はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨の冬はいつ終わるか、グレースケールが分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインの購入チャンスを分析

米大手暗号資産(仮想通貨)運用企業グレースケールは17日、現在の弱気相場に関するレポートを公開した。

レポートの中でグレースケールは、ビットコイン(BTC)の価格をもとに市場のサイクル(周期)を分析。その上で、2022年6月13日から271日間が、安くビットコインを購入するチャンスだと述べている。

グレースケールとは

米最大手の仮想通貨運用企業のこと。ビットコインの価格と連動した「Grayscale Bitcoin Trust(GBTC)」やイーサリアム(ETH)の価格と連動した「Grayscale Ethereum Trust(ETHE)」など複数の投資信託を運営している。

▶️仮想通貨用語集

グレースケールは、従来の経済や金融市場にはサイクルがあり、それは仮想通貨市場も同様であると指摘。2021年3月のコロナショックは極端な事例として省くとし、サイクルを以下のグラフのように表現した。グレースケールは、仮想通貨市場における1つのサイクル期間は平均的に、最大4年もしくは約1,275日だと算出している。

その上で、さらに細かくビットコインを購入するのに適した期間を分析。6月13日からを購入チャンスとした根拠は、その日にビットコインの実現価格(Realized Price)が市場価格を下回ったためだと説明している。

実現価格とは、実現時価総額を現在の流通供給量で割って算出され、マーケットの分析でよく利用されている指標。実現価格はデリバティブ(金融派生商品)などの影響を加味せず、単純な市場価格よりも現物取引額を知るために適しているとされる。グレースケールは「通常のサイクルでは、実現価格が市場価格を下回った時点を、買いのチャンスの始まりと捉える見方がある」と説明した。

実現価格をもとにしたサイクルの過去のデータは以下。コロナショックは例外とし、実現価格が市場価格を下回っていたのは、2014年10月4日から303日間、2018年11月19日から268日間だったとした。上述した271日という期間は、このデータをもとに算出しているという。

レポートの内容

今回のレポートは「導入」から始まり、上述した「サイクル」、その後は「サイクルの歴史」、「オンチェーンデータ」、最後に「今後」について掲載している。

関連ビットコイン反転上昇、来週からは様子伺う展開が濃厚か|bitbankアナリスト寄稿

今後に関する最後の節では、「経験豊富な投資家にとって、仮想通貨の大きな価格変動や80%の下落は初めてのことではなく、新しい資産クラスではよく起こりうることだ」と説明。そして「グレースケールは、仮想通貨業界を支える技術が、フィンテックやエンターテイメントなどデジタル生活の全てを変革する可能性を持っていると信じている」とした。

またレポートの最後では、「市場のサイクルを繰り返すことで、エコシステムは強化されている」とし、「価格下落や清算、ボラティリティ(価格変動性)を経験しても、仮想通貨業界は可能性を押し上げて、発展していくだろう」と述べている。

関連FTXサムCEO、「最悪の事態は過ぎ去った」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/21 日曜日
11:30
ビットコイン、流動性低下で来週も不安定な展開か|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインの今後の見通しをbitbankアナリストが解説。年末のホリデーシーズンで流動性が低下する中、来週にかけても方向感に欠ける展開が続く可能性。12月の米雇用・物価データが金利見通しの鍵を握る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|与党税制改正大綱の決定に高い関心
今週は、米SECのポール・アトキンス委員長の講演、ノルウェー政府系ファンドによるメタプラネットのビットコイン戦略に対する支持、政府・与党の2026年度税制改正大綱の決定に関する記事が関心を集めた。
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
07:10
コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
06:50
アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論が終焉と再度主張
著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
06:20
仮想通貨の冬到来か、フィデリティ責任者がビットコインの2026年底値を6.5万ドル付近と予測
フィデリティのグローバルマクロ責任者ジュリアン・ティマー氏がビットコインの強気サイクル終了の可能性を指摘し、2026年の底値を6.5万ドルから7.5万ドルと予測した。機関投資家の参入により従来のサイクル論が変化しているとの見方が広がっている。
05:45
米FRB、仮想通貨企業向け「簡易版マスターアカウント」開設に進展か
米連邦準備制度理事会が仮想通貨関連企業を含む適格機関に決済サービスへの限定的なアクセスを提供する「ペイメントアカウント」案についてパブリックコメントを募集開始。
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧