TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

日本のWeb3を推進へ 自民党が「新しい資本主義実行本部」の提言を成長戦略に承認

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

暗号資産関連企業に関する提言

「web3プロジェクトチーム(PT)」の座長などを務める自民党の平将明議員は30日、「新しい資本主義実行本部」が策定した提言案が自民党政調審議会で承認され、自民党の成長戦略になったことを報告した。

平議員は、この実行本部の事務局長も務めている。提言では暗号資産(仮想通貨)にも言及しており、Web3を推進するにあたって今後検討したり、取り組んだりすべきことを記載した。今回Web3については、法人に関する提言が書かれている。

本提言については、政府が今後まとめる「新しい資本主義実行計画」や「経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)」などに一体的に反映し、実行に移すことを求めるという。

Web3に関する提言は、「DX(デジタルトランスフォーメーション)推進」の中の一項目として記載。大きく分けて3つ書かれているが、最初に記載したのは、暗号資産の税制上の取り扱いだ。この点について、提言案には以下のように記述している。

暗号資産に関する税制上の取扱について、まずは、第三者が短期売買目的以外で暗号資産を継続的に保有する場合を、他の暗号資産の保有と区別して取り扱うことが可能かどうか、法令上・会計上の在り方も含めて、速やかに検討するべきである。

今回は詳しく説明が書かれていないが、これは法人が保有する暗号資産に関する提言。web3PTのホワイトペーパーには、この課題について詳細が記載されている。web3PTは他社が発行し、第三者が保有する短期売買目的でないトークンを期末時価評価の対象外にするよう求めているが、この内容については令和5年度税制改正大綱に盛り込まれなかった。

関連web3とAI分野が自民党の政策に、自民・政調審議会でホワイトペーパーを了承

このような提案を行う理由は、日本におけるブロックチェーン関連事業の起業を促進するため。日本には、トークンに容易に投資できるよう環境整備が必要であるとweb3PTは指摘している。

また、この点に関連し、以下の提言も行った。

暗号資産の会計処理について、企業会計基準委員会での議論を後押しするべきである。並行して、日本公認会計士協会において、ガイドラインの策定を進めるべきである。

関連「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

暗号資産による資金調達

3つ目の提言は、暗号資産やトークンを通じた資金調達に関する内容。現在政府内で、ブロックチェーン関連事業への投資手段を多様化する動きがあるが、web3PTはホワイトペーパーで以下のように課題を指摘している。

暗号資産やその他のトークン(ガバナンストークン等)への投資ビークルとしての投資事業有限責任組合(LPS)の利用や、その際に暗号資産を用いる場合における暗号資産交換業の登録の要否などについては、今後さらに論点を整理する必要がある。

現在のルールでは、LPSは暗号資産やその他のトークンを発行するスタートアップに投資することができない。この点に関して、今回は以下のように提言した。

暗号資産・トークンを通じた資金調達の実態について調査・整理を進め、事業者の円滑な資金供給の促進に資するものについては、LPS法上で投資対象とすることを検討するべきである。

関連福岡市、仮想通貨企業の規制緩和を提案=内閣府

投資事業有限責任組合とは

未公開ベンチャー企業が発行する有価証券への投資を目的として、ベンチャーキャピタルを中心に、金融機関等が組成する「投資事業組合」の一種。

組合運営に関し全責任を無限に負う無限責任組合員(GP)と、資金出資者であり、その責任が出資した金額のみに制限される有限責任組合員(LP)で構成される。(参考:野村證券

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
SOLやXRPが上昇、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧