はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ロシア中銀副総裁「仮想通貨はネズミ講のようなもの」 否定的姿勢を改めて表明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ロシア銀行副総裁が仮想通貨投資へ反対を表明

ロシアで仮想通貨取引を合法とみなす法案が成立したにも関わらず、ロシア中央銀行の幹部は仮想通貨に対して否定的な姿勢を崩していないことが分かった。

ロシア中銀の第一副総裁セルゲイ・シュヴェツォフが、同銀行のYouTubeライブストリームに出演、以下のように述べた。

規制当局としてロシア中銀は、仮想通貨の購入は投資ではないという立場を堅持している。これはネズミ講やルーレットゲームに近いもので、金融市場には適用されない。政府も金融仲介業者も、国民に仮想通貨の取得を奨励すべきではない。

副総裁は続けて、ビットコイン(BTC)のような仮想通貨は反資金洗浄規制を回避するためにも使用されており、ロシア中銀はこの犯罪セクターへの市民の投資を支持することは絶対にないと述べた。

ロシア中銀は仮想通貨規制に大きな権限

今月承認された、ロシア初の仮想通貨法案「デジタル金融資産関連法(On Digital Financial Assets:DFA)」では決済に仮想通貨を使用することは禁止されるものの、「特別な情報システムの枠組み内で発行、購入、販売、登録」することができるとされた。

しかし、国内での仮想通貨関連活動を監督する権限を正式に与えられるのはロシア中銀であり、仮想通貨の発行や取引に追加の要件を課したり、投資家が有する資格により、購入できる仮想通貨の種類を定める枠組みの設定も担当すると伝えられる。

ロシア中銀が規制当局として大きな権限を与えられる見込みであることから、今回の発言は今後の見通しを不透明なものにしそうだ。

仮想通貨規制の大枠は秋の国会で明らかに

仮想通貨規制のフレームワークが分かるのは、先日の法案とは別に設定される「デジタル通貨関連法(DA)」が承認されてからのことになる。DA法は、2020年12月下旬に終了する秋の国会で可決が予定されている。

仮想通貨についてはロシア政府機関内でも意見が分かれており、ロシア経済開発省は、過度な規制は仮想通貨関連事業が海外へ逃避することにつながり、ロシア経済にとって損失になるとして「仮想通貨の制御された流通メカニズムの創設」を提案していた。規制を設けつつも流通させようという方向だ。

DA法の内容は、これからの国会での審議や、各政府機関の間での議論の展開に依存しそうだ。このため、慎重な態度を崩していない業界関係者もいる。

規制が不透明な中、仮想通貨取引は活発な状況

ロシアでは、これまで仮想通貨の法的位置が明確ではない状況が続いていたが取引は盛んに行われており、ビットコイン情報サイトCoin Danceによると、ピアツーピア取引所Localbitcoinsでは5月の取引量の20%をロシアが占めていたという。

また、数多くのプラットフォームが現地通貨での仮想通貨購入をサポートしている。

ロシアで人気なのは「Qiwi」という電子ウォレットプロバイダーで、電話番号だけでウォレットを作成したり、Facebook、Google、ロシア最大のSNSフコンタクテ(Vkontakte)のアカウントでログインすることも可能。また、Netex24などの取引所ではBTC、BCH、ETH、LTC、USDTなどを法定通貨ルーブルを利用して取引できる。

ロシア市場には大手仮想通貨取引所も注目している。

仮想通貨取引所バイナンスは昨年10月にロシアルーブル取引を取扱開始、さらに12月からルーブル建の板取引を「Binance.com」に追加。

仮想通貨取引所Huobi GlobalのロシアフランチャイズであるHuobi Russiaも、昨年ルーブルの預け入れを開始し、IEO(イニシャル・コイン・オファリング)のローンチパッドサービスを始めること発表した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/25 火曜日
06:50
金融庁、仮想通貨交換業者の責任準備金積立を義務化へ
金融庁は仮想通貨交換業者に対し、不正流出などの事案に備えて責任準備金の積み立てを義務付けることがわかった。金商法適用の議論が進む中、投資家保護を強化する。
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:54
ビットコインの買い方、取引所選びの完全ガイド
ビットコインの買い方(始め方)を徹底解説。SBI VCトレード・bitbank・Coincheckなど主要取引所を比較し、安全な購入方法や投資メリットを初心者向けに解説します。最適な取引所選びで失敗しないコツも紹介
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧