はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

独ワイヤーカード、株価一時7割減 会計問題受け、仮想通貨デビットカードにも影響懸念

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ワイヤーカード、19億ユーロの行方は

ドイツの大手オンライン決済会社ワイヤーカード(Wirecard AG)は18日、監査を担当したEYから約19億ユーロ(2300億円相当)の現金残高について証明が取れなかった通告を受けたことを報告、虚偽の残高確認があったことを示すものがみつかったと明らかにした。

このニュースを受け、独フランクフルト市場で取引されるWirecard AGの株価が大幅に急落、一時67%安を記録した。同社はドイツを代表するフィンテック企業でDAX30と呼ばれるドイツ主要30銘柄を構成している。

出典:Tradingview

ワイヤーカードは、ブロックチェーン関連企業Crypto.comとTenXが提供する仮想通貨デビットカードの発行をサポートしており、影響は波及しそうだ。

18日に発表した内容によると、監査を行ったEYから、信託口座に預けられているとされる顧客の資金の19億ユーロを確認できず、「虚偽の残高証明」が提供された証拠が見つかった通告を受けたとして、ワイヤーカードが報告した。この金額は連結バランスシート全体の約4分の1に相当する。

ワイヤーカードのマークス・ブラウンCEOは声明で、「現時点ではワイヤーカードに損害を与える詐欺があったかどうか判明できない。これから『未知の人物』を訴える方針だ」と述べ、「経営陣が監査法人と共に、状況の解明に向けて集中的に取り組んでいる」と続けた。

ワイヤーカードを巡っては、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が19年より不正会計疑惑を複数回報じていたが、ワイヤーカード側はすべての主張を強く否定していた。

今回の展開で年次の決算報告書の発表を再び延期し、4回目の延期となる。よって、2019年通期決算の会計監査を終えられないため、20億ユーロの借り入れが19日(本日)に期限を迎える。

仮想通貨デビットカードの影響

これらの悪材料で懸念されるのは、ワイヤーカードが発行する仮想通貨デビットカードについてだ。

ワイヤカードのカード子会社Wirecard Card Solutionsのサービスを利用するCrypto.comとTenXは、それぞれで、MCO VisaカードとVisa デビットカードを提供している。

香港に拠点を置くCrypto.comのCEO Kris Marszalekはワイヤカードの発表を受け、「MCOカードにある顧客の資金は、ワイヤカード側ではなく、イギリス金融庁に登録している電子マネー業者が保管しているため、影響されることはない」として以下のように説明している。

資金はワイヤカード以外の金融機関が管理している。

ワイヤカードはCrypto.comが預かっている仮想通貨に全く関わっていない。

-Kris Marszalek CEO
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/15 金曜日
19:30
スイ(SUI)2025年の価格予想と成長の鍵|リスク・注目点は?
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の2025年価格予想や将来性を徹底解説。VanEckの16ドル予測、現物ETF申請、技術的特徴、投資リスクまで網羅。国内取引所比較や最新エコシステム情報も掲載。
17:21
Base Appとは?コインベースのWeb3アプリの使い方を徹底解説
CoinbaseのBase Appの特徴、始め方、エアドロップの可能性を詳しく解説。Web3スーパーアプリとして進化するBase Appで、ソーシャル・決済・DeFi機能を一つのアプリで体験。国内取引所からの送金方法も完全ガイド。
16:00
TRON創設者ジャスティン・サンが語るWeb3の未来|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、TRONのジャスティン・サン(Justin Sun)独占インタビュー。80億人の金融自由実現に向けたビジョンと、日本のWeb3市場への期待、WebX 2025参画について聞く。
16:00
xStocksとは?仕組みと活用例をわかりやすく解説
xStocks(エックスストックス)はAppleやTeslaなど米国株をブロックチェーン上でトークン化し、24時間365日取引可能にした革新的サービス。DEXでの購入方法、リスク、税務上の注意点まで初心者向けに詳しく解説します。
14:20
コインベース、メタマスクユーザーのUSDC手数料をBase上で半額に 
米大手取引所コインベースは、決済プラットフォームMercuryoと提携し、MetaMaskユーザーのUSDC購入手数料を50%削減する。また、USDCを発行するCircle社はステーブルコインに特化したL1ブロックチェーンの開発計画を発表。USDCのエコシステム拡大につながると期待されている。
13:50
シティ、ステーブルコインとビットコインETF向けカストディを検討
シティグループがステーブルコインの裏付資産カストディや仮想通貨ETF関連サービスの提供を検討。議会法案成立を受け大手金融機関の参入加速。
13:20
今秋はアルトコインシーズン本格化か=コインベース分析
コインベースが今後本格的なアルトコインシーズンへ移行すると予測。個人投資家のキャッシュ蓄積や、イーサリアムへの関心の高まりなどを分析した。
11:46
ビットコイン一時急落、米財務長官の方針転換で市場動揺か
スコット・ベセント財務長官の相次ぐ発言変更でビットコイン市場の混乱を招いた。13日の購入否定から14日の取得検討表明まで24時間で方針転換となった。機関投資家のコインベース購入比率75%も話題に。
11:25
イーサリアム、BTC建てで強気転換も売り圧力増加の兆候=クリプトクアント分析
イーサリアムがビットコインに対して強気サイクル入りし投資家需要が急増。一方で取引所への流入増加により利確の動きが活発化し警戒感高まる。
10:55
楽天、NFTチケットでスポーツ観戦チケットの公式リセール開始
楽天グループが運営するRakuten NFTは、楽天イーグルスとヴィッセル神戸の公式チケットリセールにNFT技術を導入。ブロックチェーンによる偽造防止と取引透明性を確保し、出品者による自由な価格設定が可能に。2025年9月から順次開始。
10:02
仮想通貨市場がまだ織り込んでいない4つの材料とは? Bitwise分析
Bitwise最高投資責任者が、仮想通貨市場がまだ織り込んでいない4つの要因を指摘した。今後ビットコインなど市場の価格を押し上げる可能性があるとしている。
09:45
トルコの仮想通貨取引所BtcTurk、70億円超相当の資産が不正流出か
仮想通貨取引所BtcTurkは、ウォレットで異常が検知されたとして仮想通貨の入出金を一時停止。70億円超相当の資産が不正流出した可能性が指摘されている。
09:10
カインドリーMD、「中本」と合併完了 800億円調達でビットコイン財務戦略開始
カインドリーMDがナカモト・ホールディングスとの合併を完了し、5億4000万ドルを調達。デビッド・ベイリー氏がCEOに就任し、ビットコイン財務戦略を本格展開。
08:50
米財務長官の発言でビットコイン急落、準備金政策の行方と市場の反応|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは14日夜、ベッセント米財務長官が連邦政府のビットコイン準備金について、150億〜200億ドル相当と評価される没収資産のみで構築し、新規購入を否定すると発言したことに加え、FRBへの利下げ要請を行わない方針を示したことから急落した。
07:30
コインベース、デリビット買収完了で仮想通貨デリバティブ最大手目指す
コインベースがデリビット買収を完了し、590億ドルの建玉と年間1兆ドル超の取引量を統合。仮想通貨デリバティブ市場のグローバルリーダーへ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧