はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ハッキングも理論上不可能な量子暗号通信 東芝が米国で実用化へ=日経

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

東芝が量子暗号通信の実用化へ

国内大手の東芝が、情報漏洩やハッキングが理論上不可能な量子暗号通信に関する事業を2020年度から開始することが分かった。

量子暗号通信は、金融取引など秘匿性の高い情報を安全にやり取りするために用いられる暗号通信技術の1つ。暗号化して解読できないようにするために、復号に必要な鍵を光子に乗せて伝送する。光子は何かに触れると状態が必ず変化するという量子学的な性質を活用して、第三者による鍵の盗難を確実に検知できるという仕組みだ。

東芝が量子暗号通信を実用化させるのには、量子コンピューターの開発が盛んになってきている背景があるとみられる。量子コンピューターは、現在普及している数学を基にした暗号を解読できる可能性がある。理論上解読が不可能とされる量子暗号通信は、量子コンピューター対策のセキュリティ技術として普及が拡大するかもしれない。

関連ビットコイン(BTC) 底割れ暴落、「量子超越」が取り沙汰される背景は?

本事業は今年の9月を目標に、米国の金融機関や医療機関向けにサービスを始め、その後エリアを拡大していく。機密情報を扱う政府や金融機関などから、暗号通信の利用料を得るというビジネスモデルだ。

東芝は1991年に英国にケンブリッジ研究所を設立して、量子暗号通信の基礎研究を開始。2000年に単一光子検出器の開発に成功してから、その後、長期間の安定運転や鍵配信の距離と速度で世界記録の更新を続けている

量子暗号通信の世界市場は2025年に50億ドル(約5500億円)を超えるという。実用化が実現すれば日本企業では初とも報じられている。東芝は量子暗号通信の分野で2つの世界一を有していると主張しており、様々な機関・業種に技術が普及すれば、大きなシェアを獲得できるかもしれない。

参考資料 : 日経新聞

CoinPostの関連記事

東京大学とIBMが「量子コンピュータ」実用化に向け提携
東京大学とIBMが、量子コンピュータの実用化に向け覚書を締結、共同で研究機関も設立する。金融モデルやサプライチェーン含む分野での応用に期待も。
「グーグルの実験は本格的な量子コンピューターにはほど遠い」イーサリアムのVitalik氏らが指摘
Googleが量子超越性を証明する実験を行ったとして業界でも話題になっているが、真の量子コンピューターを作るにはまだ遠く、仮想通貨への影響がすぐに出ることがないと多くの論者は指摘。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/26 金曜日
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
14:00
ステーブルコインとは|市場規模・取引量・主要銘柄と規制の行方
ステーブルコインとは、価格が安定するよう設計されたデジタル通貨。本記事では仕組み・種類(USDT/USDC/JPYC等)・市場規模・リスク・将来性・国内での買い方まで、初心者にもわかりやすく解説します。
13:50
フィリピン当局、未登録取引所への取り締まり強化 コインベースなどアクセス遮断
フィリピン規制当局が無登録の海外仮想通貨取引所50社へのインターネットアクセス遮断を命じた。コインベースやジェミニも対象になっている。
13:20
ST市場効率化目指す、SBI新生銀行ら6社が新たな決済実証を開始 預金のトークン化で
SBI証券、大和証券、SBI新生銀行ら6社がトークン化預金DCJPYを利用したセキュリティトークンのDVP決済の実証に関する協業を開始した。
13:00
イオレ、仮想通貨レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約開始
東証グロース上場のイオレが暗号資産レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約を開始。年利8%〜、約1万円から利用可能。2026年1月下旬の正式リリースを予定し、事前登録者には4月まで13%の特別料率を適用する。
12:50
クシム、社名を「HODL 1」に変更 Web3・仮想通貨トレジャリー事業へ転換
東証スタンダード市場上場のクシムが社名を「HODL 1」に変更すると発表した。Web3・仮想通貨トレジャリー事業を中核とする企業へ転換。
12:25
国内衣料上場企業ANAP、15億円で109BTC追加購入
衣料品販売のANAPホールディングスが15億円で仮想通貨ビットコインを追加購入し、総保有量が1346BTCに達したと発表した。
11:37
中国環境省、環境管理にブロックチェーンなど先端技術を導入
中国生態環境部が12月25日、ブロックチェーン、AI、ビッグデータを環境管理に統合する方針を発表。全国炭素排出権取引市場ではデータ改ざん防止に既に活用。中国は仮想通貨を規制する一方、ブロックチェーン技術応用は国家レベルで積極推進。
10:36
パンテラ専門家の2026年仮想通貨12大予測 DAT企業統合や量子パニックなど
パンテラ・キャピタルのジェイ・ユー氏が2026年の仮想通貨業界12大予測を発表。AI技術の浸透、DAT企業の統合、トークン化ゴールドのRWA主役化、ステーブルコイン決済の拡大、量子コンピューターによるBTC懸念など、注目のトレンドを解説。
10:02
2025年仮想通貨デリバティブ市場レポート、取引高1300兆円突破=コイングラス
コイングラスが2025年の仮想通貨デリバティブ市場に関するレポートを公開。ETFやDAT企業などへの機関投資家による投資が加速したと分析している。
08:54
ビットコインの買い方をやさしく解説|初心者の不安を解消【図解】
ビットコインは500円から購入可能。スマホと本人確認書類があれば最短当日から取引開始できます。口座開設の手順、おすすめ取引所の比較、初心者が押さえるべき投資の心構えまで図解でわかりやすく解説。
06:55
トラストウォレットで9億円以上不正出金、数百人のユーザーが被害か=報告
オンチェーン探偵のザックXBT氏が、トラストウォレットの複数ユーザーから資金の不正流出報告があったと明らかにした。クローム拡張機能のアップデート後に発生し最低でも600万ドル以上が盗まれたと推定。
06:40
金融庁、仮想通貨の担当部署を「課」に昇格へ
金融庁は、2026年7月の次期事務年度に仮想通貨の担当部署を「課」に昇格させる方針を固めたことがわかった。金融サービス変革への対応能力を強化する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧