はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ブラジル議会、バイナンスCZ氏らの告発を勧告 有価証券販売などで

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

無許可の証券販売などで告発を勧告

ブラジルの議会委員会は10日、大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEOら幹部4人を法的に告発することを当局に勧告した。

CZ氏とブラジル現地の3人の幹部が、許可なく有価証券を提供・取引したこと、無許可で金融機関を運営していたことなどの疑いをかけている格好だ。ブラジルでは資産の種類に関係なく、デリバティブ商品が有価証券とみなされている。

なお、議会委員会の勧告には法的拘束力はないため、実際に起訴を進めるかはどうかはブラジル警察が判断することになる。

同委員会は連邦検察省に対して、主に脱税、マネーロンダリング、テロ資金調達規則などに焦点を当てて、バイナンスのブラジル事業を調査することを提言した。また、ブラジル証券取引委員会に対しては、デリバティブ商品販売に関する調査を開始するよう勧告している。

デリバティブ商品の提供

バイナンスは2021年にも、ブラジル証券取引委員会の警告を受けて、ブラジルの公用語ポルトガル語におけるデリバティブ取引の提供を停止していた。ただ、英語版プラットフォームでは先物やオプション取引などを行える状態にあったとされる。

関連バイナンス、ブラジルでデリバティブの提供を停止

議会委員会は、停止命令にもかかわらず関わらずバイナンスがデリバティブ商品の販売を続けていたことは「証券市場規則の度重なる違反」であると述べた。

また、ブラジル版バイナンスは今年4月時点でも、デリバティブの販売を継続しているとして、ブラジルの検察庁と連邦警察の捜査を受けている。この件で証券取引委員会は8月に、ブラジル版バイナンスの幹部が提案した約5,900万円(200万レアル)相当の和解案を拒否していた。

デリバティブとは

仮想通貨や株式といった元になる資産から派生した金融商品のこと。日本語では「金融派生商品」とも呼ばれる。代表的なデリバティブに先物取引、オプション取引、スワップ取引などがある。原資産の取引におけるリスクを軽減するために活用したり、単純に高い収益性を追求するために利用されている。

▶️仮想通貨用語集

バイナンスのコメント

バイナンスは、議会委員会と協力するために多大な努力をしたとして、次のようにコメントしている。

バイナンスがブラジルや各国で主導的立場にある中、企業競争に関わる様々な議論が行われている。そうした中、何の証拠もなくバイナンスを標的にしたり、バイナンスのユーザーや従業員に不正行為の申し立てを行おうとするいかなる試みも拒絶する。

また、バイナンスはサイバー犯罪や違法行為と戦うために、ブラジル含め世界中の法執行機関と緊密に連携しており、グローバルな法的遵守プログラムを準備しているとも述べた。

関連バイナンス、イスラム組織ハマス関連のアカウントを凍結 イスラエルからの要請受け

バイナンスは、特に2021年に各国の規制当局からライセンスなしの事業運営で警告を受け、その後規制遵守手続きに力を入れているところだ。

関連仮想通貨取引所バイナンスが規制強化で実施する「5つの対応」 CEOが記者会見

ただその後もいくつかの規制当局がバイナンスに対して調査などを行っている。7月にはオーストラリアの証券投資委員会が、バイナンスのオーストラリア法人の複数拠点を捜索したと関係筋の情報が報道された。

また、米証券取引委員会(SEC)は無登録で有価証券を販売していたとしてバイナンスに対して訴訟を起こしている。

関連仮想通貨VC大手パラダイム、対SEC裁判でバイナンスを援護

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
14:00
ステーブルコインとは|市場規模・取引量・主要銘柄と規制の行方
ステーブルコインとは、価格が安定するよう設計されたデジタル通貨。本記事では仕組み・種類(USDT/USDC/JPYC等)・市場規模・リスク・将来性・国内での買い方まで、初心者にもわかりやすく解説します。
13:50
フィリピン当局、未登録取引所への取り締まり強化 コインベースなどアクセス遮断
フィリピン規制当局が無登録の海外仮想通貨取引所50社へのインターネットアクセス遮断を命じた。コインベースやジェミニも対象になっている。
13:20
ST市場効率化目指す、SBI新生銀行ら6社が新たな決済実証を開始 預金のトークン化で
SBI証券、大和証券、SBI新生銀行ら6社がトークン化預金DCJPYを利用したセキュリティトークンのDVP決済の実証に関する協業を開始した。
13:00
イオレ、仮想通貨レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約開始
東証グロース上場のイオレが暗号資産レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約を開始。年利8%〜、約1万円から利用可能。2026年1月下旬の正式リリースを予定し、事前登録者には4月まで13%の特別料率を適用する。
12:50
クシム、社名を「HODL 1」に変更 Web3・仮想通貨トレジャリー事業へ転換
東証スタンダード市場上場のクシムが社名を「HODL 1」に変更すると発表した。Web3・仮想通貨トレジャリー事業を中核とする企業へ転換。
12:25
国内衣料上場企業ANAP、15億円で109BTC追加購入
衣料品販売のANAPホールディングスが15億円で仮想通貨ビットコインを追加購入し、総保有量が1346BTCに達したと発表した。
11:37
中国環境省、環境管理にブロックチェーンなど先端技術を導入
中国生態環境部が12月25日、ブロックチェーン、AI、ビッグデータを環境管理に統合する方針を発表。全国炭素排出権取引市場ではデータ改ざん防止に既に活用。中国は仮想通貨を規制する一方、ブロックチェーン技術応用は国家レベルで積極推進。
10:36
パンテラ専門家の2026年仮想通貨12大予測 DAT企業統合や量子パニックなど
パンテラ・キャピタルのジェイ・ユー氏が2026年の仮想通貨業界12大予測を発表。AI技術の浸透、DAT企業の統合、トークン化ゴールドのRWA主役化、ステーブルコイン決済の拡大、量子コンピューターによるBTC懸念など、注目のトレンドを解説。
10:02
2025年仮想通貨デリバティブ市場レポート、取引高1300兆円突破=コイングラス
コイングラスが2025年の仮想通貨デリバティブ市場に関するレポートを公開。ETFやDAT企業などへの機関投資家による投資が加速したと分析している。
08:54
ビットコインの買い方をやさしく解説|初心者の不安を解消【図解】
ビットコインは500円から購入可能。スマホと本人確認書類があれば最短当日から取引開始できます。口座開設の手順、おすすめ取引所の比較、初心者が押さえるべき投資の心構えまで図解でわかりやすく解説。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧