はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

FRBの金融引き締め加速示唆で相場軟調、仮想通貨市場はトロンとモネロに投資家の関心

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

21日のニューヨーク株式市場は、NYダウが前日比368.03ドル(1.05%)安、ナスダック指数が前日比278.41ドル(2.07%)安と下落した。金融引き締めの加速懸念が背景にある。

FRB(米連邦準備制度)のパウエル議長は21日、討論会で「0.5%」の大幅利上げを選択肢として検討する考えを明らかにした。FRBはインフレ抑制のための物価の安定を主眼に置いている。パウエル議長は、景気後退を起こさずにコントロールすることは現状困難であるとの認識を示し、「経済は物価の安定なしには機能しない」と強調した。

一方、ロシアによるウクライナ軍事侵攻に伴う各国の経済制裁がインフレにもたらす影響に関しては、「欧州と比べると米経済への影響は少ない」との考えを示した。

ナスダック指数との相関を強める暗号資産(仮想通貨)市場も厳しい情勢にある。 ビットコイン(BTC)は昨日43,000ドルを付けるも、米国時間に株指数が下げ続けると連動するようにして下落。一時1BTC=40,000ドルを割り込んだ。

米株指数の影響を受け、暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコイン価格が前日比-2.66%の521万円(40,543ドル)と下落した。

BTC/USD日足

アルトコイン市場の動向

ビットコイン(BTC)が軟調に推移する中、アルトコイン市場では引き続き個別銘柄の物色も散見される。

トロン(TRX)

22日にかけて、トロン(TRX)が前日比15%以上急騰した。

背景には、創業者のJustin Sunが、トロン基盤の分散型アルゴリズム型ステーブルコイン「USDD」について、5月5日を目処にローンチすることを発表したことがある。

USDDは、TerraUSD(UST)やFrax Finance(FRAX)のようなアルゴリズム型ステーブルコインだ。米ドルへの価値のペッグを維持するため、トロンのネイティブトークンであるTRXを用いる。

コイン需給量をアルゴリズムにて調整することにより価格を維持するタイプで、ブロックチェーンのステーブルコインを管理するのは、「Tron DAO」と呼ばれる分散型自律組織(DAO)。USDDの流動性担保として、100億ドル相当の高流動性資産で準備金を提供するとされる。

詳細:ジャスティン・サン氏、トロンのステーブルコインUSDDの計画を発表

テラ(LUNA)のDeFi(分散型金融)エコシステムは拡大の一途を辿る。

過去12ヶ月間で、Terraに固定されたトータルバリューロック(TVL)の価値は3億ドルから300億ドル近くまで伸長し、DeFi領域ではイーサリアム(ETH)に次ぐ2番手まで成長を遂げた。

そのエコシステムの中核には、分散型アルゴリズムによるステーブルコイン「TerraUSD(UST)」がある。鋳造と燃焼のメカニズムを通して機能し、LUNAをバーン(燃やす)ことでUSTを作成できる。

USTの価格は、常に1ドルにペッグされているため、USTが1ドルを超える場合は、LUNAを燃やしてUSTを1ドルで造幣し売却することで差益によるアービトラージ(裁定取引)需要が生じ、価格維持に貢献している。

テラの非営利組織であるLuna Foundation Guard(LFG)は、TerraUSD(UST)の価格安定の担保として、42,530BTC(17億3,300万ドル相当)のビットコイン(BTC)を大量保有。最大100億ドルまでの買い増しを表明している。運用資産を追跡する「LFG_Reserve」によれば、準備金にはBTCやLUNAのほか、USDC、USDTといったステーブルコインも含まれる。

関連:テラ開発企業Terraform Labs、LFGに1,100億円相当のLUNAを寄贈

モネロ(XMR)

Coinmarketcap(CMC)時価総額ランキング29位のモネロ(XMR)が、前週比+17.2%、前月比+42.3%と高い。

7月16日頃(ブロック高2,668,888)には、ハードフォークを伴うアップグレードを控えるが、基本プロトコルを改善するために作られるものであるためチェーン分岐はなく、新しいコインは生成されない。

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/14 金曜日
17:19
米ビットコイン現物ETF、過去2番目の規模の純流出 リスクオフが加速
11月13日、ビットコイン現物ETFは8.7億ドル(約1,340億円)の純流出を記録し、過去2番目の規模に。イーサリアムETFも3日連続で流出。FRB当局者の慎重発言を受け、仮想通貨と米国株が同時に下落。専門家は健全な調整との見方も。
16:46
Aptos Labs CBOが語る日本戦略|独占インタビュー
Aptos Labs CBO Solomon Tesfaye氏独占インタビュー。日本の大手金融機関との協議、ステーブルコインUSD1の展開、グローバル戦略を語る。
16:32
ビットコインのみ投資へ 欧州初のルクセンブルク国家ファンドがETF経由で1%配分
ルクセンブルク財務相が、国家ファンドFSILが他の仮想通貨ではなくビットコインのみに1%配分したことを明言。欧州初の国家レベルでのビットコイン投資となる。
15:06
ヴィタリック、分散化の原則を強化する「トラストレス宣言」を発表 中央集権化に警鐘
イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏らが「トラストレス宣言」を発表。検証可能性や検閲耐性など6つの核心要件を定義し、利便性優先による中央集権化リスクに警鐘を鳴らした。トラストレスこそがイーサリアムの本質であり、信頼できる中立性を達成する唯一の方法だと強調している。
15:06
JPYC、米サークル社オンチェーンFX網のパートナー通貨に採択
JPYCが米CircleのオンチェーンFX網「StableFX」で日本円パートナーに採択。USDCとの即時交換に対応し、国際送金・決済インフラで円建てステーブルコインの役割が拡大する見通し。
13:35
日本円ステーブルコインJPYC、発行額2億円突破
JPYC株式会社は、日本円建ステーブルコイン「JPYC」の累計発行額が2億円を突破したと発表。正式発行から約18日間での達成。保有者数は約3.1万人に達し、JPYC EXの口座開設数も6,000件に到達した。
11:57
「ビットコイン、株高に反応鈍く下落時は増幅」Wintermuteが非対称性を指摘
Wintermuteの最新レポートによると、ビットコインはナスダック指数と0.8の高相関を維持するも、株高局面で反応が鈍く下落時のみ敏感に連動。この負のスキューは2022年以来最高水準で、通常は市場底値圏で見られるパターン。資金の株式市場シフトと流動性低下が背景に。
11:49
大手銀BNYメロン、ステーブルコイン準備金のためのMMFを立ち上げ
大手銀BNYメロンがステーブルコイン発行者向けのマネー・マーケット・ファンド「BSRXX」立ち上げを発表。ジーニアス法対応の準備金ファンドとなる。
11:04
21シェアーズ、仮想通貨指数ETF2本を米国上場 投資会社法適用は米国初
21シェアーズが投資会社法(1940年法)準拠の仮想通貨インデックスETF2本を米国で上場。TTOPとTXBCは、ビットコイン、イーサリアム、ソラナなど主要デジタル資産への分散投資を提供。機関投資家向け「ゴールドスタンダード」のETF構造を採用。
10:33
ビットコインが今月3度目の10万ドル割れ、フラッシュクラッシュ後の資金戻り鈍化
ビットコインは今月3度目となる10万ドル割れを記録し、低調な値動きが続いた。背景には、FRBが利下げに慎重な姿勢を示していることに加え、東証などを運営する日本取引所グループ(JPX)が仮想通貨トレジャリー企業に対して規制を示唆する報道が流れ、市場心理を冷え込ませたことが挙げられる。
09:54
グレースケールのIPO登録書類が公開 トランプ政権下で上場申請続く
仮想通貨資産運用企業グレースケールは、IPO登録届出書を米SECに提出。市場が構築されれば株式のトークン化も検討していく意向を示した。
09:32
米国でXRP現物ETF上場、初日取引高は90億円を記録
カナリー・キャピタルの仮想通貨XRP現物ETFが米国で上場。初日取引高90億円を記録した。2025年に上場したETF中でトップの数字となった。政府機関再開でさらなる承認も期待される。
09:18
チェコの中銀、試験的にビットコインを購入
チェコの中央銀行は、歴史上初めてデジタル資産を購入したと発表。購入したのは仮想通貨ビットコインで、他にも米ドルステーブルコインとトークン化預金も保有すると説明している。
11/13 木曜日
18:07
台湾中銀、ビットコインの国家準備資産化の「研究」へ
台湾の立法委員がビットコインを国家準備資産に組み入れる提案を行い、中央銀行が研究姿勢を示した。米国やブータンなど各国で進むビットコイン戦略的保有の動向と、エルサルバドルの事例から見る課題を解説。
17:48
メタプラネット、第3四半期決算でビットコイン評価益206億円を計上
メタプラネットの2025年12月期第3四半期決算発表。BTC保有量30,823枚に到達し目標前倒し達成、インカム事業過去最高売上。純利益135億円計上、1億ドル借入で追加取得へ。優先株活用の新戦略で普通株希薄化回避、2027年21万BTC目標を掲げる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧