はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米国債券に逆イールドが再出現、仮想通貨市場への影響は「中長期で見よ」=Credits Blockchain創設者 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

逆イールド曲線が仮想通貨に与える影響を考察
景気後退の前兆となる指標と見られる逆イールド曲線が再び米国債で見られた。仮想通貨市場にどのような影響をもたらす可能性があるか、有識者が語った。

逆イールド曲線の影響

今週水曜日、30年物の米国債利回りが2%を下回り、また10年物の米国債利回りも2年物の利回りを再び下回った。

通常、長期金利は短期金利を上回る。投資家は長期的に資金を動かせなくなるリスクの見返りに短期債券よりも高い利息を長期債券に期待する。このことは、銀行の定期預金の利息が普通預金よりも高いことからもイメージしやすいだろう。

逆イールド曲線とは?

長短の金利が逆転するこの現象は「逆イールド曲線」と呼ばれており、とりわけ米国債の場合には景気後退を予測する指標ともいわれている。1955年から、米国の景気が後退する数か月~数年前に、長期に渡る「逆イールド曲線」が観測されてきたためだ。

サンフランシスコ連邦準備銀行の研究者も昨年発表した論考の中で、「未来の経済成長を予測するのは困難だが、逆イールド曲線は景気後退を予測するのに非常に有用である」と述べ、ほとんどの局面で出現後に景気後退が起こることが多い指標であると論じていた。

今回の「逆イールド曲線」の出現については、米中の貿易戦争の影響や、欧州経済指標が期待を下回ったこと、今週発表された中国とドイツの経済指標の不調など、世界的に経済成長の速度が遅くなっている可能性を人々が懸念していることが、背景にあると考えられている。

逆イールド曲線と仮想通貨市場の関係

「逆イールド曲線」は仮想通貨市場とどのような相関関係にあると考えられるだろうか。株式市場に懸念がある状況下では、仮想通貨をより安全資産とみなした投資家による資金流入によって、その価格が上昇することも考えられるが、現在そのようなことは起きていないようにみえる。

6月や8月のビットコイン上昇相場では、安全資産との相関指数が高まったことで、有事の際の資金逃避先としての注目を集めたが、直近の値動きでは米ドルなどの下落にあわせる形で下落し、安全資産としての見方には陰りが見え始めている。

Credits Blockchainの創設者イーゴリ・チュディノフ氏は、その中でも、仮想通貨を逃避先としていた中国の投資家が、米中貿易戦争の緊張が緩んできたことから、仮想通貨から引き上げ始めている可能性はあると明かした。

Compliance Advisory Servicesのデビッド・マーチンは「今回株式市場と同時に仮想通貨も下落したことから、ビットコインがより安全であるという証拠は見られなかったが、逆イールド曲線がどのように仮想通貨市場に影響を与えるか分かるのはまだこれからの話だ」と説明した。外部市場からの資金流入はより中長期の目線で見る必要があるとした。

「逆イールド曲線が出現したことは、この先も景気後退への懸念から、ビットコインなどの分散化し独立した資産へと、投資を向ける可能性を示すものである」と述べ、「過去を振り返っても、ビットコイン市場は、長期的な上昇相場の中で、いくつかの顕著な後退局面を経験してきた」と、今回の価格下落についての見方を示している。

「逆イールド曲線」は信頼性の高い指標とされているが、今期のそれに本当に景気後退が続くかは分からない。それは今後のトランプ大統領や連邦準備制度理事会(FRB)の政策にかかっているとする見方もある。

CoinPostの関連記事

米グレースケール分析「米中貿易戦争の逃避資産としてビットコインが優れる3つの理由」
米大手仮想通貨ファンド「グレースケール」は、ビットコイン(BTC)の米中貿易戦争の逃避資産に関する事例研究報告書を公開した。専門家の中には、逃避資産との投資判断は早計との見解もある。
今後の仮想通貨・ビットコイン市場に影響する5つの要因|投資ファンドが事業説明会で解説
仮想通貨投資ファンド大手グレイスケール社の最高経営責任者が、仮想通貨投資を取り巻く環境と今後のビットコイン市場に影響を与える5つの要因を解説。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/19 火曜日
18:06
SBIネオメディアサミット開催、「感情経済圏」とメディア融合戦略が明らかに
SBIホールディングスが「SBIネオメディアサミット2026」を開催。北尾会長が感情経済圏構想を解説し、ライブドアのグループ参画、信託型円建てステーブルコイン「JPYSC」の6月末発行、スーパーアプリへのメディア機能統合を発表した。
17:27
金融庁、外国発行ステーブルコインを電子決済手段に正式認定 内閣府令改正を公布
金融庁は2026年5月19日、外国の信託型ステーブルコインを電子決済手段として位置づける内閣府令改正を公布。6月1日から施行される。
17:00
LINE NEXTのウォレット「Unifi」、JPYCを5月22日より正式対応
LINE NEXTのウォレット「Unifi」が円建て仮想通貨JPYCを5月22日より正式対応。Kaiaネットワーク上での決済・送金・リワード機能が順次展開される。
16:05
自民党デジタル社会推進本部、AIとブロックチェーン活用の次世代金融構想を提言
自民党デジタル社会推進本部が、AIとブロックチェーンを活用した次世代金融インフラ整備に向けた提言を公表。トークン化預金・ステーブルコインの拡大や官民連携による成長投資促進を打ち出した。
14:43
米国人の仮想通貨利用率、2025年に10%へ回復 FRB調査で3年ぶり高水準
FRBの2025年家計調査で、仮想通貨を利用・投資した米国成人の割合が約10%となり、2022年以来の最高水準を記録した。
14:30
ソラナ、RWA市場が20億ドル規模へ拡大 決済・トークン化金融インフラとしての役割強化=Messariレポート
Messariの2026年Q1レポートによると、ソラナのRWA市場は前四半期比43%増の20億ドルを突破した。ブラックロックのBUIDLが106%増と急拡大したことが貢献した。オンチェーントランザクションも過去最高を更新し、AI決済基盤としての役割も強化されている。
13:56
ビットコイン運用プロトコル「エコ」がハッキング被害、約1億3000万円詐取
BTCFiプロトコルのエコがモナド上のブリッジエクスプロイトにより約81.6万ドルの被害。攻撃者は1,000 eBTCを不正発行し、トルネードキャッシュで資金を隠蔽した。
13:10
ビットコイン、次回半減期まで10万ブロック未満に
仮想通貨ビットコインの次回半減期まで残り10万ブロックを切った。2028年4月頃に到来する半減期によりマイニング報酬は1.5625BTCへ半減見込みだ。過去の価格パターンも解説する。
11:40
ビットコイン売り圧力が解消局面か、バイナンスリサーチが示す4つのオンチェーン指標の意味
バイナンスリサーチが5月18日に公開したレポートは、供給不動率・SLRV・取引所残高・STH-MVRVの4指標が同時に底値圏を示していると分析。長期保有者の供給動態が需給引き締まりを裏付けている。
10:42
DeFiプロトコル「Verus」のブリッジに攻撃、18億円不正流出の可能性
DeFiプロトコルVerusのイーサリアムブリッジが攻撃を受け、ETH・USDC・tBTCなど推計約1,158万ドルが流出した。2026年に入ってからもクロスチェーンブリッジへの攻撃が相次いでいる。
09:50
ビットコインマイニング企業HIVEの子会社、カナダ最大級のAIギガファクトリーをトロントで建設へ
HIVEデジタル・テクノロジーズの子会社BUZZ HPCは、トロント大都市圏に320MWのAIギガファクトリーを建設すると発表。総投資額は約4050億円規模で、2027年下半期の稼働を目標に約25エーカーの土地を取得済み。
08:40
米SEC、今週にも企業同意不要の株式トークン取引枠組みを発表する見通し=報道
米証券取引委員会(SEC)は、発行企業の同意を得ずに第三者が発行する米国株のトークン化資産について、DeFiなどでの取引を許可する「イノベーション免除」制度を間もなく発表する見通しだ。
07:50
仮想通貨ETFなど、先週は約1700億円が純流出
コインシェアーズは、仮想通貨投資商品全体の先週の資金フローは約1,700億円の純流出だったと報告。ビットコインとイーサリアムの商品からは純流出、XRPとソラナなどの商品には純流入した。
07:25
米政府のビットコイン準備金法整備に進展、新規購入の可能性は低いか
米トランプ政権のデジタル資産諮問委員会は、戦略的ビットコイン準備金の設立に向けた法的ハードルをクリアしたと表明した。市場では政府による新規購入への期待があるものの、関連法案の成立可能性は低く、既存資産の保全が中心となる見込みだ。
07:00
ストラテジーの先週のビットコイン購入状況、STRCから調達した3100億円で2.4万BTCを追加取得
マイケル・セイラー会長が率いるストラテジーは先週、約20億ドルで2.4万BTCを取得し、累計保有を84.3万BTCに拡大した。優先株STRCの配当権利落ち日前後に約20億ドル相当の新株を発行し購入資金に充てた。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧