなどを念頭に、決済遮断や刑事罰で規制を執行する。
11:50
ロビンフッドのベンチャーファンド、StripeとElevenLabsへの出資完了を発表
ロビンフッドのベンチャーファンドRVIが、決済大手StripeとAI音声企業ElevenLabsへの出資完了を発表。StripeはステーブルコインのBridgeを傘下に持ち、仮想通貨分野とも深く関わる。
11:25
シティ銀、ビットコインとイーサリアムの一年後価格目標引き下げ
シティグループがBTC・ETHの一年後価格目標を下方修正した。米クラリティ法案の停滞とETF需要鈍化が背景にある。強気・弱気シナリオも示している。
10:50
PayPalのステーブルコイン、世界の70市場に拡大へ
ペイパルは、ステーブルコインPYUSDを世界の70のマーケットで利用できるようにしていると発表。より包摂的でグローバルな商取引のエコシステムを構築していくと述べている。
10:26
ビットコイン・イーサリアム先物で強気姿勢拡大、売り圧リスクも=クリプトクアント分析
クリプトクアントのレポートによると、仮想通貨BTC・ETHの先物市場で短期的な上昇期待が観測されている。今後の抵抗線も分析している。
09:47
サム・アルトマン支援のWorld、AIエージェント向け本人確認ツール「AgentKit」を発表
サム・アルトマン共同創業のWorldが、AIエージェントに本人確認機能を付与する開発者ツールキット「AgentKit」のベータ版を公開。コインベースのAI決済プロトコル「x402」と統合し、ゼロ知識証明で個人情報を守りながら人間の存在を証明できる。
08:00
米カンゴ、マイニング事業進出後初の年間決算は約720億円の純損失
仮想通貨ビットコインの米マイニング企業カンゴは、2025年の決算を発表。マイニング事業進出後初となる2025年は約720億円の純損失だった。
07:30
500超のDAOを支えた「タリー」、6年で事業終了を発表 DAO普及の前提が崩れたと総括
ユニスワップやアービトラムなど500超のDAOを支えたガバナンス基盤『Tally』が事業終了を発表した。CEOのデニソン・バートラム氏は、トランプ政権の規制緩和がDAOの存在意義を失わせたと分析。
06:40
「仮想通貨ETF導入はまだ初期段階」モルガン・スタンレー分析
モルガン・スタンレーのデジタル資産戦略責任者が仮想通貨ETFの採用がまだ初期段階にあるとの認識を示した。アドバイザーを通じた正式なポートフォリオへの組み込みが次の成長フェーズとなる。
06:25
米クラリティー法案、8月が成立期限に 2027年持ち越しリスクも=TDコーエン分析
米投資銀行TDコーエンは、仮想通貨市場構造法「クラリティー法案」の成立に関する実質的な期限は8月の議会休会前だとの見方を示した。成立を逃せば2027年以降への持ち越しリスクがあると分析。
06:00
アルゼンチン、Polymarketを全国でアクセス遮断
アルゼンチン当局が全国で予測市場プラットフォーム「ポリマーケット」へのアクセスを全面的に遮断するよう命じた。不審なインフレ予測取引や未成年の利用が問題視されている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧