はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米BofA『史上最も深刻なリセッション』Fitchの世界GDP予想も大幅下方修正

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

史上最も深刻なリセッション

格付け会社フィッチ・レーティングスは3日、2020年の世界の成長率について大幅下方修正、-1.9%になるとの予想を示した。リセッション(景気後退)入りを明確にした。

米国のGDPは-3.3%、欧州のGDPを-4.2%、中国のGDPは2%未満の成長としている。

3月22日には、世界のGDP成長率を1.3%としていたが、その後、欧米を中心に新型コロナウイルス(COVIT-19)の感染拡大が加速した。ジョンズホプキンス大学の集計データによれば、パンデミックにおける世界的な感染数は100万人規模に達し、すでに48,000人以上の命が奪われている。

フィッチ・レーティングスは、「国際金融市場と各国の経済活動にかつてない打撃を与えている」との認識を示し、欧米圏における首都封鎖(ロックダウン)の影響まで試算に入れた。3月27日には、英国の財政が大幅に悪化するとして、長期債務格付けを引き下げている。

フィッチのチーフエコノミスト、ブライアン・コールトン氏は、「2020年の世界のGDP落ち込みは、リーマン・ショックなどの金融危機に匹敵する、2020年前半の経済活動や雇用へダメージはさらに深刻化するだろう」と述べた。

また、バンク・オブ・アメリカのグローバルリサーチは、米国の失業率について「今年2月の3.5%から大幅に悪化、15.6%に達する」との予測を示している。前週の米国失業申請数が、事前予想を大幅に上回る660万人(2月前水準は20万人前後)に急増したことも悲観予想を後押しした。3日(金)21:30に発表予定の米雇用統計は、集計期間が最悪期前であることから、直近のデータを全て織り込んでいないとしている。

GDPの累積低下率-10.4%の試算は、史上最も深刻な景気後退だと指摘。2020年の第4四半期には経済指標の回復が見込まれるとしたものの、先行きは不透明だ。

仮想通貨市場

3日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比3.65%高の73.6万円(6800ドル)に。

7,000ドルの上値抵抗線をブレイクし、日本時間2時頃には一時7300ドルまでオーバーシュートする場面もあったが、短期的な過熱感から大きく売られた。

世界経済および米株式市場の動向が瀬戸際にある中、BTC市場が相関せずトレンド転換するか否かの重要局面にあると言えるが、現在のところ買い意欲は旺盛で、高値圏を推移している。

一方、BTC/JPYでは直近高値の節目(下図)で止まっており、今回の乱高下は、仮想通貨の現物・FX・先物取引に対応したbitFlyer Lightningが主導したと見ることも出来る。

BTC/JPYチャート

デリバティブ(先物)市場におけるBitMEXの出来高が減少するなか、相対的に日本市場の影響力が再び強まりつつある可能性も指摘される。

bitcoinization.com

BitMEXでは、3月12日のビットコイン(BTC)暴落時における負荷急増の影響で取引サービスが機能不全に陥り、大量清算が行われた。

同取引所は、証拠金取引も法定通貨(米ドルや日本円)建でなくBTC建であることもあり、これまでKYC(身分確認)がなかったことで匿名筋の資金が集中していた節もあるが、先日LinkedInの公式アカウントで「AML オペレーション・マネージャー」を募集開始されたことで、今後KYCが義務付けられるとの憶測を呼び、資金流出につながったとの見方もある。

BitMEXを牽引するアーサー・ヘイズCEOの求心力に加え、最大100倍の証拠金(レバレッジ)取引や、利用確認不要な匿名性と手軽さ、信用取引において追証の発生しないゼロカットシステムなどが好評を博し、その存在感を不動のものにしてきた。

ゼロカットシステムは、口座残高を超える損失分を業者側が負担して口座残高をゼロにしてくれる仕組みだ。その原資にあるのが証拠金取引手数料などで、世界最大級の仮想通貨デリバティブ取引所として知られるBitMEXでは、独自に保険基金制度を設けている。

ファクトムが大幅下落

国内に上場する個別銘柄では、Factom(FCT)が前日比11%安と急落した。

国内の上場銘柄でもある仮想通貨Factom(FCT)を発行し、開発を担当した企業が、会社を解散する方向で会社清算の手続きを進めていることがわかった。Factomの筆頭株主企業FastForwardが、ロンドン証券取引所に提出した資料で明らかになった。

ただし、プロジェクトFactomはこの件に対し、英語圏のウェブサイトRedditで「清算に至ったのはソフトウェア企業というFactom, Inc.であり、オープンソース開発に携わるFactom Protocol Operatorsは、開発を継続していく」と説明。

Factomのシステム・プロトコルはFactom, Inc.の所有物ではないため、Factom, Inc.によって運営されておらず、「今回の清算手続きはプロジェクトのFactom側には影響しない」と発表していることから、冷静な対応が求められる。

CoinPostの関連記事

ビットコインとの相関低いアルトコインは? バイナンスリサーチが相関係数で指摘
仮想通貨取引所バイナンスのリサーチ部門は1日、金融資産やアルトコインとビットコインの相関性を分析するレポートを公開。第4四半期(米Q1)の仮想通貨市場を振り返った。
国内仮想通貨市場に深刻な危機感、ビットコイン(BTC)のレバレッジ2倍規制問題で
国内仮想通貨取引所の「ビットコイン(BTC)レバレッジ規制」をめぐり、金融庁の狙いは「レバレッジ上限2倍」と報じられた。深刻な影響を及ぼしかねない仮想通貨業界では、有識者を中心に大きな議論を巻き起こしている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/15 土曜日
11:15
テクノロジー大手アリババが預金トークン決済を開発 中国当局のステーブルコイン懸念に対処か
中国アリババが預金トークン決済システムを開発している。当局によるステーブルコイン規制を回避することも背景とみられる。AI活用サービスも発表した。
10:30
ビットコイン急落、45日ルール通過とFOMC利下げ見送り観測で売り圧力が最大化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは足元で強い売り圧力に晒されているが、ヘッジファンドの45日ルール通過により解約売りの終了が期待される。ビットコイン長期保有者が直近1カ月で12兆円相当のBTCを売却したことは心理を悪化させていた。
09:50
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、売上高99億円に増加 決算発表 
トランプ一族の仮想通貨マイニング企業「アメリカン・ビットコイン」が2025年7~9月期決算を発表した。前年同期比で黒字転換し、ビットコイン保有量は4,090BTCに到達している。
09:35
ジャック・ドーシーのCash App、ステーブルコイン決済機能を導入
決済アプリのキャッシュアップがステーブルコインの送受信機能を含む11の新機能を発表した。ライトニングネットワークを使用したビットコイン決済機能も拡充している。
08:50
ソニー銀行の米銀免許申請、通貨監督庁にICBAが否認を要求
ソニー銀行が米国で信託銀行の国家免許を申請したことについて、米組織ICBAが強く反対すると表明。通貨監督庁に書簡を送付して反対理由を説明し、ソニー銀行の申請を認可しないように要求した。
07:45
バイナンス、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を取引担保として受け入れ
仮想通貨取引所バイナンスがブラックロックの「BUIDL」を取引所外担保として統合した。BUIDLはBNBチェーンで新シェアクラスも立ち上げる。
06:50
ビットマイン、45億円相当のイーサリアムを追加購入 新CEOにHSBC元幹部を任命
ビットマインが3000万ドル相当の仮想通貨イーサリアムを追加購入した。同社は新CEOにHSBCアジアTMT投資銀行部門の元責任者を任命した。
06:25
ビットコイン長期保有者が1カ月で12兆円相当BTCを売却、初期投資家も2400BTCを取引所へ送金
ビットコインの長期保有者が過去1カ月で約81万5,000BTCを売却し、2024年1月以来の高水準となった。初期保有者のオーウェン・ガンデン氏も2400BTC以上を売却している。
05:50
ストラテジーのセイラー会長、6900億円相当のビットコイン売却の噂を否定
ストラテジーのマイケル・セイラー会長が47000BTCの売却憶測を否定した。オンチェーン上の動きは保管業者の入れ替えによるもので、実際に購入ペースを加速させていると説明。
11/14 金曜日
21:20
CourtYard(コートヤード)でトレカをNFT化|使い方を初心者向けに徹底解説
トレーディングカードをNFT化して取引できるCourtYard(コートヤード)の使い方を解説。アカウント開設からPolygon上での取引方法、ガス代準備、リスクまで初心者向けに図解で詳しく紹介します。
21:00
ビットコインウォレットのおすすめは?種類・選び方・アドレス作成手順まで解説
ビットコインウォレットの種類や違い、安全な選び方を徹底解説。ハードウェア・ソフトウェアの比較からアドレス作成、セキュリティ対策まで初心者にもわかりやすく紹介します。
17:19
米ビットコイン現物ETF、過去2番目の規模の純流出 リスクオフが加速
11月13日、ビットコイン現物ETFは8.7億ドル(約1,340億円)の純流出を記録し、過去2番目の規模に。イーサリアムETFも3日連続で流出。FRB当局者の慎重発言を受け、仮想通貨と米国株が同時に下落。専門家は健全な調整との見方も。
16:46
Aptos Labs CBOが語る日本戦略|独占インタビュー
Aptos Labs CBO Solomon Tesfaye氏独占インタビュー。日本の大手金融機関との協議、ステーブルコインUSD1の展開、グローバル戦略を語る。
16:32
ビットコインのみ投資へ 欧州初のルクセンブルク国家ファンドがETF経由で1%配分
ルクセンブルク財務相が、国家ファンドFSILが他の仮想通貨ではなくビットコインのみに1%配分したことを明言。欧州初の国家レベルでのビットコイン投資となる。
16:23
Yay!、報酬プログラム「Prime Pass」ローンチへ バイバック型トークン設計目指す
100万ユーザーを持つYay!が「Prime Pass」ローンチへ。エコシステム全体でのバイバックメカニズムとコンテンツ企業のweb3導入支援プログラム「Voyage Program」を通じ、持続可能なトークンエコシステム構築を目指す。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧