ビットコイン売却か
ビットコイン(BTC)を3万175BTC(3,010億円相当)保有する米政府の暗号資産(仮想通貨)ウォレットから、コインベースに送金が行われたことがわかった。
ウォレットの所有者は公式発表されているわけではなく、送金の情報はブロックチェーン・インテリジェンス企業Arkhamのラベリングや著名Xアカウントの投稿などに基づいている。このビットコインはダークウェブ「シルクロード」から押収したもので、送金は米司法省が行ったとみられている。
シルクロードとは
ビットコインで決済できる闇サイト上のマーケットプレイスのこと。2011年に開設され、違法ドラッグなどの売買が行われていたが、2013年に閉鎖された。運営者Ross Ulbricht氏は逮捕されている。
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以下はArkhamが提供している取引データ。米政府のものとラベリングされたウォレットは最初に0.001BTCを送金した後、2,000BTC(200億円相当)を送金したことが示されている。
米司法省については、シルクロードから押収した2,934BTC(290億円相当)を処分する(売り払う)意向を表明する通知を今年1月に裁判所に提出したことが明らかになっていた。米政府に限らず、多額の仮想通貨が取引所に送金されると売り圧につながる可能性があるため、投資家に警戒される。
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上記の記録によれば、この2,000BTCは機関投資家向けプラットフォーム「コインベースプライム」に送られた。
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他の送金事例
Arkhamのデータによれば、米政府は本記事執筆時点で、ビットコインを21.3万BTC(2.1兆円相当)所有している。他にもイーサリアム(ETH)やUSDCなど多くの銘柄を所有している模様だ。
2月の末には、米政府に関連するウォレットから、当時のレートで1,380億円相当のビットコインが送金されたことが明らかになった。
この時の送金元のウォレットは、仮想通貨取引所Bitfinexのハッキング事件で米政府が押収したビットコインを保有していたものだという。
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