CZ氏が新年の挨拶
世界最大手仮想通貨取引所バイナンスのCEOであるCZ氏は、新年の挨拶の中で、2020年の同社の主要目的の1つは仮想通貨の世界普及だと説明した。
バイナンスは、世界にある全180の法定通貨の取り扱いを目指しており、現時点で20の法定通貨をサポートしている。
その考えには、CZ氏が考える今後10年間の見通しがある。2030年には仮想通貨やブロックチェーンは世界中で本格的に利用されていると考えており、まずは取引から世界展開を行う計画だ。
将来的な事例で、Uberの自動運転サービスへの決済、また購入した商品が地球の裏側からドローンで配達されるサービスやバイオテクノロジー研究の資金提供などを事例に挙げた。また、ブロックチェーンは、個人情報管理、選挙での投票、非中央集権的なソーシャルメディアで利用されると予想している。
買収戦略
昨年9社を買収したバイナンスだが、2020年に大きな買収が控えていることをCZ氏が明かした。「戦略として、常に数社と買収を進めている。その中には大規模で重大な影響力を持っているものがあるが、特に2社の買収が非常に楽しみだ。時期が来たら発表する」と説明した。
新年の挨拶では2019年の実績として、ステーキング、先物、法定通貨のサポートと共に、買収も挙げた。CZ氏は2019年は9社も買収を行ったと説明しているが、公表しているのは数社だけだ。例えば、中国北京を本拠地とするdApps関連企業DappReview、インドのビットコイン取引所WazirX、インド洋の島国セーシェル共和国を拠点にする仮想通貨取引所JEXの買収である。
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