CBDCの情報提供を依頼
日本銀行(以下、日銀)は30日、中銀発行のデジタル通貨(CBDC)について、技術面の情報提供依頼を開始した。
CBDCの技術面における基本事項に関して検討を行う上で参考にするため、ITシステムの開発や製品・サービスの提供を行う事業者から、関連情報や資料の提供を受けることが目的。現時点でCBDCを発行する計画はないが、今後の需要の変化に対応できるよう、CBDCについて検討を行う。
日本政府と日銀は、CBDCについて調査から検討へとステージを一段階あげている。政府は「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」にCBDCの検討を盛り込み、日銀も技術面の調査のために実証実験を本格開始した。米欧との協議も本格的に実施する意向だ。
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日銀は情報提供依頼書は貸与するとし、昨日から来月の31日までを交付期間とした。交付を受ける前に、郵送にて参加申込書および誓約書の提出を求めている。情報提供資料の提出期限は9月18日午後5時。こちらは電子メールでも受け付ける。
なお発表では、日銀がCBDCの技術面での基本事項に関わる実証実験を事業者と行う可能性も示唆。そのケースに至った場合も、今回の情報提供が事業者の選考に関わることはないと説明している。
参考資料 : 日銀