はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

福岡市、仮想通貨企業の規制緩和を提案=内閣府

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨企業に関する規制緩和を提案

内閣府の地方創生推進事務局は5月31日、同日開催した国家戦略特別区域会議の内容を公開した。

議事要旨は本記事執筆時点では作成中だが、特区に認定されている福岡市の提案を公表。福岡市は今回、認定されたベンチャーキャピタルらが暗号資産(仮想通貨)発行を介した出資を行えるようにするための新規提案を行なっている。同市は資料の中で、「これは、Web3(分散ウェブ)時代のスタートアップのエコシステムを構築し、イノベーションを牽引して、世界に進出するスタートアップの成長に寄与する提案」だと説明した。

現在、日本には国家戦略特区制度が設けられている。公式ウェブサイトには、「成長戦略の実現に必要な、大胆な規制・制度改革を実行し、世界で一番ビジネスがしやすい環境を創出することを目的に創設した」とある。今は福岡市・北九州市地区など10地区が特区に認定されており、400超の認定事業が行われているという。

福岡市は今回の提案を行うにあたって、スタートアップの資金調達には以下の課題があると指摘。結果として、スタートアップが仮想通貨(ガバナンストークン)で資金調達することが困難になっているとした。

  • 一般的な投資スキームである投資事業有限責任組合(LPS)の対象事業として、「仮想通貨の取得・保有」が認められていない。
  • 取引付随行為に必要な資格(仮想通貨交換業)登録のハードルが極めて高い。

投資事業有限責任組合とは

未公開ベンチャー企業が発行する有価証券への投資を目的として、ベンチャーキャピタルを中心に、金融機関等が組成する「投資事業組合」の一種。

組合運営に関し全責任を無限に負う無限責任組合員(GP)と、資金出資者であり、その責任が出資した金額のみに制限される有限責任組合員(LP)で構成される。(参考:野村證券

▶️仮想通貨用語集

上記の課題をもとに福岡市が行なった提案は、認定されたLPSが、仮想通貨を発行する認定スタートアップに出資できるようにすること。そして、GPおよび認定スタートアップに対し、仮想通貨交換業の認可は不要にするという内容だ。

出典:福岡市

現在の日本では、法人保有の仮想通貨に期末課税がかかるという課題は残るが、今回の提案が実現すれば、Web3企業が事業を日本で始める際の環境改善に向けた一歩になると、期待が高まっている。

関連岸田首相、仮想通貨の税制改革に前向きな姿勢示す

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
17:09
ビットバンク、コスモス(ATOM)取扱開始、手数料無料キャンペーン実施
ビットバンクがコスモス(ATOM)の取扱いを開始。6月12日までメイカー・テイカー共に手数料0%のキャンペーン実施中。現物取引、販売所、貸出の3サービスに対応、「貸して増やす」なら年率最大5%の運用も可能だ。
14:15
韓国大統領選、仮想通貨現物ETF導入公約で実現性高まる
6月の韓国大統領選で与党「国民の力」党と野党「共に民主党」の両候補が仮想通貨現物ETF承認を公約した。人口の約30%が仮想通貨取引を行う韓国で、各党が若年層を含む仮想通貨投資家にアピールしている。
13:45
米SECのアトキンス新委員長、仮想通貨規制改革を明言
米SECのアトキンス新委員長が仮想通貨円卓会議で、旧体制下の「場当たり的」政策を批判し、仮想通貨規制の改革方針を発表した。発行・保管・取引の3分野で具体策を示している。
13:18
ビットコインのデフレ化加速か、セイラーのストラテジー社のBTC買い占めが影響
ストラテジー社のビットコイン購入ペースが市場に与える影響をクリプトクオントのCEOが分析。供給不足とデフレ圧力が強まり、BTCの価格安定化に向けた新たな力が働いている。
12:18
市場予想上回る米中関税引き下げ合意で「リスク選好」強まる 機関投資家の資金流入は4週連続増
トランプ政権の米中関税合意で市場の不確実性が緩和し、日米株式市場では株価が大きく上昇した。ビットコイン(BTC)は10万ドル台維持した。仮想通貨ETFへの資金流入4週連続増加で年初来67億ドルまで到達した。
12:00
ザ・グラフ(GRT)とは?将来性・買い方|Web3時代の検索インフラ
プロジェクトがGRTを選ぶ ブロックチェーンの取引量は日々うなぎ登り── NFT、DeFi、ゲーム、DAO……あらゆる Web3 アプリが生み出すオンチェーンデータは、もはや個…
11:30
米上場のGD Culture Group、440億円超調達でビットコインとトランプコイン購入計画
米ナスダック上場企業GD Culture Groupが最大3億ドルの資金調達を発表。ビットコインと公式トランプコインの購入を含む仮想通貨戦略を展開していく。
11:00
ナカモトとナスダック上場企業、1000億円を調達しBTC保有開始へ
ナスダック上場企業カインドリーMDは、仮想通貨ビットコインのトレジャリー企業ナカモトホールディングスと最終的な合併契約で合意。1000億円を調達しビットコイン戦略を開始する。
10:45
トランプ一族関連「アメリカン・ビットコイン」、ナスダック上場へ前進
トランプ大統領の息子エリック氏が戦略責任者を務める「アメリカン・ビットコイン」がグリフォン・デジタルとの合併契約を締結した。ナスダック上場を目指している。
09:42
米デル、ビットコイン保有提案を拒否 8500億円超の資産は現金・債券で維持
デル・テクノロジーズが全米公共政策調査センターによる58億ドルの現金準備の一部をビットコインに転換する株主提案を正式拒否。マイクロソフトも同様の提案を却下した経緯あり。
08:25
トランプ大統領晩餐会コンテスト終了、TRUMPコイン上位220名が招待へ
トランプ大統領の公式ミームコイン「TRUMP」の運営チームが上位220名の保有者を対象とした晩餐会コンテストの終了を発表。参加者には限定NFTも付与予定だ。
07:55
ナスダック上場企業、ビットコインなど保有の1億ドル規模準備金創設へ
ナスダック上場のアンバーは、1億ドル規模の仮想通貨エコシステム準備金の創設計画を発表。ビットコイン、イーサリアム、XRPなどを保有することや、創設の目的を説明した。
07:40
コインベース株価9%超上昇、S&P500指数入りを好感
米最大の仮想通貨取引所コインベースがS&P 500指数に採用決定。5月19日から指数入りし、発表後に株価が9%超上昇。純粋な仮想通貨企業としては初のS&P 500入りとなる。
07:15
アーサー・ヘイズ「仮想通貨も株も全て買いだ」
著名トレーダーのアーサー・ヘイズ氏が「全て買え」と強気発言。米中が90日間の大幅関税引き下げで合意し、ビットコインは10.4万ドル突破したが、その後反落。
06:20
トランプ大統領のSNS『Truth Social』、ミームコイン発行のうわさを否定
ドナルド・トランプ氏所有のTruth Socialが新たなミームコイン発行を準備していると報じられた。「次のTRUTHは最も重要なもの」との投稿がSNSで物議を醸している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧