はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

急成長するDeFi(分散型金融)をデータで読み解く|寄稿:CoinGecko

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

2020年第二四半期の仮想通貨&ブロックチェーン業界レポート

先日、CoinGeckoは「2020年第二四半期の仮想通貨&ブロックチェーン業界レポート」日本語フルバージョンを公開しました。本記事では、レポート後半の重要なポイントをかいつまんで解説していきます。

目次
  1. DeFi(分散型金融)
  2. DeFiハイライト

DeFi(分散型金融)

DeFiは、現在最も業界の注目を集めている領域の一つです。上半期全体で見ると、トップ5のDeFiトークンの時価総額は133%成長しており、トップ5ステーブルコインの成長率(114%)を凌いでいます。

DeFiマーケットは、仮想通貨市場全体と同じく3月に大きく暴落しましたが、その後価格を戻すことに成功しています。第二四半期、全てのDeFiトークンが実に50~600%ほどのリターンを出しました。

例えば、レンディングプロトコルAaveのLENDは560%上昇しています。KNCRENもそれぞれ175%と215%の上昇率を記録しました。3月に大規模な担保資産清算事件にあったMakerDAOのMKRも、50%ほど価格を戻しほぼ完全に復活しています。

DeFiハイライト

第二四半期に入ってこれまでになく人々がDeFiに熱狂した理由は、「イールドファーミング」という収益機会の存在と、それを土台にした「流動性マイニング」という新しいトークン発行モデルの登場にあります。

イールドファーミングは最近使われるようになった言葉ですが、サービスモデル自体は以前から存在していました。しかし、流動性マイニングの方は実際に新しい仕組みで、これこそが現在のブームを作り出した主要因です。

流動性マイニングを通して発行された新規トークンの代表例としては、COMPBALなどが挙げられます。これらのトークンの評価額は、発行開始直後にそれぞれ1,000億円と100億円を超えるほどのバリュエーションがつきました。

Compoundは、COMP需要によって利用者が激増し、DeFiサービスに預けられている資産額を表す指標「合計ロック資産価値(TVL : Total Value Locked)」ランキングで、一時MakerDAOを超えています。

流動性マイニングブームによって、6月1日には約1,100億円程度だったDeFiのTVLは、現在3,900億円に達しています。

Q3に入った現在(※執筆時点:7月28日)でも流動性マイニングへの熱は冷めていません。 YFIなどの新しいトークンが登場し、こちらも発行から5日で時価総額が100億円に達しました。今後、DEXであるCurveも新トークンCRVの発行を控えています。

こうした状況を踏まえると、第三四半期もDeFiブームはしばらく継続する可能性が高いと予想できます。

※先日CoinGeckoはサイト内にDeFiページを開設しました。ぜひチェックしてみてください。

※レポートダウンロードはこちら

企業紹介

CoinGecko

CoinGeckoは仮想通貨マーケットの重要なデータを分析、提供するサービスです。価格情報に加え、取引高、市場規模、また、取引高偽装問題を独自指標から補正した取引所ランキング、オンチェーンアクティビティの分析なども提供しています。これらのデータを通して、仮想通貨ユーザーや企業のより正確な理解が進むことを目指しています。

CoinGeckoサイトはこちら
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/04 木曜日
17:45
2026年2月17日(火)、「Digital Space Conference 2026」開催決定
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(所在地:東京都港区、代表理事:北尾 吉孝、以下「当連盟」)は、2025 年 2 月 17 日(火)に、大規模カンファレンスイベント「 Di…
16:49
MUFGグループ、トークン化MMFの商品化へ Progmatと協業開始
2026年に機関投資家向け提供を目指す 三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行の3社は4日、Progmat(プログマ)との協業を…
16:49
FRB利下げと流動性回復、2026年の仮想通貨市場に追い風か=Delphi Digitalレポート
仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalは、FRBの利下げ継続とQT終了、TGA取り崩し、RRP枯渇により、2026年に仮想通貨市場にとって追い風となる流動性環境が生まれると分析。ビットコインやイーサリアムなどデジタル資産に有利との見方を示した。
15:09
ランボルギーニとレジャー、限定ウォレット発表 「いつランボ買える」ミームに呼応
仮想通貨ハードウェアウォレット大手レジャーとイタリア高級車ランボルギーニが提携し、限定版「Ledger Stax」を2026年初頭に発売。フェラーリやポルシェなど高級ブランドのWeb3参入が加速する中、24万人超の仮想通貨ミリオネア増加が背景に。
13:25
米コネチカット州がロビンフッドなど3社に停止命令、無免許でスポーツ賭博提供と主張
コネチカット州消費者保護局がロビンフッド、クリプトドットコム、カルシに無免許オンライン賭博運営の停止命令を発行した。3社は州法に違反してスポーツ賭博を提供しており、利用者の資金や情報にリスクをもたらしているという。
12:26
チャールズ・シュワブ、2026年前半に仮想通貨取引開始へ 既存取引所に手数料圧力か
米大手証券チャールズ・シュワブが2026年前半にビットコインとイーサリアムのスポット取引を開始。低手数料戦略で既存取引所に圧力か。バンガードやバンク・オブ・アメリカも参入し、ウォール街で仮想通貨の主流化が加速。
11:15
メタマスク、最大1万ドルの損失を補償する「トランザクション・シールド」開始 
仮想通貨ウォレット「メタマスク」が有料補償サービス「トランザクション・シールド」を開始。対象となる取引について月額9.99ドルで最大1万ドルの損失を補償する。
11:02
NTT Digital、仮想通貨ソラナのバリデータを運用開始
NTTドコモグループのNTT DigitalがSolanaバリデータ運用を開始。Dawn Labsが技術支援を担う。国内ではモブキャストHDもソラナ財団認定を取得するなど、企業参入が加速している。
10:45
三井物産デジタルAM、デジタル証券ファンドを早期償還
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券ファンド「日本橋・人形町」を早期償還し、当初予想3.0%を上回る年5.0%の利回りを達成。累計利益分配金は25億円を突破した。
10:30
「バイナンス・ジュニア」、キッズ向け仮想通貨口座導入 安全性に関する議論も
バイナンスが6~17歳向けの仮想通貨プログラム「バイナンス・ジュニア」を開始した。親の監督下でシンプルアーンによる資産運用などが可能となる。
10:26
イーサリアム保有企業購入量、ピークから80%急減 ビットワイズが指摘
ビットワイズの報告によると、イーサリアム保有企業の11月購入量は8月比81%減の37万ETHに急減。一方、ビットマイン社は12月に1.5億ドル相当を追加購入し、フサカアップグレードへの期待を示した。
10:00
スターテイルとソニーのソニューム、ステーブルコイン「USDSC」をローンチ
スターテイルは3日にソニーグループと共同で開発・運営するブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」において、米ドルステーブルコイン「Startale USD(USDSC)」と報酬システム「STAR Points」をローンチしたことを発表した。
09:45
ビットコインが1万ドル反発、イーサリアム「フサカアップデート」好感で10万ドル視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは反発の勢いを強めている。ETHの「フサカ・アップデート」を好材料とし、2日に付けた8万3,000ドル台から1万ドルの上昇を見せた。
08:55
米SECが仮想通貨含む高レバレッジETFを阻止、3倍・5倍商品の審査停止を通告
米SECが株式や仮想通貨の日次リターンを3倍・5倍に増幅するETFの審査を停止した。プロシェアーズは3倍レバレッジ仮想通貨商品を含む複数の申請を取り下げている。
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧