はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「ビットコインがお金にもたらす革命をSNSへ」11月東京開催のNostrasia特集を配信

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

第10回 Beyond The Price

CoinPost Globalが11月22日に公開した10回目の「GM Radio:Beyond The Price」は、11月1日から3日に東京と香港、オンラインで開催されたイベント「Nostrasia」を特集した。

▶️CP_GlobalのXをフォロー

Nostrasiaという言葉は、イベントのテーマである「Nostr」と、開催地の「Asia(アジア)」という2つの言葉を組み合わせている。

Nostrは分散型SNSを開発するための基盤となるプロトコルのこと。このイベントはツイッター(現X)を創設したJack Dorsey氏と、米中央情報局(CIA)の元職員Edward Snowden氏のセッションが行われるなどして多くの関心を集めた。

今回のポッドキャストはNostrasiaの参加者へのインタビューやセッションの重要箇所などを編集してまとめている。

関連分散型SNS基盤Nostrの会合、東京で開催へ

ポッドキャストの内容

配信のタイトルは「Nostrasia特集──Nostrとは」。ポッドキャスト(英語)は以下から聴くことができるが、ここから配信内容のポイントを紹介していく。なお、ポッドキャストにはDorsey氏らのセッションも一部含まれているが、その内容は以下の記事にまとめているため今回は割愛する。

関連J・ドーシー氏 × E・スノーデン氏「インターネットを再び偉大なツールに」|Nostrasiaレポート

まず、Nostrasiaの印象について、独立系映画制作者のMax DeMarco氏は「どのようにしてより多くの人々にNostrを使ってもらうか」が多く議論されていると感じたと語った。特に技術が専門ではない人々に普及させる方法が議論されていたという。

DeMarco氏は、今年3月に中米のコスタリカで行われた「Nostrica」にも参加しており、その時は主に技術や仕組みが話題になっていたと述べた。同氏はNostricaのドキュメンタリー(以下の動画)を制作している(日本語字幕表示可能)。

また、Nostricaのオーガナイザーを務めたMarce氏も同様に、Nostricaでは開発者が集まり、アイデアや新しいツールについて話をしていたと語った。

Nostrの可能性や課題

他にはツイッター創設以前からDorsey氏と共に仕事をしてきたというGreg Kidd氏にもインタビューした。Kidd氏は早くからライトニングネットワークやNostrに投資をしている。

関連初心者でもわかる「ライトニングネットワーク」とは|特徴と仕組みを解説

同氏はツイッターの現状に不満があるとし、分散型SNSを構築できるNostrに期待していると語った。Nostrに構築されるSNSがツイッターやRedditなどに取って代わり、あらゆるコンテンツがNostrのネットワーク上に投稿されるようになることを望んでいると話している。

そうすれば、ユーザーが自身のデータや投稿などを本当の意味で所有できるようになり、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)がお金にもたらす革命を、Nostrはコンテンツにもたらしてくるだろうと語った。

また、Nostr上でライトニングネットワークを使って投げ銭ができる「Zap」という機能にも可能性を感じるとし、新たな収益モデルが生まれることを期待していると述べている。

一方で、Nostrはまだ開発から日が浅く課題もある。Kidd氏は、プロダクトが複雑だったり、ビットコインに関するコンテンツが多かったりして一般ユーザーがNostr上に定着せずに、開発者ばかりが利用している印象があると語った。

また、Nostrの魅力を高めるには、Blueskyなど他のプロトコルと協業することも1つの手段であると主張。全てのことをNostrで行おうとせずに、Web2に対抗するためにプロトコルがパートナーを組むことを勧めている。

関連ツイッター社から独立した分散型SNS「Bluesky」、アップル社のアプリストアでテスト配信

プロダクト紹介

Nostrasiaではプロダクトの紹介も行われた。

例えば、ビットコイン関連のプロダクト開発を行うCoinkiteの創設者は「Satslink」という機器を紹介。これはハードウェアウォレットがビットコインを保護するのと同様に、コミュニケーションを保護する機器だ。

公式ウェブサイトによると、本記事執筆時点では数に限りがあると書かれており、現在は予約を受け付けている。SatslinkはP2P形式でコミュニケーションができる機器で、開発者の想像力に応じて様々な用途に活用できるという。

関連「真に分散されたSNSの構築へ」——11月東京開催「Nostrasia」の実行委員が語る

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/24 月曜日
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧